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スプラウトの種類。モヤシ系、カイワレ系、発芽玄米系に分けてご紹介。

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今回はスプラウトの種類をご紹介します。スプラウトとは種から発芽した新芽のことで「発芽野菜」と言われます。普通、種から芽を出し、そこから大きく成長します。しかしこの成長前、成長に向けてのエネルギー(栄養)を多く含んだ物がスプラウトです。

種の段階では含まれない栄養素が発芽とともに生まれるのです。また、成熟した物より栄養素の濃度が高い事もあり、近年の健康ブームで注目されています。

代表的な物にはカイワレ大根もやし発芽玄米の3つの種類があります。今回はこれの3つの型に分けてスプラウトの種類を紹介します。

育て方による分類・3つに分けられます

スプラウトは育て方により大きく3つに分けられます。モヤシ系カイワレ系、そして発芽玄米系です。ここではこれら3種類の特徴、違いを紹介します。

モヤシ系

モヤシに代表されるのがこの型です。このスプラウトは主にマメ科の植物で行われ、緑の部分が全くないのが特徴です。というのもモヤシ系スプラウトは発芽から収穫まで全く光を当てません。そのため白いモヤシができるのです。

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モヤシっ子」とはこのようなモヤシの育て方から生まれた言葉です。

カイワレ系

カイワレ大根のように黄緑~緑色をしたのがこのタイプです。このタイプもはじめは暗室で育てます。植えてから4~5日、4~5㎝に成長したら光に当て、成長させます。そのため緑色に変わるのです。そして10㎝くらいまで育て、収穫します。

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ブロッコリーの場合、カイワレと同様10cmくらいまで育てるタイプと、3㎝くらいで収穫してしまうブロッコリースーパースプラウトと呼ばれるものがあります。

発芽玄米系

種を水に浸けて1~2日。発芽後すぐに収穫するのがこの発芽玄米系です。短い芽が出た種を食べます

主なスプラウト

ここからはモヤシ系、カイワレ系、発芽玄米系のスプラウトに分け、それぞれの野菜の種類と特徴を紹介します。

モヤシ系スプラウト

アルファルファ

アルファルファはムラサキウマコヤシという植物の芽です。アメリカでは「スプラウト」というと一般的にこの「アルファルファ」を指すくらいメジャーです。豊富な食物繊維に加え、ビタミンCやカリウムも多く含まれています。

スウィートピーナッツ

ピーナッツ(落花生)を発芽させたのがスウィートピーナッツです。甘くて濃厚な味と、シャキシャキした歯ごたえが特徴です。

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ピーナッツ、以前ナッツの雑学でもお話ししましたが豆類です。

ブラックマッペ

普通のモヤシより細いのが特徴です。ビタミンCやミネラルがあります。別名黒モヤシで、以前はモヤシというとこの黒モヤシが一般的でした。

豆もやし

先端の大豆部分を残したモヤシです。他と比べてタンパク質が多く、トリプトファンやリジンといった旨味成分も含んでいます。

カイワレ系スプラウト

カイワレ大根

皆さんご存知カイワレ大根。種の時点では存在しないビタミンやミネラルなどの栄養素が発芽することで生まれます。

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カイワレ大根は「黄菜(おうさい)」として平安時代の辞書「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」にも記されています。

オクラ

オクラのみといえばネバネバ系の野菜として有名ですが、スプラウトにも粘り気があります

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スプラウトとしてのシャキシャキ感とオクラのネバネバ感がたまりません。

クウシンサイ

クウシンサイ(空心菜)のスプラウトは、その名の通り茎の中が空洞(ストロー状)です。空洞のためシャキシャキした食感が特徴です。またβカロテンやカルシウム、カリウム、鉄分を多く含みます。

クレス

クレソンがウォータークレスと呼ばれるのに対し、ガーデンクレスと呼ばれるのがクレスです。このクレス、コショウソウとも呼ばれ、コショウのような辛みがあります。

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辛みと共に、独特な風味もあります。

ブロッコリースプラウトとスーパースプラウト

上でもお伝えしましたが、同じブロッコリーのスプラウトには「スーパースプラウト」と呼ばれ、3日で収穫する短いものもあります。これらは、それぞれに含まれるスルフォラファンという物質の量が違います。

スルフォラファンとは

スルフォラファンとは人の体の抗酸化力や解毒力を高める物質で、癌やピロリ菌などの予防効果があると言われています。このスルフォラファンはアブラナ科の植物、特にブロッコリーに多く含まれています。同じブロッコリーでも、スプラウトは通常の(大きく育った)ブロッコリーの10倍、スーパースプラウトに関しては20倍も含まれているのです。

蕎麦の芽

蕎麦というと実を粉にして麺にする日本蕎麦を思い浮かべる方が多いと思います。蕎麦の芽(スプラウト)も食べることができます。蕎麦のスプラウトにはルチンやアントシアニンが含まれています。

豆苗(とうみょう)

豆類はモヤシ系が多いのですが、この豆苗はカイワレ系です。エンドウの若芽が豆苗です。他のスプラウトと比べ茎が太く、シャキシャキしているのが特徴です。またβカロテンを多が多い他、ビタミンE、K、Cも含みます。

ヒマワリ菜

ナッツの雑学でヒマワリの種は食べられるとお伝えしましたが、なんと芽も食べられます。レシチンやビタミンDが豊富。またヒマワリ油のような香りもっちりした食感も特徴です。

マスタード

マスタードと聞くとソーセージにつける黄色いペースト状の物を思い浮かべる方が多いと思います。ここでのマスタードは西洋からし菜のことです。からし菜だけあり、ピリリとスパイシーなスプラウトです。

その他

この他にカイワレ系スプラウトには「レッドキャベツ」や多くの葉物野菜でも作られます。

発芽玄米系スプラウト

発芽玄米

玄米を発芽させた発芽玄米。芽の部分は0.5㎜ほどです。スプラウトには発芽前より神経伝達物質GABA(ギャバ)が多く含み、ストレス軽減に繋がるといわれています。

ヒヨコマメ

ヒヨコのような形をしたヒヨコマメ。このスプラウトも、発芽玄米系だけあり芽はほんの1㎝くらいです。ビタミンE、カリウム、ミネラル、たんぱく質が含まれています。

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ヒヨコマメは中東地域ではパンに塗るペースト状の「フムス」に欠かせない材料です。

レンズ豆

レンズ豆から少し芽が出た状態の物です。ビタミンE、レシチン、ミネラル、食物繊維などが含まれています。またほんのり甘いのも特徴です。

最後に・育てるときの注意点

いかがでしたか?興味を持った方はぜひ食事に取り入れてみてください。

これらスプラウトは意外と簡単に作ることができます。容器にキッチンペーパーやスポンジを敷き、種をまき水耕栽培するのです。また豆苗はリボベジでも3回程度収穫できます。

育てるときの注意点として、必ずスプラウト用の種を使いましょう。普通の種は消毒されているからです。

ぜひ、スプラウトを取り入れた食生活を始めてみてください。

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