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わさびはなぜ辛い?なぜお寿司にわさびを付けるのか?わさびの雑学もご紹介します!

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みなさん、わさびはお好きですか?お刺身やお寿司、うなぎを食べる時などにはわさびがほしいと思うのはわたしだけでしょうか?味にアクセントを付けたい時にわさびは大活躍です!あの鼻に抜けるつーん!とした辛みが何とも言えませんよね。

好き・嫌いが分かれる食べ物かと思いますが、わさびの特徴といえばあの辛み!なぜわさびは辛いのでしょう?今日はわさびが辛い理由や、刺身やお寿司になぜわさびを付けるのか?を解説していきたいと思います。

また、わさびにまつわる「いつからわさびが存在しているの?」といった雑学についてもご紹介しています。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

わさびが辛い理由とは?

わさびはすりおろすことで辛みが生まれます。細かくすりおろせば、すりおろすほど辛さは増します。また、すりおろし方によって風味が変わるのです。わさびの辛さの正体は「アリルイソチオシアネート」と呼ばれる成分です。わさびの細胞の中には「シニグリン」と「ミロシナーゼ」という成分があります。

すりおろすことで細胞が壊れ、反応すると「アリルイソチオシアネート」という成分が形成されるのです。アリルイソチオシアネートは揮発(きはつ)性といって常温で蒸発しやすい特徴があります。これが鼻につーんとくる仕組みです。

みき

実はすりおろしていないわさびは辛くありません!不思議ですよね。

なぜ刺身やお寿司にわさびを付けるのか?

昔の人たちは刺身を食べる際にわさびをすりおろして、刺身と一緒に食べていました。それは、魚の生臭さを消すためであったといわれています。アリルイソチオシアネートには魚の生臭さを消す効果があるのです。

これは生臭さの元である「アミン類」にアリルイソチオシアネートが反応するとアミンではない成分を作り上げます。そのため、生臭さが消えます。それ以外にアリルイソチオシアネートには細菌を発育させない、増殖するのを防ぐという働きもあります。

お寿司のネタとシャリの間にわさびを挟むようになったのも、食中毒の予防のためでした。あの病原性大腸菌O-157にもアリルイソチオシアネートが効果を発揮することが分かっています。

みき

昔から食中毒の予防にわさびと一緒に生魚を食べていました。

いつからわさびは存在しているの?

わさびは飛鳥時代から存在しています。苑池(えんち)遺構から「委佐俾三升(わさびさんしょう)」と書かれた木簡が出土されています。この「委佐俾三升」というのは、わさびを保管していた容器に付けられていたラベルであったとされています。

当時のわさびは薬草として利用されていました。また、当時の税金である「調」をわさびで納めることができたのです。

みき

税金をわさびで納めるなんて、なんだか面白いですね。当時の偉い人はわさびが大好きだったのでしょう!

本わさびと山わさびの違い

本わさびは湧き水などがある、水がキレイで冷たい場所で育ちます。そして、収穫できるまでには3年もの時間がかかるのです。反対に山わさびは名前の通り山で育ちます。山わさびは生命力がとても強く、根を水に浸けておくだけで発芽をします。

また、収穫できるまでにかかる期間は1年ほど。特徴としては本わさびをすりおろすとミドリ色、山わさびは白色をしています。味の違いとしては山わさびの辛さは本わさびの約1.5倍といわれています。

西洋わさびとは?

西洋わさび=山わさびです。西洋わさびという名前が一般的ですが、北海道では西洋わさびのことを「山わさび」と呼びます。日本では明治時代にヨーロッパから西洋わさびが伝わりました。

使い方としてはローストビーフのソースに使用したり、チューブタイプのわさびに使用されたりします。日本では長野県、埼玉県、北海道で栽培されていたのですが、今現在は北海道で栽培されることがほとんどです。

わさびには美容効果がある!

わさびにはビタミンC、ビタミンE、食物繊維が豊富に含まれています。

ビタミンC

ビタミンCは体内で作ることができないため、食事などから摂る必要があります。ビタミンCはシミやソバカスの原因であるメラニンの沈着を防ぐ効果があります。また、肌の張りを維持するコラーゲンも作ってくれるのです。他にもニキビを作るのを防いでくれる作用があります。

ビタミンE

ビタミンEは紫外線のダメージを予防してくれる栄養です。また、毛細血管を広げる作用があるため、冷えやすい体を温めてくれます。それだけでなく、血管が広がることで栄養素を肌へと届けて美肌に導きます。

食物繊維

わさびには食物繊維が豊富に含まれています。便秘であったり、お腹が張ったりするのは食物繊維が不足して、体の老廃物を外に出せていないからです。食物繊維を摂ることで、腸内の環境を整えてくれるので食物繊維は積極的に摂りたいですね!

わさびとからしはどちらが辛い?

わさびもからしも同じアブラナ科の植物です。わさびは根と茎(くき)の間の地下茎(ちかけい)をすりおろしたもの。反対にからしは種子を粉状にして「粉からし」にしたものを水やぬるま湯で練ってからしを作ります。わさびもからしも辛みの成分はアリルイソチオシアネートなのです。そのため、辛さは同じといえます。

みき

わさびとからしのどちらが好きですか?辛さが同じだなんて不思議ですね。

まとめ

わさびがなぜ辛いのか理由が分かりましたか?それは、わさびにはシニグリンとミロシナーゼという成分がありました。すりおろした時にこの2つの成分が反応して、アリルイソチオシアネートという成分を作り出すからでした。

鼻につーんとくるのはアリルイソチオシアネートが常温で蒸発しやすいためです。また、面白いのは調という税金をわさびで納めていた過去があったことです。水がキレイで、冷たい場所でしか育たないわさびは貴重だったのでしょう。いろんな食事にわさびを合わせて、アレンジを楽しんでくださいね!

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。