みなさん、占いは好きですか?今回は占い21種類を一覧にしてご紹介します。
一言で「占い」と言っても、昔からいろんなものがあります。人は将来への不安などから宗教とならび心のよりどころとして占いを行ってきました。そんな占いについてのお話です。はじめに2種類の分類方法を紹介し、その後、その分類ごとにどんな占いがあるかをご紹介します。
みなさん普段「占い」というと誕生日が基(もと)となった星座占いをよく目にすると思います。今回は誕生日由来の占い方法だけでも9種類紹介します。
ぜひ自分に合った占いを探してみてください。
目次
占いの2つの分類方法
はじめに占いの分類方法を2つ紹介します。
- どんな事柄を基に占い結果を出すか
- 中国に伝わる分類方法
の2種類です。
①どんな事柄を基に占い結果を出すか
この分類法では4つの種類に分かれています。
- 個人のデータからの占い・生年月日や血液型、名前や人相、手相などを基に占う方法です。
- 偶然出たものからの占い・カードやさいころを使い偶然出たものから占う方法です。
- 心理学的な占い・学術的な占いです。これまでの「こういう人はこういった傾向にある」といったデータの蓄積を基に占う方法です。
- 占い師の力による占い・将来などを占うことができる「占い師の力(能力)」により占う方法です。
②中国に伝わる分類方法
中国には「五術(ごじゅつ)」という「命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)・医(い)・山(ざん)」があます。このうち命術・卜術・相術が占いに関係しています。
命術
命術は「命の授かり」に関連したことから占います。生年月日、生まれた時間、場所などの不変的な情報からその人のこれからの運命、宿命、生まれつき持った性格や性質などを占います。
卜術(ぼくじゅつ)
「この世の中のすべての事柄は必然である」という考え方が基となっています。つまり「すべてが必然だから偶然はあり得ない」というのです。(初詣の時に神社で引くおみくじなど)私たちにとって「偶然」と考えられる占いがこの卜術に当たります。
相術
人の容姿など目に見える形、姿、環境、事象から占います。「化粧を変える」「部屋の模様替えをする」ことなどで「運気を替えることもできる」という占いで、風水もこれに当たります。
ちなみに「医術」は漢方や鍼灸(しんきゅう)といった東洋医学のことで、「山術」は気功や○○療法など心身を整える術です。
占いの種類
ここからは占いの種類をご紹介します。今回は分類方法①「どんな事柄を基に占い結果を出すか」の分類に沿ってご紹介します。
個人データからの占い
A.生年月日を用いた占い
はじめに一番種類が多いのがこの生年月日などを用いた占いを紹介します。
西洋占星術
宇宙の天体が地球に及ぼす影響や、効果の研究から占いを行う方法です。皆さんご存知、「星座占い」はこの西洋占星術を簡略化したものです。
星座占いは毎朝の情報番組や雑誌など皆さんもよく目にしますよね?一般的には生まれた日を12の星座に分けて占いますが、一時期「へびつかい座」を加えた「13星座占い」が話題でした。
四柱推命(しちゅうすいめい)
干支の雑学でご紹介した十干(じっかん)や十二支を基に、年・月・日・時の4つの柱で占います。
九星(きゅうせい)占い
中国で生まれた占いです。生まれた年や方向で占います。五行(木・火・土・金・水)や十干十二支、さらに八卦(はっけ)という図を基に9つの星に分けられます。
9つの星はと言っても占星術のように実際にある星とは関係はありません。分類名に二黒土星(じこくどせい)や三碧木星(さんぺきもくせい)など「星」が付きます。
宿曜(しゅくよう)占星術
インドで考えられた占星術をもとに作られた日本の占星術です。生まれた日の月(moon)の位置から決まる27(または28)の宿により占います。
紫微斗数(しびとすう)
紫微斗数とは「紫微(北極星)」をはじめとする星々から運命(=「数」)を量る升(ます=「斗」)という意味です。自分のこれからの振る舞い、生き方。今年の自分。夢を叶えるために自分はどう行動すべきかなど「人生に対して自分が向かうべき方向」が分かります。
六星占術(ろくせいせんじゅつ)
これはご存じの方も多いと思います。細木和子さんが始めた占いです。これも(いくつかの占いで出てきた)十干十二支を基に6つの星に分けて占います。
0学(ぜろがく)
御射山宇彦(みさやま うひこ)さんにより考え出された占いが0学です。易(えき)、四柱推命、気学、西洋占星術などから考え出された「運命学の集大成」とも言われています。
この0学には早見表があり、これには特許や実用新案を取得した実績があります。また「0学」という名前は商標登録されています。
B.名前から占う
姓名判断
子供が生まれ、名前を決める時に「画数が良い・悪い」などと言いますよね。これが姓名判断です。シンプルなものは苗字と名前の画数からのみで占います。この他に生年月日や名前の陰陽、名前を声に出した時の五行との調和、漢字の形などを加味する方法などいろいろあります。
姓名判断は中国から入ってきたものです。もともとは陰陽五行説が基となっています。
数秘術(ヌメロロジー)
数秘術は生年月日の数字根(=ライフナンバー又は誕生数)や(ローマ字に直した)名前を用いて占います。「誕生日の数字根」とは生年月日(例えば2001年3月3日)の数字(20010305)を9で割った余りの数(2)です。
(諸説ありますが)古代ギリシャの数学者であり哲学者でもあるピタゴラスが考え出し、「数秘術の父」とも言われています。
このほか
この他にも誕生日を基に占うものには
