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コーヒーの淹れ方、あなたは何種類知っていますか?コーヒー好き必見です。

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あなたはコーヒーが好きですか?1日に何杯、どんなシーンでどんなコーヒーを飲まれるのでしょう?「朝食時はインスタントコーヒー、仕事などで外に出ると缶コ-ヒー、休日喫茶店で淹れていただくコーヒーはおいしいなぁ・・・。」などと思う方も多いでしょう。

今回はそんなコーヒーについての雑学をご紹介します。それも単なる豆知識ではありません。コーヒーの淹れ方に特化しました。コーヒーの抽出方法を5つのタイプに分けて、計10種類ご紹介します。

(淹れ方以外のコーヒーの雑学を知りたい方はこちらへ→

ドリップタイプの淹れ方

はじめにドリップタイプの淹れ方を3つご紹介します。英語でドリップ(drip)は「雫(しずく)、滴下」といった意味で、動詞drop(落ちる・滴(したた)る・落とす)の名詞形です。

ペーパードリップ

このペーパードリップでの淹れ方はご家庭でやられている方も多いと思います。紙で作られたろ過フィルターを用いてコーヒーを淹れる方法です。一般的にドリップコーヒーといえばこのペーパードリップを指しますよね。コーヒー豆をフィルターの上にのせ、その上からお湯を注ぎ、抽出します。

ネルドリップ

「ネル」とは綿布(めんぷ)のことです。つまり(ペーパードリップが紙でろ過するのに対して)ネルドリップは綿布で濾(こ)します。ペーパードリップよりもコーヒー豆に含まれる油分が多く抽出でき、まろやかな味になります。

ウォータードリップ

普通はお湯で淹れるコーヒーですが、このウォータードリップは水で淹れる方法です。専用の器具を使って(まるで点滴を落とすかのように)水を少しずつ落としながら淹れます。だからコーヒーカップ1杯分淹れるのに8時間もかかります。

お湯を沸かす・淹れるが1体化

先ほど紹介したペーパードリップはやかんで沸かしたお湯を挽いた豆に浸しながら淹れていました。ここからはお湯を沸かす工程、コーヒーを濾(こ)す工程が1つになった装置を紹介します。

コーヒーサイフォン

コーヒーサイフォンは上下2つの部位に分かれます。下側はお湯を沸かすフラスコ部分上側はコーヒー豆を入れてろ過する漏斗(ろうと)部分です。大気圧と(お湯が沸騰している)フラスコの部分の圧力の差を利用する淹れ方です。

まず下のフラスコを火にかけお湯を沸かします。沸騰したら上に漏斗(底にはフィルターがあり、その上にあらかじめコーヒー豆が入れてある漏斗)を差し込みます。すると大気圧とフラスコ内の水蒸気の圧力差からフラスコのお湯が差し込んだ漏斗の管を上っていくのです。このようにしてコーヒー豆と混ざり合います。

コーヒーが抽出できたら火を止めます。フラスコ側が冷えていくと、フラスコ内の水蒸気が水へと戻り、減圧されます。そして漏斗でできたコーヒーが下のフラスコに下りてくるのです。すべて下りたらフラスコから漏斗を外し、カップに注ぎます。

このサイフォンでの特徴は「同じ味が出せる」ということです。ペーパードリップでは(同じ人が淹れても)お湯の注ぎ方などちょっとした違いで味が変わってきます。しかし、サイフォンを使うと豆の量や時間などを決めておけば、別の人が淹れても同じ味のコーヒーが作れるのです。

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また、コーヒーの香りが強く出るのもコーヒーサイフォンの特徴です。

パーコレーター

外観は縦長の西洋風のやかん(ケトル)です。しかしこのケトルの中に(運動会で使う)玉入れの籠(かご)のような、支柱付きのバスケットを入れます。このバスケットは網状になっており、ここに挽いたコーヒー豆を入れるのです。

またバスケットの支柱は管になっています。下でお湯を沸くとその管を上って噴水のように上に噴出します。この噴出したお湯がバスケット内のコーヒー豆にかかり、抽出されるのです。

