たい焼きには天然と養殖があるのをご存じでしょうか?たい焼きに天然と養殖があるのか疑問に思われる人もいるかと思います。天然たい焼きと養殖たい焼きの違いは製法の違いです。
天然たい焼きは、たい焼き用の金型が一つずつ別になっており職人が一つ一つ丁寧に焼き上げる製法で、薄皮が特徴です。一つずつ焼き方に違いがあります。
養殖たい焼きは、型のある大きな鉄板に生地を流し込んで焼き上げるたい焼きです。一回で大量のたい焼きが出来るのが特徴です。生地は厚くてふんわりした皮が特徴。大量生産がしやすい特徴から、私たちが普段よく見かけるたい焼きは養殖が多いと言えます。
この記事では、天然たい焼きと養殖たい焼きの違いと、今は販売していることが少なくなった天然たい焼きが買えるショップを紹介します。
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目次
天然たい焼きと養殖たい焼きの特徴

天然たい焼きの特色
一丁焼きと呼ばれる昔ながらのたい焼きです。職人が一つずつ焼いているのが特徴です。
しかし、
- 完成まで時間がかかる
- 細かい火力調整が難しいので、専門の職人が必要
- 大量生産ができないので値段も割高になる
の問題があります。
養殖たい焼きの特徴
大型の鉄板にて一度に大量のたい焼きを焼くのが養殖たい焼き。私たちがよく見かけるたい焼きです。
養殖たい焼きは
- 大量生産がしやすいので、価格コストを抑えることが可能
- 金型さえあれば誰でも同じように焼くことができるので、人材確保がしやすい
- メニューのアレンジがしやすい
の特徴があります。
養殖たい焼きは生地が厚い特性なので、あんこがしっぽの先まで入らない、どこも同じたい焼きになるのが欠点です。
養殖たい焼きでは、中身や生地を替えたアレンジたい焼きがあります。
味に違いはあるか?

天然たい焼き
天然たい焼きは皮が薄くて歯触りのよい食感が味わえます。皮が薄いため中身のあんが尻尾の先まで入っているたい焼きです。
養殖たい焼き
養殖たい焼きは皮が厚く、しっとりとした食感が味わえます。オーソドックスな生地だけでなくクロワッサン生地や米粉生地のたい焼きも作る事が可能です。
値段に違いはあるのか?

天然たい焼きは職人が生地を流し込んだ金型を1枚ずつ焼いていくので、養殖たい焼きよりも割高です。天然たい焼きは、コスト面や細かい火力調整といった技術面の問題から提供している店舗が少ない現状となっております。
天然たい焼きの場合、火加減など職人技が必要です。
見分け方

天然たい焼きと養殖たい焼きの違いは焼く金型が違います。
- 天然たい焼きは1つずつ焼き上げるので皮が薄いのが特徴
- 養殖たい焼きは一度に大量に焼くので皮が厚いのが特徴
皮が薄く中身がしっぽまで詰まっているのが天然、皮が厚くしっとりしているのが養殖だと判別できます。
天然たい焼きが買えるオススメショップ

日本一たい焼き
全国にチェーン店を展開する日本一たい焼き。養殖たい焼きだけでなく、天然たい焼きもチェーン店で販売しております。
鳴門鯛焼本舗
こちらも全国チェーン店を展開する鳴門鯛焼本舗。店舗だけでなくネット販売も充実しております。
太田屋 三重県
三重県志摩市にある太田屋さん。全国に展開する店舗ではなく、個人が店を構える昔ながらのたい焼き屋です。太田屋さんも含め、三重県は全国的も天然たい焼きを取り扱っている店舗が多い傾向の都道府県だと言えます。
薄皮たい焼き 福丸 岐阜県
岐阜県岐阜市にある福丸さん。伊奈波神社の近くに店舗を構えており、参拝帰りに立ち寄れます。夏の時期では、たい焼き以外にかき氷がオススメです。
天然たい焼きは、一つずつ焼き加減が違うのでいろいろ試してみるのをオススメします。
まとめ
天然たい焼きと養殖たい焼きの違いは、焼く製法の違いです。天然たい焼きでは、一つずつ金型に生地を流し込み、職人が火力調整しながら焼き上げます。天然たい焼きは、江戸時代から続く昔ながらの製法です。
養殖たい焼きは、大型の金型が刻まれた鉄板に生地を流し込み焼き上げる製法です。中身や生地をアレンジすることで、天然たい焼きでは不可能なたい焼きを作れます。
天然たい焼きがあまり見かけないのは、
- 一つずつ焼くので、焼きあがるまでに時間がかかる
- 微妙な火加減が必要なので、職人が必要
- 一つずつ焼きので、価格が割高になりがち
が原因だと言われます。
天然たい焼きを提供している店が少ないですが、大手チェーン店があえて手間がかかる天然たい焼きを商品化して販売しています。
店へ行き一つずつの金型で焼いているのを見かけたら、それが天然たい焼きです。見かけた人は滅多に出会わないたい焼きを楽しんでみるのはいかがでしょうか?