- 算命学
- 動物占い
など、いろいろあります。
C.人の体から占う
人相(にんそう)占い
人相、つまり人の顔から占います。古代ギリシャなどでは「人相学」が行われ、中国でも紀元前600年ごろから明や清の時代などに顔と性格に関する書物があります。
日本では平安時代に中国から入ってきた書物、元禄時代のアジアからの書物で人相学が広まったと言われています。
「人は見た目によらない」「見た目で判断してはいけない」とよく言いますが、人相占いや人相学はこれを否定する言葉なのでしょうか。
また、よく「あの人は福耳」なんて言いますが、これも人相占いですよね。
手相占い
みなさんも小学校くらいの時、一度は図書館で「手相占い」の本を目にしたり、本を借りたクラスメイトから「手相を見てあげる」と言われたりしたことがあると思います。掌(てのひら)の骨や筋肉の動きからできる皮膚の筋(すじ)が手相ですよね。
この手相占い、今から6000年も前のインドで始まったと言われています。手相占いには大きく2つあります。
- 東洋手相術・インドから中国を渡り、平安時代に日本に入ってきました。
- 西洋手相術・インドからシルクロードを渡ったヨーロッパで広まりました。大正時代に日本に入り、現在日本で主流になっています。
血液型占い
血液型(A、B、O、AB)によって占います。(詳しくはヤノさんが書いた「血液型と占いに関する真実と豆知識」をご覧ください)
偶然出たものからの占い
ここからは偶然出たものから占うものを紹介します。中国の卜術のでもお伝えしましたが、「この世のすべてが必然」。だから、これらの占いから出る結果も「偶然ではなく必然」なので正しいのです。いくつか簡単に紹介します。
D.カード系
タロット占い
大アルカナ22枚+小アルカナ56枚、合わせて78枚のカードで、(トランプのクラブ・スペード・ハート・ダイヤにあたる)4つのスートがあります(詳しくはトランプの雑学をご覧ください)。
カードには1枚ずつ意味があり、かつ、上下の向きもあります。上下正しい向きを「正位置」、逆さ向きは「逆位置」と呼びます。逆位置の場合は正位置での解釈が「弱まる」または「過ぎ去る」といった意味を表すようになります。
性格、対人関係や恋愛運、問題の解決策などを占うことができます。
トランプ占い
トランプ占いもタロットも占い方はほぼ同じです。トランプには上下の向きがないことがタロットとの大きな違いです。
トランプ占いでは仕事運や性格。恋愛では気になっている人の気持ち、相性。また近いうちに起こる出来事や金運を占うこともできます。
ルーン占い
ルーンとはゲルマン人の文字です。「呪術(じゅじゅつ)や儀式に用いられる神秘的な文字」とも言われています。
この占い、ルーン文字(アルファベットでいうA~Z)がそれぞれ1文字ずつ書かれた石、木片、またはカードを使います。これらを袋の中に入れ、袋から取り出した1文字から占うのです。
その他
初詣の時などに引くおみくじや日本各地に残る豊作を占う神事や祭事などがあります。
心理学的な占い
ここでは占いというより心理分析といった感じのものを紹介します。
心理テスト
いくつかの簡単な質問を通じて総合的に心理状態や性格、また自分では自覚していない潜在意識を求めます。
女性など、中高生の時にはまった人もいるのではないでしょうか?
エゴグラム
50以上の質問から行う性格診断の方法です。CP(厳しい親)、NP(やさしい親)、A(大人)、FC(自由な子供)、AC(従順な子供)の5つの度合いがわかり、グラフ化されます。
夢占い
夢に出てきたストーリーなどからその夢が持つ意味を読み取り、そこから未来の状況やその人の心理がわかります。心理学者の三大巨匠の内の2人フロイトやユングが「夢分析」を行っていたことでも有名です。
「正夢(まさゆめ)」や「逆夢(さかゆめ)」、「予知夢(よちむ)」などといった言葉がよく使われます。我々日本人には「一富士・ニ鷹・三茄子」を縁起がいいとする初夢も夢占いですよね。
占い師の力による占い
最後に占い師の能力によって占う、一般人では占えないものをご紹介します。
水晶球占い
「占い師」のイメージとして一番に浮かぶのが手相占いかこの水晶球占いでしょう。独特な衣装を着た占い師が大きな水晶球を前に手をかざして占います。
霊感占い
霊感を持った占い師が過去や未来などを占います。
「悪い霊が見えるからこれを買いなさい!」という霊感商法もあります。お気を付けください。
最後に
みなさん、気になった占いはありましたか?
私自身、毎朝いろんな情報番組、スマホのアプリなどに出てくる「星座占い」を見ています。あちこちテレビ局やサイトを見ていると似た占い結果ところもあれば、全く違う結果(1位と12位など)もあります。
「信じる者は救われる」という言葉を聞いたことがあるかと思います。(私は詳しくはないのですが)キリスト教の聖書に書かれている言葉です。さきほど霊感商法という言葉も少し出しましたが、1つの「○○占い」にのめりこむのは危険です。「〇〇占い教」の信者になってしまいます。
昔、某ラジオCMで流れていた言葉にこういったものがあります。
「片方からだけの意見を聞いていると世の中の全体を知ることは出来ない」
占いも1種類のみを信じるのではなく、いろんな占い結果を参考にしていきましょう。
また、九星占いで出てきた八卦を使った「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ということわざ。占いは、当たることもあれば外れることもあるのです。こういった柔軟な考え方を持ってこれからも占いを楽しんでいきましょう!