煮出す淹れ方

ここまでは「コーヒー豆をフィルターなどで濾す」淹れ方をご紹介しました。今度は挽いたコーヒー豆を鍋に入れて煮出すタイプの淹れ方です。

ジェズヴェを使うトルココーヒー

「トルココーヒー」という言葉を1度は耳にしたことがあると思います。トルココーヒーはジェズヴェ(cezve)という真鍮(しんちゅう)製の少し柄の長い、柄杓(ひしゃく)のような形の小鍋で作ります。

はじめにジェズヴェに1杯分のコーヒー豆(ティースプーン2杯弱)と砂糖、水(100ml)を入れ、火にかけます。そして「沸騰させ、火からおろし」を2から3回繰り返してカップに移します

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トルココーヒーに使うコーヒー豆は30分ほどかけて深入りし、ミルでパウダー状になるまで細かく挽いたものを使います。

ジェズヴェからカップに移したばかりの時はまだ豆の粉が浮遊しているので、豆が沈むのを待ってから飲みます。この沈んだ豆を使ってコーヒー占いが行われるのです。

コーヒー占い

飲み終わった後のカップにはコーヒー豆の粉が残ります。この残った粉の模様でコーヒー占いが行われます。カップの下半分にできた模様は過去を表し、上半分で将来を占うことができるのです。

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トルココーヒーは(和食や和紙の技術と同様)ユネスコの世界無形文化遺産に登録されています。

ボイル

トルココーヒーは豆を細かく挽きましたが、このボイルでは粗挽きで淹れます。また、トルココーヒーにはジェズヴェという専用の小鍋がありました。(その他の淹れ方でもコーヒー専用の器具が必要です。)しかしボイルではやかんや鍋を使い、特別な道具はありません

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そうなのです。このボイルは専用の道具を持っていない人でもコーヒーを手軽に楽しむための淹れ方です。

ボイルもトルココーヒーと同じようにコーヒーを煮出し、上澄みだけを飲みます。

この淹れ方は北欧やギリシャ、アフリカなどで行われています。スウェーデンでの伝統的な休憩タイム「フィーカ」でもこの方法で淹れられたコーヒーを飲みます。

お湯に浸して抽出

コーヒープレス

今度もコ-ヒー豆をお湯の中に直接入れるタイプの淹れ方です。しかし今度は煮出しません。プランジャーポットなどと呼ばれる縦型の容器を使います

はじめにこの容器にお湯とコーヒー豆を一緒に入れます。そして蓋をしてしばらく置いて、プランジャーと言われる棒付きのフィルターを上から押して下に豆をプレス(分離)させるのです。

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トルココーヒーは沈殿するのを待ちましたが、コーヒープレスは強制的に下に押さえつけて分離させます。

加圧して淹れる

ここまでは常圧で抽出する装置を紹介してきました。最後に圧力をかけて濃いコーヒーを作る淹れ方を2つ紹介します。

エスプレッソマシン

なかなか家庭では飲む機会がないエスプレッソコーヒーを淹れるための機械です。深入りのコーヒー豆を使い、圧力をかけます。一般的な機械にはスチームを出るノズルが付いています。このスチームを使ってカプチーノに必要なスチームドミルクを作ることができるのです。

マキネッタ

家庭でエスプレッソのような濃いコーヒーを淹れることができる器具です。(サイフォン上下2つですが)このマキネッタは大きく3段に分かれています。下から水を入れる部分、コーヒー豆を入れる部分、一番上にできたコーヒーが貯まる部分です。

これもサイフォンと同じように下から直火でお湯を沸かします。そして圧力によりお湯が上にのぼり、エスプレッソのような濃いコーヒーができます

最後に

いかがでしたでしょうか?今回は10種類の淹れ方を紹介しました。気になった淹れ方はありましたか?

最後に紹介したマキネッタは安いものでは3000円くらいから手に入ります。マキネッタは近年ブームのアウトドア好きの方にも人気です。濃い目のコーヒーがお好きに方にはお勧めです。

「いれたてのコーヒーがおいしいのはわかるけどやはり面倒だからインスタントコーヒーになってしまう。」という方。インスタントコーヒーもただ「お湯を注ぐ」のではなく、最初少量のお湯で粉を溶かしてからカップの上までお湯を加えた方がよりおいしいコーヒーになります。

インスタントにせよ、今回紹介した淹れ方にせよ、良いコーヒータイムを・・・。

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