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1リットルの涙の原作には彼氏の麻生遥斗って本当にいたの?

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2005年に放送されたドラマ1リットルの涙。平均視聴率は15%超えで、最終回は20.5%を記録しています。そんなドラマの1リットルの涙ですが、錦戸亮さんが演じた麻生遥斗は原作には登場していないと話題になりました。そこでこの記事では、

  • 亜也さんの彼氏である麻生遥斗は原作でも実在していたのか
  • 麻生遥斗はどんな人物だったの?
  • 1リットルの涙は原作とドラマでは違う部分がある?

ということを解説していきます。原作を何度も読み、ドラマもすべて見た筆者が分かりやすくまとめました。これを読めば、1リットルの涙についてさらに詳しくなれるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1リットルの涙の原作には彼氏役の麻生遥斗は実在しない

結論からいうと、彼氏役だった麻生遥斗は原作には実在していません。それではなぜ、実在しない麻生遥斗という人物が登場したのでしょうか。その理由と麻生遥斗について、詳しく見ていきましょう。

「亜也にも恋愛をさせたかった」という母親の想い

原作には無い麻生遥斗という人物が登場した理由は、「亜也にも恋愛をさせてあげたかった」という母・潮香さんの願いがあったからです。ドラマ1リットルの涙はフジテレビで放送されました。その際、亜也さんの母親である木藤潮香さんからの要望を、フジテレビ側が汲み取ったそうです。

原作の亜也さんは、とても恋愛が出来る状態ではありませんでした。実際、亜也さんが書き続けた日記にも

タイムマシンを作って過去に戻りたい。こんな病気でなかったら恋だって出来るでしょうに。誰かにすがりつきたくてたまらないのです

1リットルの涙 難病と闘い続ける少女亜也の日記より

という悲痛な想いが残されています。いわゆる「普通の青春」を過ごせず病気と闘い続けた亜也さん。せめてドラマの中だけでも、「普通の女の子として青春時代を過ごして欲しかった」という、母・潮香さんの願いが込められているのです。

えいちゃん

ドラマは最終回を迎えても、2000通を超えるメッセージが番組のHPに寄せられたそうです。

麻生遥斗はどんな人?

原作には実在しない麻生遥斗は、高校時代の亜也さんと同じクラスになります。内気な性格でマイペースな所があり、あまり人に本性を出しません。最初は亜也さんにも心を閉ざしていますが、病気に立ち向かう亜也さんを見て、次第に心を開くようになりました。

やがて亜也さんを愛するようになり、積極的に亜也さんをサポートします。

  • 俺お前が話すならどんなゆっくりでもちゃんと聞く。電話で話せないならこうやって直接会いに来る
  • 生きられる人間は、生き続けなきゃいけない。 何があっても、どんなに辛くても、 自分からそれを諦めちゃいけないんだ。
  • お前頑張ったな。頑張って生きてきたな。
ドラマ 1リットルの涙より

人に対して心を閉ざす性格の麻生遥斗が、こんなにも優しい言葉を亜也さんにかけました。そして、亜也さんの決して諦めない姿に影響されて猛勉強の末、医学部に進学します。亜也さんの死後、亜也さんが入院していた病院の神経内科医になりました。

えいちゃん

ドラマが最終回した後、スペシャル版として亜也さんの死後を描いた様子が特別放送されました。

彼氏以外で1リットルの涙が原作と違うところ

錦戸亮さんが演じた麻生遥斗は原作には登場しません。そこで気になるのは、他にもドラマと原作で違うところはあるのでしょうか?ここからは、1リットルの涙のドラマと原作で異なる部分を解説していきます。

家族構成

まず、ドラマと原作では家族構成が異なります。実際の家族構成は以下を参考にしてください。

ドラマの家族構成

  • 父 瑞生さん
  • 母 潮香さん
  • 亜也さん
  • 妹 亜子さん
  • 弟 弘樹さん
  • 妹 理加さん

原作の家族構成

  • 父 瑞生さん
  • 母 潮香さん
  • 亜也さん
  • 妹 亜子さん
  • 弟 弘樹さん
  • 弟 賢太朗さん
  • 妹 理加さん

ドラマでは4人兄弟ですが、実際は5人兄弟です。次男である賢太郎さんがドラマでは登場しませんでした。この理由については明らかになっていません。

しかし、ドラマを制作するにあたって、放送権利の都合上ではないかと思われます。実際に、原作では苗字が「木藤」であるのに対して、ドラマでは「池内」に変更されました。

木藤亜也さんの家族は現在なにをしているの?ドラマから見る考察も解説

主治医

ドラマと原作では亜也さんの主治医にも違いがあります。ドラマでは藤木直人さんが演じる水野宏という男性医師です。しかし実際は、藤田保健衛生大学教授だった山本纊子さんという女性の主治医でした。

単行本である「1リットルの涙」の末筆には、山本纊子さんによる当時の亜也さんの様子が書かれています。

バスケ部ではない

ドラマでの亜也さんは中学の頃からバスケをやっていました。高校に入学後もバスケ部に所属します。オープニングはもちろん、最終回の最後のシーンでも亜也さんはバスケをしています。

しかし実際の亜也さんはバスケをしていません。それどころか、運動はかなり苦手だったようです。球技も得意ではなく、体育の成績もあまり良くありませんでした。

えいちゃん

危篤状態になった亜也さんが笑顔でバスケをする回想シーンの後、最期を迎えた場面は多くの方が涙したのではないでしょうか?

まとめ

この記事では、1リットルの涙の原作には彼氏である麻生遥斗は実在したのか、ということについて解説してきました。具体的には、

  • 原作に麻生遥斗は存在しない
  • 亜也にも恋愛をさせてあげたかったという母親の願いをフジテレビ側が汲み取った
  • それ以外にも家族構成、主治医など、原作とドラマでは違いがある

ということでした。1リットルの涙は原作もドラマも生きることの大切さ、人の優しさを色濃く描いています。偽善ではなく、綺麗ごとでもない、ストレートなメッセージが多くの人を感動させてきました。原作とドラマの両方を知ることで、新たな発見もあるかもしれません。

雑学のあしあとでは、誰かに話したくなる雑学を多数執筆しています。その他の記事もぜひ読んでみてください。

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えいちゃん
趣味はサッカー観戦とカフェ巡り。ハロプロも大好きな30代。大学時代に取得したフードコーディネーターの知識を活かして、食と健康に関する記事作成が得意。初心者の方でもわかりやすい内容で書いているので、ぜひたくさん読んでください。