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自分の誕生月に当てはまる宝石とは?「誕生石」にまつわる歴史と石言葉

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誕生月にまつわるモノで星座や誕生花などが有名ですが、誕生月ごとにそれぞれの宝石が割り当てられた「誕生石」についてご存知でしょうか?誕生石とは、各誕生月にそれぞれ割り振られた宝石を指しており、自分の誕生月の宝石を身に付ける事で守護霊や加護を授かると考えられてきました。

現代でも宝石は一般的なジュエリーや婚約指輪など、人生の節目に贈るモノとして人気が高いです。そこで、今回は「自分の誕生月に当てはまる宝石とは?誕生月にまつわる歴史と石言葉」についてご紹介します。誕生月に対応した宝石と石言葉に込められた意味や願いを分かりやすく解説致しますので、ぜひ最後までご覧ください。

誕生石の歴史と起源

誕生石の起源については、天文学に長けた古代バビロニアのカルデア人説や古代ギリシャ・ローマ時代に広まった星座石説などさまざまな由来があります。

そして、もっとも有力な説は、3500年前の旧約聖書に登場するユダヤの高僧たちが自分の地位をあらわすために12種類の宝石を胸当てに縫い付けられていたという説です。

現在の誕生月にそれぞれの宝石を割り当てて石言葉を付けるようになったのは、1912年にアメリカの米国宝石商組合(現在のJewelers of America)が最初に決めたとされています。

ミノワ

誕生石がお守りとして広まったのは、18世紀のポーランドに移住したユダヤ人だとされています。

全国宝石卸商協同組合による各月の誕生石と石言葉

日本でも、全国宝石卸商協同組合が1958年に誕生石を制定し、63年後の2021年に改訂されました。いくつかの宝石が誕生月に追加されており、日本ならではの選定になっているため、1月~12月順に見ていきましょう。

1月

「ガーネット」

ガーネットは、果物のザクロに似た形状から日本では柘榴石とも呼ばれています。目標に向かい積み上げてきた努力の成果が実り成功に導く宝石と言われているため、はじまりと生命・実りの象徴とされています。石言葉は「真実・情熱・友愛・繁栄・実り」です。

2月

「アメジスト」

アメジストの鮮やかな紫色は、古来より世界各国で高貴な石として重宝されてきました。日本では紫水晶という名で呼ばれています。西洋世界でも神聖の象徴として高貴な人のみが身に付けていました。石言葉は「高貴・誠実・心の平和」です。また、愛の守護石とも呼ばれており、恋愛成就をサポートするといわれています。

「クリソベリル・キャッツアイ」

クリソベリル・キャッツアイとは、金緑石とも呼ばれるクリソベリルの中でさらに希少な蜂蜜黄色の真ん中に猫目のような乳白色の縦線が入っているのが特徴です。2月の誕生石に選ばれた理由は、日本では2月22日が猫の日であること、ヨーロッパでも2月17日がWorld Cat Day(猫の日)のためだとされています。石言葉は「守護・慈愛」です。

3月

「アクアマリン」

古代ローマでは、海の力を宿した宝石と考えられていました。春先の荒れた海で航海の安全や豊漁を祈って、船乗りや漁師が身に付けていたお守りだったようです。また、永遠の若さ・人生の光を象徴するため、結婚や出産のお祝いに贈られると幸せになれると信じられています。石言葉は「勇敢・富・聡明・沈着・幸福」です。

「珊瑚」

仏教において珊瑚は、金・銀に並ぶ「七宝」に数えられています。身に付けることで持ち主に幸運・富・健康長寿をもたらす宝石とされており、厄除けや安産のお守りとしても重宝されてきました。石言葉は「幸福・長寿」です。

「ブラッドストーン」

ブラッドストーンは、濃い緑色の碧玉に赤い斑点があります。この斑模様は酸化鉄によるもので、十字架に架けられたイエス・キリストの血から生まれた神聖な宝石という逸話がありました。また、ヘリオトロープ(太陽を呼び戻す石)という別名があります。石言葉は「勇気・聡明・献身・救済」です。

