みなさんはウインナーコーヒーを飲んだことがありますか?コーヒーの上にクリームが乗ったコーヒーのことを「ウインナーコーヒー」と呼びます。私はそれほど甘党でもないのですが、ウインナーコーヒーが大好きです!
クリームの甘さと、コーヒーの苦味が最高の組み合わせですよね。クリームをそのまま食べても美味しいですし、スプーンでぐるぐる回しながら、クリームを溶かして飲むコーヒーも美味しいです。
ところで、クリームが乗ったコーヒーのことをなぜ「ウインナー」コーヒーと呼ぶのでしょう?お肉のウインナーでもないし、不思議ですよね。今日はウインナーコーヒーと呼ばれる理由や、ウインナーコーヒーが出来た理由をご紹介しようと思います。
なぜ「ウインナー」と呼ばれるの?

私が小さいころは「ウインナーってお肉の!?」なんて思っていましたが、「クリームが乗ったコーヒーのことだよ」と教えてもらいました。でも、なぜウインナーと呼ぶのでしょうか?このウインナーとはオーストリアの首都である「ウィーン」から来ています。
「ウィーン風の」、「ウィーン流の」を言葉で表現すると「ウインナー」となるのです。でも、このウインナーコーヒーという名前は日本独自での呼び方なので、外国では通じません。ウインナーコーヒー発祥の地、ウィーンでは「アインシュペンナー」と呼びます。
発祥の地の名前から名付けられたのですね。
クリームでコーヒーのフタをする?

このアインシュペンナーですが、意味は「1頭の馬で引く馬車」を意味しています。なぜ、この言葉がコーヒーと関係しているのでしょうか?まだ馬車が、移動手段だった時代のお話です。馬車を運転する御者(ぎょしゃ)はお客さんが来るまで、眠気覚ましや気持ちをリラックスさせるため、コーヒーを飲んで待ち時間を過ごしていました。
待ち時間も長かったため、コーヒーが冷めてしまうことも多かったのです。そこでコーヒーの上にクリームを乗せたところ、冷めにくく、馬車の上でもコーヒーがこぼれず、飲みやすくなりました。このコーヒーが人気となり、「アインシュペンナー」と呼ばれるようになりました。
今で言うタクシー運転手でしょうか。
ウインナーコーヒーの作り方

まずは先にクリームを作りましょう!お砂糖を入れてクリームを作っても良いのですが、お砂糖無しの方が本場のウインナーコーヒーに近くなります。
次にコーヒーを淹れるのですが、苦味やコクを感じられる豆がクリームに合います。カップの底にお砂糖を入れて、コーヒーを入れましょう!アイスコーヒーで作っても美味しいですよ!アイスコーヒーだとクリームが溶けにくいので、クリームをそのまま食べて楽しむ方にはおすすめです。
アイスコーヒーではお砂糖が溶けにくいので、ガムシロップを使いましょう。逆に、クリームをコーヒーに溶かしながら飲む方には、ホットコーヒーが良いです。コーヒーを淹れたら、クリームをぐるぐるかけましょう!もこもこにクリームを乗せるのもおすすめです。
アイスもホットも楽しめます。
ウインナーコーヒーの飲み方

飲み方にルールはありません。自分の好きなようにウインナーコーヒーを楽しみましょう!例えば、3口くらいクリームを食べて、残りはコーヒーに溶かして飲んでみるのもおすすめです。ウインナーコーヒーはいろんな楽しみ方があります。
まずはそのまま飲んで、コーヒーの苦味やコクを楽しみます。その後はクリームが溶けだして、コーヒーと混ざったところを飲みます。クリームが溶けてまろやかになったコーヒーもとても美味しいです。そして、最後はカップの底に残ったお砂糖の風味を楽しみます。
周りの目を気にせず、自分流に飲みましょう!
日本初のウインナーコーヒーを出したお店は?

日本初のウインナーコーヒーを出したお店は、東京の神保町にある「ラドリオ」という喫茶店でした。ラドリオは昭和24年に創業している喫茶店です。ウインナーコーヒーを初めて出したお店として、大変有名な喫茶店です。
ウインナーコーヒーを出そうと思ったきっかけは、コーヒーが冷めないようにするためでした。当時の店内はとても広かったので、コーヒーを運ぶ間に冷めてしまったのです。そこで、コーヒーにクリームでフタをして、冷めないようにしていました。
クリームはフタ代わりなのですね!
まとめ
みなさんウインナーコーヒーの由来や、飲み方についてはいかがでしたか?クリームをコーヒーに乗せたのは、「美味しい」以外に冷めないようにするためでしたね。また、馬車の上でもこぼれにくかったことから、評判となり国を超えて広まりました。
御者が、お客さん待ちをしている、コーヒー文化から生まれたものでしたね。ホットコーヒーでもアイスコーヒーでも楽しめるウインナーコーヒーは季節問わず、楽しめるコーヒーです。お家でも作れるので、ぜひ試してみてくださいね。