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馬はなぜ人に従うことができるのか?その 理由と馬に備わる能力を紹介

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人馬一体のスポーツといえば、乗馬や競走馬ですが、体重400kgから500kgあるいはそれ以上の馬体を人が操る姿は勇ましいです。現在、馬をみる機会が限られておりますが、小さいと言われるポニーでさえ近くでみるとその大きさに圧倒されます。

ではなぜ人の倍以上の大きな馬を操ることが出来るのでしょう?それは、

  • 人と馬との信頼関係
  • 身の安全を保障する群れにて、お互いの関係を重視する生き物
  • 状況が理解できる能力
  • シマウマやロバにない穏やかな性格

です。

馬が人の指示に従う理由のひとつとして「この人(リーダー)に従います。その代わり、私の身を守ってください」というギブ&テイクの関係があるからと言われます。

この記事では、馬はなぜ人や群れのリーダーに従うのか?その理由と馬がもつ能力について解説します。

馬との信頼関係

馬が人に従うに欠かせないのが信頼関係。草食動物の馬にとって肉食獣から身を守るために欠かせないのが群れの存在。群れもお互いの信頼関係から成り立っており、馬が人や群れのリーダーに従うのは、草食動物がもつ防衛本能だと言われます。

態度にあらわれる

当然、馬は人間のように言葉を発することができません。しかし馬の態度で感情を見ることは可能です。馬が感情をよく出る場所は耳の向きで、耳の向いている方向で感情を読み取ることができます。

あきら

ただし個体によって違いがあるので、詳しくは牧場関係者に聞いてください。

チューイング

チューイングとは馬が口をもぐもぐすることです。人や物音に反応してもぐもぐするのはリラックスしている状態。人からの指示でチューイングするのは、馬が人を受け入れたメッセージだといえます。

身体や腕をハムハムと

馬が身体や腕をハムハムとくわえるのは、甘えている証拠。心を許している人しか見られない行動です。普段から世話をしてくれる人や遊んでくれる人に対して、馬なりに感謝の気持ちを伝えているかもしれません。

音量に注意してください。

身の安全を保障する群れの生活にて、お互いの関係を重視する生き物

群れは外敵から身を守る本能

草食動物の馬は、外敵から身を守るために群れを作り生活する動物です。群れの中にも序列があり、序列を守ることで群れに受け入れられます。

リーダーは絶対

群れの中にもリーダーがおり、エサの順番もリーダーが一番初めです。その後は次の序列と続き、最後に序列が一番下の子馬や新たに群れに入った馬が食べます。

あきら

リーダーは一番強いことが条件です。それは力だけでなく、精神面の強さも要求されます。

自分の立場が理解できるからこそ

馬は群れの中にて自分の立場を理解できる生き物です。馬が指示に従う理由は、「この人に従えば自分は守ってくれる」だと言われます。「あなたの指示に従います。そのかわり私を守ってください」というギブ&テイクの関係だからです。

物事をいつまでも覚えている

自分に嬉しいことをした人はいつまでも覚えている

元競走馬の元に当時の厩務員(きゅうむいん)が久しぶりに訪れた際、馬が嬉しそうに近づいてくるシーンがあります。現役を引退してもお世話をしてくれた人のことを忘れずに覚えているのは、物事を理解している証拠です。

あきら

あのゴールドシップも当時の厩務員(きゅうむいん)、今浪さんのことを忘れずに覚えていた模様です。

逆に自分に酷いことをした人も

有名なのが、元競走馬のメイショウドトウと騎手の和田竜二の関係。当時の和田騎手はメイショウドトウのライバル、テイエムオペラオーに騎乗しており、何度もメイショウドトウの前に立ち塞がりました。

メイショウドトウにしてみれば、テイエムオペラオーは何度も立ちふさがった存在。そのためオペラオーのキーワードを聴くだけで不機嫌になります。しかしメイショウドトウは一緒に走った栗毛の馬ではなく、和田騎手のことをオペラオーと認識している模様です。

気性が穏やかだから

馬の気性が穏やかなのも人に指示に従う要因です。馬は昔から人間との関わりが強い生き物なので、人間との信頼関係も築きやすかったと言えます。競走馬は気性難と言われますが、競走馬を引退したら今までの気性が嘘のように穏やかになったと話を聞きます。

あきら

馬の気性は穏やかで臆病。攻撃性の無い性格ゆえ、昔から人々との関係を築けたと言えます。

調教は個性を尊重する

調教も個体ごとに適した調教を粘り強く続けることが重要。馬は自身の背中に乗られることを嫌い、乗用ができるまで長い期間とそれぞれの性格に合った調教を行います。この調教を行う人のことを厩務員(きゅうむいん)と呼び、調教時のさまざまなエピソードが残っています。

馬との信頼関係を築くのが厩務員(きゅうむいん)の仕事。その道を目標にする人は幅広い知識と技術・経験が求められます。

おわりに

馬が人や群れのリーダーの指示に従うのは、本来持っている気性の穏やかさと物事を理解できる能力があるからです。草食動物の馬は自然界では群れを作り肉食獣から身を守ります。

群れで生活のするのは、自分の身を守ることが目的。だが実際は「リーダーの指示に従うかわりに自分の身を守ってください」というギブ&テイクの関係があります。

馬が人の指示に従うのも「この人の指示に従います。そのかわり私を守ってください」というギブ&テイクがあるから。馬と親しくなるために、お互いにメリットがある関係を築けることが理想ではないでしょうか?

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あきら
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