「アイオライト」

ヨーロッパでは、結婚する娘の幸せを願ってアイオライトを贈る風習があります。また、人生で迷ったときに正しい方向を示してくれるといわれており、導きを象徴する宝石とされてきました。石言葉は「道を示す・貞操・誠実・愛を貫く」です。

4月

「ダイヤモンド」

世界4大宝石に数えられるダイヤモンドは、地球上で最も硬い物質といわれており、壊れることのない永遠の絆を象徴します。そのため、結婚指輪の定番の宝石として使われるようになりました。石言葉は「純潔・清浄無垢・純愛・永遠の絆」です。

「モルガナイト」

モルガナイトは、アクアマリンと同様ベリル系の桜色をした鉱物であり、心を穏やかする・愛を深めるなど、女性らしさを象徴する宝石といわれています。石言葉は「愛情・優美」です。

5月

「エメラルド」

世界4大宝石の1つエメラルドは、古くは4000年以上の長い歴史があり、古代エジプトの女王クレオパトラがエメラルドを好むあまり、自身で鉱山を所持したほどといわれています。石言葉は「幸福・幸運・愛・希望」です。

「翡翠」

翡翠は、英語名でジェイドと呼ばれており、ジェーダイド(硬玉)とネフライト(軟玉)の2つがあります。日本の3種の神器の1つである勾玉も翡翠で作られており、日本で馴染み深い宝石は前者になります。石言葉は「繁栄・長寿・幸福・安定」です。

6月

「真珠」

真珠は、紀元前から世界各国で宝石として知られており、その美しさから、月のしずく・人魚の涙とも呼ばれています。また、不老長寿の薬という伝説が残っていたため、霊薬としても重宝されてきました。石言葉は「純粋・健康・長寿・富」です。

「ムーンストーン」

ムーンストーンは、乳白色の半透明をした宝石であり、光を当てると月明りのように青白く輝く特徴を持っています。中世ヨーロッパでは、恋人同士でムーンストーンを贈り合う風習があり、「幸福の石」「恋愛の石」とも呼ばれていました。石言葉は「幸運・恋の予感・円満」です。

「アレキサンドライト」

アレキサンドライトは、1830年にロシアのウラル山脈で見つかり、ロシアの皇帝アレクサンドル2世にちなんで名付けられたとされています。石言葉は「高貴・情熱」です。

7月

「ルビー」

世界4大宝石のひとつであるルビーは、古来より富と繁栄をもたらす象徴とされており、古代インドではラトラナジュ(宝石の王者)と呼ばれ、日本では紅玉と知られていました。石言葉は「情熱・良縁・勝利」です。

「スフェーン」

スフェーンは、原石の形が楔(くさび)に似ていることから、ギリシャ語で楔を意味するスフェノスが由来になったとされており、日本ではチタン石・楔石とも呼ばれています。石言葉は「純粋・永久不変」です。

8月

「ペリドット」

ペリドットは、アラビア語で宝石を意味するファリダットが由来とされており、古代エジプトでは、黄金の太陽を象徴する宝石として重宝されてきました。日本名では橄欖(かんらん)石という名で呼び、オリーブを指します。石言葉は「夫婦愛・希望・平和・幸福」です。

「サードニクス」

サードニクスは、暖色系の縞模様がある宝石であり、石言葉にある「幸せな結婚・健康・夫婦円満」に相応しい温かみのある色合いが特徴です。

「スピネル」

スピネルという名前の由来は、結晶の先端が尖っているため、ラテン語で小さい棘を意味するスピナが由来とされています。赤、青、紫色のスピネルが存在し、ピンク色は希少価値が高いです。日本名では尖昌石と呼ばれています。石言葉は「内面の充実・安全」です。

