夏の風物詩と言えばかき氷。かき氷にはイチゴ味やブルーハワイ味など定番メニューがありますが、なぜか似たような味だと感じた人もいます。人によっては、かき氷のシロップって本当はすべて同じ味ではないかと疑問を抱く人も少なくありません。
結論から言うと、すべて同じ味だというのは嘘。定番の味は甘味料こそ同じで、見た目と香りに違いを出すことで味の違いを出しています。一方、かき氷専門店は独自の甘味料とレシピで作ったオリジナルシロップです。
かき氷専門店にある変わり種メニューは、オリジナルシロップがあるので提供できます。 この記事では、かき氷のシロップが全て同じ味なのはなぜ嘘なのか？その理由について説明します。
目次
かき氷のシロップはすべて同じ味？
正確にはすべて同じ味なのは嘘。定番メニューのイチゴ味やレモン味は甘味料は同じで、見た目や香料が違うだけ。同じ味ではなく、同じ甘味料を使っているのが正解です。
一方、かき氷専門店はオリジナルシロップを使っています。店舗ごとに独自のシロップを使っているので、店舗ごとに違う味がします。かき氷専門店には変わり種メニューがあり、各店舗によってメニューが違うのはオリジナルシロップを作っているのが理由です。
定番メニューは香料と見た目の違いで味の違いを錯覚させる
かき氷のシロップはベースとなる甘味料に着色料と香料を加えたものです。そのためイチゴ味とレモン味のベースとなるシロップは同じでも、色や香りによって脳が錯覚を起こして違う味として認識します。
例を挙げると、赤いシロップと「イチゴ味」と書かれたラベルをみるとイチゴ味と思い込み、イチゴ味として脳が認識します。これは人間の脳が視覚や嗅覚などの情報を元に味を判断しているのが理由です。
専門店はオリジナルシロップ
専門店のかき氷は、旬の果物をぜいたくに使用したオリジナルシロップを使っています。かき氷専門店は果実本来の味を生かしたシロップやスパイスなどを使った変わり種シロップはすべて違う味です。
専門店の場合、同じイチゴ味でも本物のイチゴを煮詰めたシロップを使っており、より濃厚な果実を楽しめるのが特徴です。
フレーバー
抹茶やほうじ茶味と言ったフレーバーは、ふわふわ感を出すためにオリジナルシロップを使う店舗がたくさんあります。ヨーグルト味やチーズを使った変わり種シロップはオリジナルを作る以外に方法がないのが理由です。
専門店のかき氷は値段が高いですが、果実本来の濃厚な味が楽しめます。
脳の錯覚だったブルーハワイ味
かき氷の定番ブルーハワイ味も、イチゴ味やレモン味と同じ甘味料から作られています。他の味と違う感じがするのは脳の錯覚です。
ブルーハワイ味が独特な味に感じる理由
本来のブルーハワイとは、ハワイの海と空をイメージした青色のカクテルのこと。ブルーハワイ味という果実は存在しません。ブルーハワイ味は、定番シロップにパイナップルやバナナなどの南国フルーツの香料と青い着色料を使ったシロップです。南国フルーツ風味を味わっているだけです。
本来のブルーハワイはカクテルの名前で、ブルーハワイ味は存在しません。
脳の錯覚は味覚を広げる
人間は見た目や香りで脳が錯覚が起き、味覚が変化します。その特性を上手に生かしたのがかき氷の定番シロップです。先ほどのブルーハワイ味とは本来なら実在しない味。しかし、ブルーハワイ味のかき氷を食べるとラムネ味がするというのは脳の錯覚です。
過去に経験した味と結びつける
先ほどのブルーハワイ味も人によってラムネ味だったり、南国フルーツ味だったりと意見が違います。それは見た目や香りから、その人が過去に経験した味だと脳が錯覚するのが原因です。
最近ではラムネ味のかき氷を見かけますが、視覚と香りで私たちの脳がラムネ味だと錯覚しているだけです。
まとめ
かき氷のシロップはベースとなる甘味料は同じでも、見た目や香りに違いがあります。違う味に感じるのは、見た目や香りの違いによって脳が錯覚するのが原因です。これは人間の脳が視覚や嗅覚などの情報を元に味を判断しているのが原因。人の過去によってはイチゴ味ではなくスイカ味と感じる人もいます。
一方、かき氷専門店は、各店舗によって違う原材料を使ったオリジナルのシロップを使っています。こうした理由から、かき氷のシロップすべてが同じ味というのは嘘です。正確には、
- 定番メニューのシロップは同じ甘味料を使っているのであって、同じ味ではない
- 違いを感じるのは、視覚・香りを変えているため
- かき氷専門店のシロップは原材料から厳選して独自のレシピで作っているので、味が違うのは本当
となります。
夏の定番のかき氷ですが、定番メニューだけでなく、かき氷専門店でオリジナルシロップのかき氷を楽しむのはいかがでしょうか？
