現在の日本において、最も身近なアパレルショップはユニクロではないでしょうか?ユニクロは現在、世界でも支持されるようになり、今後ますます世界中に広まっていくことが考えられます。そんなユニクロについての雑学です。
ユニクロの名前の由来はご存知でしょうか?日ごろ当たり前のようにユニクロを利用していても、由来までは知らない方が多いと思います。そんなことから本記事で解説を行っていきますが、ユニクロの英語表記についてもお伝えします。実は「UNIQLO」という表記は元々間違いでした。
他にもユニクロの歴史についてご紹介していきます。今では安くおしゃれができるようになったユニクロですが、それまでには紆余曲折がありました。どのようにして現在のユニクロになったのかわかりやすく説明しましたので、ぜひ最後までご覧ください。
ユニクロの名前の由来
ユニクロは「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE(ユニーク・クロージング・ウエアハウス)」の略です。現在ではユニクロという名前が浸透していますが、開店当時はUNIQUE CLOTHING WAREHOUSEという名前を使っていました。
それぞれ
UNIQUE=独自の
CLOTHING=衣類
WAREHOUSE=倉庫
となり、「ほかでは買うことのできない良いカジュアルファッションを、お客様が自由に選び買うことができる」という意味が込められています。
このような長い名前だということを知らない人は多いでしょうね!
UNIQLOはスペルミスだった
ユニクロの英語表記であるUNIQLOは当初UNICLOでした。「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」の略なので、UNICLOが正しい表記だと考えられますが、どうして変わったのでしょうか?実は、1988年に香港で現地法人を立ち上げる際、スペルミスをしてしまい、UNIQLOと表記したのがきっかけです。
本来であれば大問題だと思いますが、社長の柳井正氏はこのUNIQLOという表記を気に入り、それ以来使うようになりました。
確かにUNICLOよりUNIQLOの方がかっこいいです!
ロゴマークの秘密
現在のユニクロのロゴマークは、ユニクロ設立当初のものではなく、2006年からのものです。この年にニューヨークに出店することになり、これがきっかけでロゴマークを一新することにしたのです。新しいロゴマークは有名デザイナーの佐藤可士和氏によるもので、世界展開を意識したデザインになりました。
実は、それまでもロゴマークはありましたが、その時のユニクロのイメージは「安かろう、悪かろう」というものもあり、評判はよくありませんでした。そのようなこともあり、ロゴマークが一新され、今では世界が愛するユニクロになったわけです。
ちなみに現在のロゴマークの色は日本国旗の赤をイメージしたもので、以前の色はワインレッドと少し異なっていました。
今のユニクロのロゴは、以前より印象的になりましたね。
これまでのユニクロ
ユニクロの名前の由来がわかったところで、次はユニクロの歴史について説明していきます。どのようにして現在のユニクロになったのでしょうか?
創業
1949年に「メンズショップ小郡商事(おごおりしょうじ)」が山口県宇部市で創業されました。これが、ユニクロの原点となります。創業者は柳井等氏で当時は紳士服の販売を行っていました。
その後、1963年には小郡商事株式会社を設立。1984年、ユニクロ第1号店(袋町店)が広島市中区に出店されました。同年、柳井正氏が代表取締役社長に就任。ちなみに、ユニクロ第1号店は1991年に閉店しました。
1985年には山口県下関市にロードサイド(郊外の幹線沿い)店がオープン。しかし、このロードサイド1号店も1991年に閉店しています。しばらくはロードサイト店が中心の出店でしたが、転機が訪れます。
「安いけどダサい」だった
今でこそ「安くておしゃれ」になったユニクロですが、以前は「安かろう悪かろう」「安いけどダサい」という印象を消費者に持たれていました。90年代後半はデフレだったこともあり、安い価格の物が求められていたのも大きいです。当時、他のブランドで1万円以上もするフリースをユニクロでは1,900円で販売し、話題になりました。
そんなユニクロのイメージを大きく変えたのが、さきほどもお伝えしたデザイナーの佐藤可士和氏でした。佐藤氏はユニクロが低迷していた2006年にロゴやCMを変更しました。それまでは、とにかく安くてファミリー向けのお店というイメージでしたが、今では「安くおしゃれができる」というイメージに変えることに成功しました。
世界のユニクロへ
イメージチェンジとともに、ユニクロは海外進出に力を入れていました。海外初進出のロンドンを皮切りに多数出店を行いました。アジア、東南アジア、アメリカ、そしてヨーロッパなどの地域に出店しているため、世界的にも知られる存在となったのです。
現在のユニクロになるまでに、いろんなことがありました。
おわりに
今回はユニクロの名前の由来を中心とした雑学をお届けしました。ユニクロはUNIQUE CLOTHING WAREHOUSEを略したものでした。そして本来UNICLOだったスペルをUNIQLOと間違えてしまったことがきっかけで現在のスペルになったのです。
現在ではファッションインフルエンサーなどがユニクロの商品をおすすめしていることもあり、消費者の間で「ユニクロ=安くおしゃれができる」ということが浸透してきました。このような変貌を遂げることができたのも、柳井正氏や佐藤可士和氏の試行錯誤の結果なのです。
ちなみに、柳井氏の「1勝9敗」(9回負けても1回勝てればいい)という言葉は、経営者だけでなく、すべての人に知ってもらいたい言葉です。そんな柳井氏率いるユニクロの今後にも期待ですね。