あなたは文章を書くことについてどんなイメージを持っていますか?得意ですか?それとも、少し苦手ですか?
文章力は「大人の基礎力」とも言えます。文章を書けるかどうかは、仕事や日常生活に影響を与える必須スキルです。スピーチの台本や書類作成など、文章が書けないと、とても困る場面に立ち尽くしてしまいます。
この記事では、文章力をつけるためのトレーニング方法を紹介します。トレーニングと言っても、スマホだけでできるようなものをはじめ、毎日楽しみながら続けられる簡単な方法にしています。目安は、このトレーニングを2ヶ月続ければ、1000文字程度の文章が1時間で書けるようになる想定です。
本文では、文章力を鍛えるための 6つの方法を紹介します。文章力に自信のない方は、ぜひ一読して、楽しみながら実践してみてください。
目次
前提:文章力のカギはインプット力とアウトプット力

「文章力」とは何でしょう?
例えば以下のような力は文章力の一部です。
- 分かりやすく、読みやすい文章を書く力
- 文章の内容から、情景などの具体的な場面を想像させる力
- 読む人が最後まで飽きずに読んでくれる文章を書く力
- 読んだ人に文章の内容に沿った行動をうながす力
この記事では、これらの文章力全体の底上げについて紹介します。
文章力を鍛えるのに必要な行動はたった2つ。インプット力とアウトプット力を上げることです。
- インプット力:文章の意味を正しく脳内に落とし込む力
- アウトプット力:誰が読んでもほぼ同じ内容が伝わる表現力
次項以降でインプット力とアウトプット力を上げる方法について紹介します。
インプット力を向上させる3つの方法

文章を読む
インプットの第一歩として、文章を読む習慣を持ちましょう。文章を読むことで、良質な表現力があなたの頭にインプットされます。特に小説や新書などは文章が整っています。また、語彙力も数段アップできます。
スキマ時間にWeb上の文章に目を通すのも良いです。ただし、Web上の文章は日本語が乱れている場合があるので、自分へのインプットにする際は添削することをおすすめします、文法の乱れに注意してください。
インプットの基本は読書です。電子書籍でも実際の本でも図書館の本でも構いません。
お気に入りのフレーズを集めて書き換える
インプットしていく中でお気に入りのフレーズを書き留めておくようにしましょう。ノートでもスマホメモアプリでも構いません。次に、お気に入りのフレーズを、自分なりにカスタマイズします。
例:元「夢だけど、夢じゃなかった!」(少女)
書き換え「夢だったのかな?夢なんかじゃないさ!」(少年)
情景を書き換えたり、セリフの性別を替えたり、色々な方法で試してみましょう。本などで仕入れた文章を書き換えることで応用する力が付き、自分の文章力に貯金ができます。
最初は、好きなアーティストの歌詞やコマーシャルなどの短いフレーズが取り組みやすいですよ
文章の感想を150字以内で書く
文章をしっかりとインプットするためには、文章に深く向き合うことが近道です。そのために、文章を読み終わったら、感想を書いてみましょう。ざっと読んだだけでも構いませんので「文章のどの部分に惹かれたのか」振り返るのです。
感想を書くことを通じて、文章により深く向かい合えます。感想を書き続けていくと、読解力が上がり、文章をインプットする力が上がります。
文章を150文字に圧縮することで、文章を要約する練習にもなりますね
アウトプット力を向上させる3つの方法

他人の文章を校正(添削)してみる
この方法は、アウトプット力を上げるのに最も手軽な方法です。あなたがインプット力を上げるために読んできた文章をあなたの言葉で添削するのです。「自分だったらこうやって表現するな」といった具合に、思うがまま表現を変えて書き直してください。添削する対象は、小説でもよいですし、商品紹介記事のブログでも構いません。
意識することが1つだけあります。それは「より正確に文章の意図が伝わるように直すこと」です。この意識を持つことが、アウトプット力を上げることにつながります。
量産するのは慣れてきてからで十分です。はじめのうちは、気が向いたときに取り組んでみましょう
自分の文章をAIに添削してもらう
人工知能チャットツールのChatGPTで文章の添削をすることができます。無料で使えますし、LINEのように対話形式で使えるのでおすすめです。
- ChatGPT3.5に「これから入力する文章を添削してください」と命令文(プロンプト)を入力し、改行する
- 入力欄に添削してほしい文章をコピー&ペーストする
- 添削結果が出力される
- 追加の要望があれば命令文を入力する*
*文章の構成に関する注意や、文字数の指定、要約を作るなど、様々なプロンプトに対応しています。感想を聞くこともできます。
ChatGPTを使う際に気を付けるべき点は、ChatGPTの出力結果を自分が書いたかのように公開しない事と、事実確認を必ず行うことです。現状は、ChatGPTの出力結果を参考に、自身の文章の改善点を見つけるために使用するのがおすすめです。
筆者はChatGPTのスマホアプリで、短文を書いて見てもらっています!
400文字くらいの日記を書く
最後にご紹介するのは、寝る前に日記を書くという方法です。インプットとアウトプットが同時にできるので、ぜひ習慣にしてほしいです。
日記には2タイプあり、お好きな方を選んでください。
・情感たっぷり日記:自身のインプットをフル活用して情景をありありと描く。
・事実を淡々と記録日記:事実を正確に記すことを念頭に一日の出来事を描く。
分量は、大体400文字程度が書きやすい量になります。最初は少ない文字数から始めて、徐々に増やしていくと、1ケ月程度で400文字はあっという間に書けるようになります。
嫌な出来事は、記憶に定着しないよう1回書いて忘れましょう……
番外編:SNS、ブログは絶好の訓練場

SNS・ブログを利用しているのならば、書き換えたフレーズや日記などを投稿するのがよいです。
SNS・ブログは読者がいるため「人の目に触れる」という緊張感で文章を書くことになり、トレーニング効果が上がります。また、読者からは何らかのフィードバックを受けることが可能です。「いいね!」がつくとモチベーションも上がります!逆に、何のリアクションもない場合は次回の投稿に向けて見直しをします。
僕はnoteというSNSで文章を書いています。評価してもらえるとやる気が出ます!
さいごに
文章力を鍛えるため方法を全部で6つ紹介しました。「これならすぐに始められそうだな」と感じたものから取り組んでみてください。
もともと文章を書くことに抵抗が無い人であれば、どのトレーニング法も問題なく実施できるでしょう。少し自信が無ければ、読みやすい本を少しずつ読みながら、その日読んだ箇所への感想を150文字書いてみてください。1週間も続ければ、苦手意識は無くなります。
ぜひ、この記事で挙げたトレーニング方法で文章力を身につけてください!