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相撲の珍しい決まり手を紹介!めったに見られない技の数々!

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あなたは大相撲中継やスポーツニュースの取組結果などを観ますか?大相撲を観ていて、大体同じような結果になるように感じていないでしょうか?

この記事では、滅多に見られない珍しい決まり手を紹介します。なんと、一度も決まっていない決まり手もあるのです。相撲には、見たことの無いような決まり手が飛び出すことがあります。相撲には、押し出しや寄り切り、突き出しとは違う、アクロバティックな技が存在するのです

大相撲が好きな方には、珍しい決まり手を知ることで、さらに興味が深めてもらえれば幸いです。普段、大相撲をあまり見ない方にも分かりやすく説明しているので、この機会に興味を持ってもらえればと思います。

決まり手とは

決まり手とは、勝敗を決したときに勝った側の力士が仕掛けた技のことを指します。相撲の勝敗は、土俵内で相手の足の裏以外に砂がつくこと、または土俵外で相手の体に砂がつくこと。この2つのいずれかです。

決まり手は、八十二手あり、内訳は以下の通りです。

  • 基本技:7手(押し出し、寄り切りなど)
  • 投げ手:13手(上手投げ、下手投げなど)
  • 掛け手:18手(内掛け、外掛けなど)
  • 反り手:6手(居反り、掛け反りなど)
  • 捻り手:19手(突き落とし、とったりなど)
  • 特殊技:19手(引き落とし、吊り出しなど)

八十二手の詳しい画像は日本相撲協会のホームページで確認できます。

八十二手の中で、多く使われるのは寄り切りと押し出しです。一方で、ほとんど使われることのない決まり手も存在します。「今、何が起こったんだろう?」と驚く決まり手を紹介します。

伝え反り

伝え反りは反り手の1つです。2000年に新たに追加された技で、幕内で記録したのは2回だけです。

  1. 相手の腕を持ち上げる
  2. 空いた相手の脇を潜り抜ける
  3. 自分の体を反らせて相手を後ろ倒しにする

相手の脇を潜りぬけるスピードと、体を反らせて捨て身で攻撃する思い切りの良さが必要です。2022年に宇良が「伝え反り」を決めた時は、珍しさに解説者が驚いていました。

河津掛け(かわづがけ)

河津掛けは、掛け手の1つです。2022年に豊昇龍が河津掛けで白星を挙げています。河津がけは、相手が自身の横から背後に回りかけた時に仕掛けます。

  1. 自身の足を相手の踏み込んできている足に内側から引っかける
  2. 引っかけた足で相手の足を蹴り上げる
  3. 相手を背中側に倒す

河津掛けは、他のスポーツでも使われる技です。プロレスでは「河津落とし」という技名で使われています。柔道でも昭和初期までは使用していました。しかし、ケガにつながる危険な技であると判断されました。現在では、柔道では反則技とされています。

合掌捻り

合掌捻りは、捻り手の1つです。合掌捻りは以下の流れで使われる決まり手です。

  1. 掛け手が相手の首か胴に両手を回す
  2. 回した両手をがっちりと組む
  3. 左右いずれかに捻り倒す

がっちり組んだ両手が、合掌(手をあわせること)しているように見えることから、合掌造りと名付けられました。2022年に玉鷲が決めた時は、そのパワフルな攻めと珍しい決まり手で場内がどよめきました。

後ろもたれ

後ろもたれは、特殊技の1つです。後ろもたれは、珍しい決まり手の中でも特に面白い技と言えます。以下に技の流れを説明します。

  1. 後ろに回りこんだ相手に対して、背を向ける。
  2. 相手の体にもたれ掛かる
  3. もたれ掛かった勢いで相手を押し出す。または押し倒す

まず、後ろに回り込まれているという、かなり不利な状況に追い込まれています。そこに、捨て身でもたれ掛かることで相手を倒すのです。狙って仕掛ける技ではなく、捨て身による偶然の決まり手だと言えます。

ちょん掛け

ちょん掛けは、掛け手の1つです。相手の足を引っかけて倒す技として稀に使われます。ちょん掛けの流れは以下の通りです。

  1. 自分の足を相手の向かって反対側の足に引っかける
  2. 引っかけた足のかかとで、相手のかかとをとらえる
  3. かかとを支えにして相手を後ろ側に倒す

1944年に当時36連勝中の双葉山が、松の里のちょん掛けで連勝をストップされました。近年では、2012年に朝赤龍、2014年に常幸龍がちょん掛けで白星を挙げています。

はち

ちょん掛けは、決まり手の中でも迫力があります

居反り(いぞり)

居反りは、反り手の1つです。めったに見られない珍しい決まり手の中でも、居反りは人気があります。それは、珍しさもさることながら、見た目が派手であること、小兵力士が決めることが多いことが理由です。居反りは以下の流れで決まります。

  1. 相手の下へもぐりこむ(相手にのしかかられている状況もある)
  2. 相手の両足をがっちり掴む
  3. 相手を背中に乗せた状態で体を起こす
  4. 自分の体を反らせて、相手を自分の後方へ倒す

居反りは平成以降に幕内で決まり手になったことはありません。幕下以下でも数が少ない珍しい決まり手です。

はち

相手を持ち上げて後ろに投げる、プロレス技のような迫力のある技です

撞木反り(しゅもくぞり)

撞木反りは、反り手の1つです。この技は、1955年に決まり手が制定されてから、一度も決まり手として記録されていません。まさに、相撲の究極の珍しい決まり手です。なぜ決まり手として記録されていないかは、技の流れを読んでいただければ分かります。

  1. 相手力士の懐に入る
  2. 相手の腕をつかむ
  3. もぐりこんだ体を利用して、相手を肩で担ぎ上げる
  4. 担ぎ上げた相手を後ろへ反って投げる

3の「肩で担ぎ上げる」が今まで決まったことのないポイントです。まるで重量挙げのように相手力士を持ち上げるのは、なかなかできることではないでしょう。いつか決まり手として記録される日は来るのでしょうか?

はち

撞木反りは、パワーだけではなく、スピードも必要です

さいごに

相撲は国技と呼ばれるスポーツです。1年に6場所開催され、600人前後の力士が取り組みを行っています。そのため、取り組みの数は膨大です。その中で、一度も使われていない、または数回しか決まっていない珍しい決まり手があるのです。

この記事で紹介した珍しい決まり手が決まると、スポーツニュースで報道されるでしょう。今後、紹介した決まり手がいつ決まるのか楽しみに観戦しましょう!

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はち
趣味は音楽鑑賞、新聞に掲載されているパズルを解くこと。身近なものから専門的な雑学まで幅広く執筆。