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おせち料理の由来と意味。今さら聞けない、1品1品に込められた思いとは?

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お正月に食べるものと言えば、おせち料理!毎日働くお母さんのために、お正月だけはお料理を作らなくて済むよう、おせちが作られたと聞いたことがあります。でも実際、おせち料理は品数が多いので、作るのが大変です。新年こそ親戚が家に集まるので、お母さんは大変ですよね。でも、おせち料理を食べるのは、毎年わくわくします。

1年の始まりだからか、なんだかとても特別な感じがするのです。みなさんはおせち料理に込められた意味をご存じですか?実は1品1品に意味があります。重箱の段に入れるのですが、どの段に何を入れるか決まっているのです。今日はおせち料理の由来や、1品1品に込められた意味をご紹介していきます。

おせちの由来は?

おせち料理は、弥生時代の中国からやってきました。昔、中国では1年を24に分けて、それぞれの節句の変わり目をお祝いしていました。この各節句に食べられていたのが、「御節(おせち)料理」だったのです。

今現在のお正月に食べるおせち料理は、1年の収穫を祈り、神様にお供えするための料理なのです。また、おせち料理は「おめでたいことを重ねる」という意味で重箱を使用します。一番上の重箱から一の重(いちのじゅう)、二の重、三の重と呼ばれています。

みき

おせちに込められた意味を知ると、ありがたいものだと感じます。

一の重の意味

一の重は甘めのおかずと、お酒の肴(さかな)になるものが入っています。

黒豆

黒豆には元気、丈夫、健康という意味があります。また、まめに働く、まめに暮らすという語呂合わせもあります。

昆布巻き

昆布巻き(こぶまき)は「よろこぶ」の語呂から縁起が良いとされています。また、漢字で「子生婦」と当て字で書くこともあり、子孫繁栄を願って食べられています

栗きんとん

栗きんとんの由来となっている「金団(きんとん)」は、金の団子または金の布団という意味があります。きれいな黄金色をしていることから、金運を連想させる縁起の良いものとされています。

伊達巻

主な材料は卵とはんぺん。書物の巻物に似ていることから、知恵が増えると言われています。

数の子

数の子とはニシンの卵です。漢字の当て字で「二親」と書くことから、たくさんの子どもに恵まれますようにという意味を込めて食べられています。

田作り

漢字の通り、田んぼを作るための肥料として使われていました。このことから、「豊年豊作」や「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」を願い、おせち料理として食べられています。また、田作りは「ゴマメ」とも呼ばれていて、豊作を願って「五万米」と書くことがあります。

紅白かまぼこ

かまぼこが初日の出の形に似ていることから、おめでたいとされておせち料理になっています。また、赤は魔除け、白は清浄を意味しています。

二の重の意味

二の重は海鮮と焼き物、酢の物や和え物を入れます。

ぶり

ぶりは出世魚のため、出世ができると縁起物にされています。また、縁起が良いだけでなく、時期的に脂が乗って美味しい時期でもあります。

たい

「めでたい」という語呂合わせと、七福神の恵比寿様がたいを持っていることから縁起がいいとされています。

えび

漢字で「海老」と書き、長いひげと背中が曲がっていることから、お年寄りの象徴とされています。これから始まる新しい年を健康に過ごし、背中が丸くなるまで長生きできますようにとの意味が込められています。

紅白なます

細く切った大根とニンジンで紅白の水引を表しています。一家の平和を意味しています。過去には生魚やお肉を細かく切って、調味料を和えたものを「なます」と呼んでいました。

みき

個人的にはえびとたいが好きなので、二の重が好きです。

三の重の意味

三の重では山の幸を入れます。

蓮根(れんこん)

蓮根にはたくさんの穴があることから、「将来の見通しが良くなる」、「未来が見通せる」という願いが込められた、古くから食べられている食材です。

里芋

親芋に子芋がたくさん付くことから、子孫繫栄を願った食べ物です。「子宝に恵まれますように」という意味が込められています。

八つ頭

里芋ではありますが、八つ頭は親芋と子芋が分かれずに、1つのかたまりになります。頭がいくつも付いているように見えることから、八つ頭と呼ばれています。末広がりの「八」と、親・子・孫と増えていくことから、子孫繫栄だけでなく、人の頭になるようにとの意味が込められています。

くわい

大きな芽がでるので、「めでたい」とされています。その他に、「芽が出ますように」と出世を願う食べ物でもあります。

ごぼう

土の中で根を張り、力強く成長することから「延命長寿」を表しています。家族が土地に根付いて平和に過ごせますようにという願いが込められています。

みき

山の幸も美味しいですよね!

まとめ

おせち料理の由来と意味についてはいかがでしたか?それぞれの料理に込められた意味が分かったかと思います。また、五重のおせち料理もあり、四という漢字を使わず「与の重」と呼ばれています

与の重では酢の物を入れ、五重では家族の好きなものを入れるか、空っぽにしておきます。空っぽにする意味は、年神様から授かった福をいれておくためだと言われています。おせち料理を食べる時は、食材に込められた意味を思い出してくださいね。

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。