野球の試合中に監督やコーチ、選手が座っている席の名前をご存知ですか？その席の名前は「ベンチ」といいます。プロ野球や、高校野球の名門校など選手の人数が多い場合、ベンチに入れる人数は規則で定められています。では、ベンチに入れるのは何人なのでしょうか？
この記事ではプロ野球のベンチ入りの人数をご紹介します。そのほかにも「野球三大大会」「高校野球」「大学野球」のベンチに入れる人数も解説します。毎年、3月から10月までがプロ野球のみならず「野球」というスポーツが最も盛り上がるシーズンです。この記事を読んで、少しでも野球の知識を増やしてみては？
以下の記事で野球の雑学についてご紹介しています。そちらの記事もよろしければご覧ください。
プロ野球のベンチ入りの人数
プロ野球のルールでは「出場登録選手」と「ベンチ入り選手」と2つに分けられます。「出場登録選手」とは一軍で試合ができる選手のことで人数は29人です。「ベンチ入り選手」とは「出場登録選手」29人の中から、その日の試合に出場できる選手25人ことのことをいいます。
外国人の選手の人数にも決まりがあり、外国人選手は4人まで登録が可能です。これはコロナ禍前の人数になります。コロナ禍以降の人数は、下記の見出しにて解説します。
投手
ルールでは、ベンチ入りの選手の内訳は制限されていません。プロ野球12球団でみると、ベンチ入りの投手は10人前後が平均です。
試合をする相手チームの特徴や選手の特徴によって、左ピッチャー（左投げ）と右ピッチャー（右投げ）のベンチ入りの割合を変えたりしています。
野手
投手と同様に、野手の内訳も制限されていません。プロ野球12球団でみるとベンチ入りの野手は15人前後が平均です。
監督・コーチ
監督やコーチの人数は投手や野手と違い、人数が決まっています。その人数は、監督1人とコーチ8人です。監督とコーチはユニフォームの着用も決まっています。監督・コーチ以外にも、外国人選手の通訳や、選手の応急処置や健康管理をするトレーナーもベンチに入ることができます。
選手・監督・コーチ以外のスタッフはユニフォームの着用が禁止されています。
野球三大大会のベンチ入り人数
野球三大大会のベンチ入りの人数をご紹介します。野球三大大会の詳細については下記の記事をご覧ください。
オリンピック
オリンピックのベンチ入りの人数はプロの選手が代表入りできるようになった2000年のシドニー大会から、直近の大会2021年東京大会までベンチ入りの選手をご紹介します。ベンチ入りの選手は24人です。これは2000年のシドニー大会から2021年の東京大会まで全て同じ人数です。
WBC
WBC（ワールド・ベースボール・クラシック）では、ベンチ入り人数が大会によって変わっています。それが下記になります。
- 2006年第一回大会 30人
- 2009年第二回大会から2017年第四回大会まで 28人
- 2023年第五回大会 30人
2006年の第一回大会から2017年の第四回大会までは「投手13人以上・捕手3人以上」の登録が定められていました。2023年の第五回大会では「投手14人以上・捕手2人以上」の登録が必要でした。
プレミア12
プレミア12は過去に2015年と2019年の2回開催されています。どちらもベンチ入り人数は28人でした。
高校野球・大学野球のベンチ入り人数
高校野球と大学野球のベンチ入りの人数をご紹介します。
高校野球
高校野球のベンチ入りの人数は1915年の第一回大会から2023年の105回大会までベンチ入りの人数は大きく増えています。それがこちらです。
- 1915年第1回大会から1927年第13回大会まで 人数制限なし
- 1928年第14回大会から1977年第59回大会まで 14人
- 1978年第60回大会から2002年第84回大会まで 15人
- 2003年第85回大会から2022年第104回大会まで 18人
- 2023年第105回大会から現在まで 20人
大学野球
大学野球では二大全国大会と呼ばれる「大学野球」と「明治神宮大会（大学の部）」の登録人数、ベンチ入り人数は共に25人です。※リーグ戦のベンチ入り人数は25人ですが、出場登録選手の人数は無制限です。
※ リーグ戦とは・・・全日本大学野球連盟（通称:JUBF)に加盟している大学約400校が26あるリーグの中で試合をすること。
コロナ禍で変わったベンチ入り人数
コロナ禍でベンチ入りの人数も大きく変化しました。上記の見出しで紹介した人数はコロナ禍前の人数になります。コロナ禍以降の2024年のシーズンでは、以下のような人数です。
- 出場登録選手 31人
- ベンチ入り選手 26人
- 外国人の登録選手 5人
まとめ
いかがでしたか？ベンチ入りの人数をご理解いただけましたか？プロ野球のシーズンは毎年10月半ばまで続きます。
テレビ中継やネット中継でベンチの中が映し出されます。試合中に試合以外の選手の様子を見ることができる場面なので、ぜひご覧ください。野球ファンの筆者としては、球場に足を運んでいただきベンチの雰囲気・球場の雰囲気を味わっていただけたら嬉しいです。
