みなさん高校野球の全国大会「甲子園」を耳にしたり、ご覧になったりしたことはありますか?日本人なら1度は聞いたことがあるかと思います。メジャーリーガーの大谷翔平選手は同じ甲子園で、2年生の「夏」と3年生の「春」に出場しています。では同じ甲子園で「春」と「夏」どんな違いがあるのでしょうか?
この記事では高校野球の全国大会「甲子園」の春と夏の違いをご紹介します。春の大会だけにある「21世紀枠」「明治神宮大会枠」についても解説していきます。
2024年3月18日から開催される「第96回選抜高等学校野球大会」を、今まで以上に楽しくご覧になれる 記事になっております。甲子園については以下の記事もご覧ください。
目次
甲子園とは
甲子園とは冒頭でもお話しした高校野球の全国大会のことです。試合会場が「甲子園」で行われているため「高校野球=甲子園」というイメージが根付いています。春と夏については後ほど詳しく解説します。
甲子園の正式名称は「阪神甲子園球場(はんしんこうしえんきゅうじょう)」です。
春の選抜高校野球とは
春の選抜高校野球とは大正13年から始まった高校野球の公式大会のことです。正式名称は「選抜高等学校野球大会」(以下 春の選抜)といいます。
春の選抜は五年に一度、下一桁が「0」か「5」が付く大会は「記念大会」として開催されています。第一回大会の優勝校は現在も野球の名門校として有名な香川県の「高松商業(香川県立高松商業高等学校)」です。第一回大会は「甲子園球場」ではなく名古屋市郊外の「山本球場」で行われました。
選抜の最多優勝回数校は愛知県の東邦高校で、5回優勝しています!
夏の甲子園とは
夏の甲子園とは大正4年から始まった高校野球の全国大会のことです。正式名称は「全国高等学校野球選手権大会」(以下 夏の甲子園)といいます。春の選抜同様に五年に一度、下一桁が「0」か「5」が付く大会は「記念大会」が開催されています。
第一回大会優勝校は京都二中(現 京都府立鳥羽高等学校)です。第一回大会は甲子園ではなく、大阪府豊中市の豊中グラウンドで行われました。
夏の甲子園の最多優勝回数校は愛知県の中京大中京高校で、7回優勝しています!
春と夏の違い
春と夏の違いをご紹介します。
出場校の決め方
1つ目は出場校の決め方です。春の選抜は高野連(日本高等学校野球連盟)が定めた基準をもとに選考委員会が出場校を決定しています。その中でも「一般選考枠」「明治神宮大会枠」「21世紀枠」の3つに分けられています。
一般選考枠
高野連が定めた基準以外に、夏の甲子園のあとに行われる高校野球の公式大会「秋季大会 ※」の成績を参考に決定されている枠です。
※秋季大会・・・日本全国10地区で開催される秋の高校野球の大会のこと。
明治神宮大会枠
秋季大会で優勝した各10チームから優勝校を決める大会を「明治神宮野球大会」といいます。「明治神宮大会」が優勝した高校が選抜に出場できる枠になります。
21世紀枠
2001年に21世紀になったことから設けられました。主な選考基準として、地域貢献やボランティア活動など社会貢献をしている野球部や、文武両道をしている高校などを選考委員が評価した高校が出場できる枠になります。
優勝旗の色
2つ目は優勝旗の色です。春の選抜は「紫紺(しこん)」と呼ばれる「紫色」の優勝旗です。夏の甲子園は「深紅(しんく)」と呼ばれる「赤色」をしています。
侍ジャパンのエース「山本由伸」や令和の怪物「佐々木朗希」は甲子園未出場
「野球選手は甲子園経験者が多い」というイメージはありませんか?しかし世界で活躍するアメリカの日本人メジャーリーガーや、野球の世界一を獲得した野球の日本代表「侍ジャパン」のメンバーにも甲子園を経験していない選手もいます。
これからメジャーリーガーの山本由伸投手と令和の怪物と呼ばれる佐々木朗希投手について、簡単にご紹介します。
山本由伸
大谷翔平選手と同じチームに所属となったロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手は甲子園の出場経験はありません。高校時代の最高成績は2年生の宮城大会の決勝です。
しかし山本選手は甲子園未出場にもかかわらず高校時代から実力があり、高校生でオリックスバファローズから※ドラフト4位で指名され、入団しました。
※ドラフト会議・・・プロ野球12球団が新しい選手を獲得するための会議。
佐々木朗希
令和の怪物と呼ばれる、千葉ロッテマリーンズに所属している佐々木朗希投手も甲子園の出場経験はありません。中学生の頃から実力あり、県内外から野球部のスカウトされていました。しかし、佐々木朗希投手は「地元で甲子園に出たい」という思いから地元の大船渡高校に進学しています。
佐々木朗希投手は高校時代、当時高校生で最速ピッチャーだった大谷翔平選手を上回る球速をたたき出したことから「令和の怪物」と呼ばれるようになりました。
まとめ
いかがでしたか?甲子園についてご理解いただけましたか?甲子園は野球のプロになるために重要な大会です。今の時代テレビ・ネット・ラジオなど甲子園の速報を知れるツールは山ほどあるので、ぜひ興味を持っていただきたいです。まずは2024年3月18日に開催される春の選抜です。みなさんで高校球児を応援しましょう。