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storeとshopの違いは?英単語のニュアンスの違いを紹介!

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あなたは、言葉の意味が「ほとんど一緒だけれど、細かい違いがある」ケースに出くわしたことはありませんか?筆者は、友人に宿の予約を頼んだ際に経験しました。友人からは「旅館」だと聞いていたのですが実際は「民宿」だったのです。旅館は宿泊施設ですが、民宿は民家に間借りして宿泊する施設です。

英語にも似た意味を表す単語があります。例えばstoreとshopはどちらも店を表します。しかし、storeはいろいろ取り揃えた店、shopは専門店といった違いがあります。例えばスーパーマーケットはstore、ケーキ屋はshopで表します。この記事では、ほぼ同じ意味の単語の細かな違いを紹介します。この記事を読んで英語表現の使い分けに興味を持っていただければ幸いです。

日本語と同様に、英語にも類義語がある

storeとshopは「類義語」と呼ばれる関係を持つ言葉です。類義語とは、少々のニュアンスの違いがあるものの、同じような意味を持つ言葉のことです。日本語では以下のような類義語があります。

  • 「きれい」と「うつくしい」
  • 「旅館」と「宿屋」
  • 「湯船」と「浴槽」

それぞれ、ほとんど同じ意味で使われる言葉ですが、詳しく調べると、細かな違いがあります。storeとshopのように、英語にも類義語があり、それぞれ紐解いていくと意味の違いが明らかになります。

はち

意味の違いが分かると使い分けができるようになりますよ

混同しやすい英語の類義語を8つ紹介

店:storeとshop

冒頭での紹介を補足すると、storeは様々な商品を取り扱う店、shopは専門店や特別な技術を提供する店です。
例:

  • book store:本屋、grocery store:食料雑貨店
  • coffee shop:コーヒー店、flower shop:花屋
はち

本屋は色んな本を取り揃えているのでstoreです

勉強:studyとwork

勉強を表す単語としてよく使われる単語が、studyとworkです。この2つの単語はほぼ同義に使われますが、多少の差異があります。studyは勉強をしている過程を表す単語です。一方、workは働くという意味の単語でもあることから、目的をもって努力するという意味を含みます。多くの場合、hard(一生懸命に)をともなって使われるのが特徴です。

例:

  • I’m studying Japanese.:私は日本語を勉強しています。
  • I’m working hard to enter Tokyo University.:私は東京大学に入学するために一生懸命勉強しています。

嬉しい:Joyfulとhappyとglad

嬉しいときには通常happyを使います。happyでは言い尽くせないもっと大きな喜びを表すときには、joyfulの出番です。joyfulとは、幸せ(joy)でいっぱい(full)だという意味合いがあるからです。gladには喜びと共に感謝の念が含まれています。プレゼントをもらった時のお礼などには、happyの代わりにgladを使うと感謝も同時に伝わります。

例:

  • I’m happy to get new bicycle.:新しい自転車が手に入り嬉しいです。
  • I’m joyful to be with you.:あなたと一緒に居られて幸せです。
  • I’m glad to hear your voice.:あなたの声が聴けて光栄です。
はち

相手の話を聞いて労うときにはI’m glad to hear that.(よかったね)といいます!

旅:tripとjourneyとtravel

tripは短期間に往復する短い旅行を表します。例えば、東京から大阪へ2泊3日で出かける場合はtripが適しています。journeyは、tripと比べて長距離の旅行を表す単語です。例えば、日本からオーストラリアへ1週間旅行する場合は、journeyが適しています。travelは、journeyとほぼ同じ意味合いの単語です。しかし単体の旅行(a travel)を表すことはできないので注意が必要です。

例:

  • I’ve had a trip to Osaka yesterday.:私は昨日大阪へ旅行に行ってきました。
  • I’ve had a journey to Australia 7days.:私はオーストラリアへ7日間の旅をしてきました。
  • I’ve read a book of travels.:私は旅行記録を読みました。

心:heartとspiritとmind

heartは感情や情のある心を表すときに使います。heartful(優しい)という言葉があるように、ぬくもりを持ったニュアンスも含んでいます。spiritは心の中でも精神性を表す言葉です。宗教的な意味合いの心を表現するために使われます。mindは心の中でも「考え」に焦点を当てた言葉です。

例:

  • He has a heart for other person.:彼は他人に対する思いやりがある。
  • His spirit is full of believe himself.;彼の精神は自分を信じることで満ちている。
  • His mind for work is that all people should be honest.:彼の仕事に対する考え方は、全員が正直であるべきだということだ。

同じ・等しい:evenとequal

evenとequalはどちらも「等しい」という意味で用います。evenは、サッカーで得点が1-1の同点である場合などに使います。つまり、2つの数が同じ状態のときに使うのです。equalは、比較対象が全く「同じ状態」であるときに使います。evenとは違い、複数のものに対して使うことが可能です。equalの「同じ状態」とは、数字で表現できるものに限ります。

例:

  • Score is even.:得点は同点です。
  • My score is equal to them.:私の得点は彼らと同じです。
はち

evenは1対1の関係を表現するときに使います

賢い:smartとclever

smartとcleverには、単語の意味としてほとんど違いはありません。いずれも、「賢い」「利口だ」「知的だ」といった意味を持ちます。しかし、両者には2点違いがあります。1点目は、cleverは子供に対して使うことが多いこと。もう1点は、cleverは「ずる賢い」「抜け目がない」といったネガティブなニュアンスを含んでいること。したがって、ポジティブに表現する場合は、smartを使うことが無難です。

例:

  • He is smart.:彼は賢い。
  • He is clever at skipping work.:彼は仕事をさぼるのが上手だ。
はち

本人がいるところでは使わないのが無難ですね

面白い:funnyとcomical

funnyとcomicalは同様に人を笑わせる面白さを表す言葉です。違いは、comicalについては、「滑稽さ」「みっともない様子」を笑いの対象として指すことにも使う点です。本人が笑わせようとしているわけではないのに、笑いの対象として扱う場合に使うことがあります。したがって、単に愉快な状況を表現するのであれば、comicalを使うのは避けてfunnyを使うのが無難です。

例:

  • His gags is very funny.:彼のギャグはとても面白い。
  • His scream was comical.:彼の叫び声は滑稽だった。
はち

comicalよりfunnyを使うよう心がけるのが得策です

さいごに

英語にも日本語と同様、ほぼ同義の言葉があります。そして、中にはcleverのように使う場面に注意が必要な単語もあるのです。

類義語を調べると、英語力と国語力の両方が高まります。それは、細かな言語の違いに目を配ることになるからです。例えばshopとstoreでも、英語としての意味の違いを理解することで同時に国語力が鍛えられます。一石二鳥ですので、単語が持つ意味の違いに興味を持って英語力と国語力を鍛えてみてはいかがでしょうか?

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はち
趣味は音楽鑑賞、新聞に掲載されているパズルを解くこと。身近なものから専門的な雑学まで幅広く執筆。