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甲子園の砂はどこのもの?値段はいくら?高校球児が砂を持って帰るわけをご紹介

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突然ですが、みなさんは「夏」と聞いて思い浮かぶのはどんなことでしょうか?海や川、バーベキューにスイカ、花火など、夏には楽しい行事がたくさんありますよね。私は、「夏」と言えば、「高校野球」です。

一生懸命にボールに向かう姿に、たくさんの感動が詰まっていて、涙がとまりません。ところでこの甲子園に使われている「砂」ですが、どこの産地の砂を使っているのでしょう?パッと見た感じは、黒い土にも見えますよね。

この砂の配合には、ボールが見やすくなる工夫もされていると言います。この記事では、甲子園の砂がどこの産地のものなのか?また値段や、試合に負けた高校球児が砂を持ち帰るようになった理由をご紹介します。

甲子園の砂はどこの産地のもの?

甲子園の砂は、黒土と砂を混ぜたものを使用しています。黒土は鳥取県大山、岡山県日本原、三重県鈴鹿市、大分県大野郡三重町、鹿児島県鹿屋、の黒土を使用しています。特に「この土!」と決めているわけではなく、その年によって使う土を決めています

砂の方は、瀬戸内海産の砂浜のもの、中国福建省のものを以前は使用していましたが、現在は京都府城陽から取り寄せています。また、季節に合わせて、土と砂の配合を変えています。春は夏と比べて雨が多いので、砂を多くしています。夏の場合は、日差しが強く、砂が多いと反射してボールが見えにくくなるため黒土を多くしています。

みき

ボールが見やすくなる工夫がされているのですね。

甲子園の砂の値段はいくら?

甲子園の砂は15リットル、2310円で販売されています。15リットルと言うと、家庭用ごみ袋が45リットルなので、この袋の3分の1ほどですね。グラウンド用に購入しようと思うと、かなりの金額になりそうです。

みき

この砂で野球できる球児は幸せ者です

買うことはできるの?

甲子園の整備は「阪神園芸」が行っています。砂の整備はもちろん、グラウンドの整備をしています。阪神園芸では、過去に甲子園の砂を個人にも販売していました。ですが、注文が殺到したため、今では販売することを辞めてしまいました。

また、販売した砂が転売されたことも、販売を中止した理由の1つです。現在は、身元がはっきりしている、学校などには販売しています。甲子園の砂を使っている高校のグラウンドも出てきています。

みき

どんなものでも転売する人がいるのですね。

阪神園芸とは?

阪神園芸とは阪急阪神グループ企業のうちの1社です。1968年に創立されました。阪神甲子園球場の他に、阪神鳴尾浜球場、兵庫県立明石第一野球場、甲子園テニスコート、名古屋瑞穂公園陸上競技場など、スポーツ施設の芝管理なども行っています。公園や施設の都市緑化活動にも力を入れています

みき

球場のグランド整備を見たことがありますが、整備がとても早いです

なぜ高校球児は試合に負けると砂を持ち帰るの?

砂を持ち帰る理由は、「出場した記念」や、「後輩に来年へのバトン」として持ち帰ります。記念と言ってもいろんな理由があります。

  • 出場できたという記念
  • 負けた時の悔しい気持ちを忘れないため
  • 母校のグラウンドにまくため
  • 来年も甲子園に来られるように気持ちを高めるため
  • 球場に入れなかった部員に渡すため

こういった理由があります。人数の多い野球部だと、先輩後輩に関わらず、野球の上手な部員だけが球場に入れます。「応援」だけで3年が終わってしまう部員もたくさんいるのです

初めて甲子園の砂を持ち帰ったのは誰?

初めて甲子園の砂を持ち帰ったのは、元巨人の監督である熊本工の川上哲治さんだったという説があります。昭和12年の第23回の決勝で中京商との試合で1対3の点差で負けてしまいます。川上さんは一握りの砂を持って帰り、その後母校のグラウンドにまいたという話があります。でも、この話は確かではないのです。

確実な話では、昭和24年に行われた第31回大会の準々決勝で倉敷工と小倉北の試合のことです。6対7で負けてしまった小倉北の投手の福嶋一雄さんが、ズボンのポケットに砂を入れて、持ち帰っています。ですが、福嶋さんは記念にとっておくのではなく、家にあったゴムの木の鉢(はち)に入れてしまったというのです。

みき

鉢の土と一緒にしてしまうなんて!

優勝した時に砂は持ち帰らない?

優勝しても砂を持ち帰る部員はいます。表彰式の後に、砂を持って帰っています。3年間頑張ってきて、優勝もできたとなると、とても嬉しいでしょうね!すごく良い記念になることでしょう!

みき

負けても勝っても思い出は大事ですね

まとめ

甲子園の砂についての記事はいかがでしたか?春のセンバツ高校野球も、夏の高校野球もどちらも見ていて楽しいですよね。私は高校生の時に、野球のマネージャーをやっていたこともあって、高校野球を見ていると、ついついテレビの前で熱くなってしまいます

毎年いろんなドラマを見せてくれて、高校野球のシーズンになると、毎日の試合が見逃せません。今年の高校野球も楽しみで仕方ないです。みなさんも一緒に応援しましょう!

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。