9月

「サファイア」

世界4大宝石のひとつであるサファイアは、歴史が古く、古代ローマや中世ヨーロッパでは、聖職者の印として重宝されてきました。英国王室御用達の宝石としても有名で、チャールズ皇太子からダイアナ妃にロイヤルブルーサファイアの婚約指輪が贈られ、ダイアナ妃の死後、息子のウィリアム王子からキャサリン妃へ受け継がれています。石言葉は「慈愛・誠実・忠実・真実・徳望」です。

「クンツァイト」

クンツァイトは、1879年にアメリカで発見され、鉱物学者のクンツ博士にちなんで名付けられました。その柔らかく美しい色合いから、聖母マリアの石・神の愛に繋がる石とも呼ばれており、石言葉は「無償の愛・無限の愛・純粋・可憐」になります。

10月

「オパール」

オパールは、他の宝石では見られない、見る角度によって七色に輝く遊色効果が最大の魅力です。さまざまな地域で産出されるため、地域ごとの特色をもつオパールも存在します。石言葉は「純真無垢・幸運・忍耐・歓喜・希望」です。

「トルマリン」

トルマリンの特徴として、多種多様なトルマリンが存在し、緑、赤、青、黄色、オレンジ色、褐色、紫、2色が混ざり合ったバイカラーや3色のパーティーカラーも確認されています。石言葉は「潔白・友情・寛大・希望・忍耐・無邪気」です。

11月

「トパーズ」

トパーズという名にはいくつか由来があり、古代ギリシャ語の「探求する」を意味するトパゾスやサンスクリット語の「炎」を意味するタパスなどの諸説があります。日本でも佐賀県と岐阜県などで産出されており、黄玉と呼ばれていました。石言葉は「成功・希望・誠実・友情」です。

「シトリン」

シトリンは、フランス語のレモンを意味するシトロンが由来とされています。富や金運など、商売繁盛の力をもつ幸運の石と呼ばれてきました。また、人間関係を良好にする宝石ともいわれており、石言葉は「友愛・希望・友情・繁栄」です。

12月

「ターコイズ」

ターコイズの歴史は古く、古代エジプト人のお墓に埋葬されていたことから、6000年以上も前から装飾品として重宝されていたと考えられています。トルコを経由してヨーロッパに持ち込まれたことから、別名トルコ石とも呼ばれていました。石言葉は「強運・成功・繁栄・旅の安全」です。

「ラピスラズリ」

ラピスラズリは、複数の鉱物が混ざり合ってできたといわれており、深い青色は宇宙を表す神聖な石として、紀元前から世界各国で重宝されてきました。日本でも顔料として知られており、瑠璃と呼ばれています。石言葉は「成功の保証・真実・健康・幸運」です。

「ジルコン」

ジルコンの由来は諸説ありますが、古代ペルシャ語の金を意味するザルと、色を意味するグンを組み合わせた説と、アラビア語で赤を意味するザルクンを語源とする説があります。別名・平和の石とも呼ばれており、石言葉は「やすらぎ・成功・無限・生命力」です。

「タンザナイト」

タンザナイトは、20世紀に入って2番目に発見された青紫色をした新種の鉱石であり、発見したタンザニアの山、キリマンジャロの美しい夜にちなんで名付けられました。石言葉は「希望・神秘・高貴・知性・冷静・誇り高い」です。

ミノワ

2021年の改定以前は、宝石業界全体で誕生石の統一がなかったため、消費者に混乱を招いたとされています。

まとめ

以上、「自分の誕生月に当てはまる宝石とは?誕生石にまつわる歴史と石言葉」についてご紹介しました。ご自身や贈る相手の誕生月を考えて一生モノの宝石を選ぶのも楽しそうですね。

また、誕生石とは別に366日に対応した「誕生日石」という一風変わったアイディアを提供するお店もあり、誕生石と同様にそれぞれに対応した石言葉もあります。

贈り物に宝石を選ぶ際は、参考にしてみてはいかがでしょうか?最後まで読んでいただきありがとうございました。

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