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なぜ日本だけクリスマスにケンタッキーを食べるの?その理由を解説

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みなさんは、毎年クリスマスをどう過ごしていますか?ディナーはケンタッキーフライドチキンにする方も、多いのではないでしょうか?日本のクリスマスのディナーと言えば、ケンタッキーのチキンですよね。ところでクリスマスにケンタッキーを食べる習慣は、いつからできたのでしょう?

私が幼いころから、クリスマスのディナーと言えばケンタッキーでした。でも、海外の方にクリスマスにケンタッキーを食べると言うと「なんでクリスマスに?」と驚かれるのです。海外の方は、クリスマスのディナーに何を食べるのでしょう?

この記事では海外でのクリスマスディナー事情と、なぜ日本ではクリスマスにケンタッキーを食べるようになったのかを解説します。

海外ではクリスマスに何を食べるの?

アメリカでは、ローストターキーがメインのディナーです。ターキーとは七面鳥のことです。塩やバター、ハーブで味付けをしたターキーに、クランベリーソースやグレイビーソースをかけて食べるのが一般的です。ちなみに、1番始めにクリスマスにローストターキーを食べたのは、イングランドの王様、ヘンリー8世でした。

他にもアメリカでは、グレーズドハムという光沢のあるハムを食べます。このハムは、はちみつやブラウンシュガーを使ったシロップをかけながら、オーブンで焼いたものです。お肉の塊(かたまり)をディナーにすることが多いです。他にはリブローストという骨付きのブロック肉を焼いて食べます。

みき

ケンタッキーも良いけど、ターキーも美味しそう

フライドチキンは日本のクリスマスの伝統?

それでは、なぜ日本ではケンタッキーを食べるのでしょうか?1970年からケンタッキーが、クリスマスのキャンペーンを始めたことが由来とされています。クリスマスの時期になると、店先のサンダース人形はサンタ服で着飾るようになります。ここからは、ケンタッキーのオープン当初の話です。

近くの幼稚園から「フライドチキンでパーティーをしたいので、サンタ役をしてくれませんか?」と言われたことから、サンタ役をして幼稚園までチキンを届けます。これが評判を呼び、インタビューを受けることになります。

そのインタビューでは「アメリカではフライドチキンを食べるのか?」と聞かれ、本当は七面鳥を食べると知っていながら「はい」と答えたことから、クリスマスにケンタッキーを食べることが今現在に続く伝統になりました。

他には1974年の12月。ケンタッキー青山店に外国人客が訪れ、「七面鳥が無いから、ケンタッキーを買いに来た」という会話を聞きました。これをきっかけに、「クリスマスにはケンタッキーを食べよう!」とプロモーションを始めた説もあります。

みき

流行のきっかけって様々ですね。

クリスマスと言えば七面鳥!?

「海外では何を食べるの?」でお伝えしたように、アメリカでのメインは七面鳥です。アメリカ以外の国でのクリスマスディナーもご紹介します。スウェーデンでは、豚のお尻のお肉を焼いた、ユールシンカがメインです。

イギリスでは、ローストビーフを食べます。フィンランドでは、豚ハムのヨウルキンクを食べます。厚切りハムに、マスタードを付けて食べるのが一般的です。イタリアでは、大きな筒状のパスタ、カンネッローニを食べます。挽き肉や野菜をパスタに詰めて、ソースやチーズをかけて食べる郷土料理です。

みき

日本以外のクリスマスディナーも美味しそうですね。

鶏肉は和牛より高かった?

料理に関する本では、戦前からクリスマスにチキンを食べることを勧めてきました。ですが、七面鳥は値段も高く、サイズが大きいため、七面鳥が入るオーブンもありませんでした。このような背景があり、代わりにチキンをおすすめしていました。ですが、1950年代にはクリスマスにチキンを食べることは流行しませんでした。

チキンは七面鳥よりは安いですが、鶏肉は和牛のお肉より高く高級品でした。1960年代に入ると、アメリカの新品種の「ブロイラー」がやってきます。少ないエサで早く成長するため、牛肉や豚肉より安く提供されるようになりました。これが、ローストターキー→ローストチキン→フライドチキンと変わっていきます。

みき

鶏肉が和牛より高かったなんてびっくりです。

クリスマスは予約しなきゃ買えない?

クリスマスにケンタッキーを食べたいなら予約は必須です!面倒だとか少し買うだけだから…と当日に予約なしで買おうとすると痛い目を見るかもしれません。予約をしているお客さんを優先するため、待ち時間がとんでもないことになります。

そして、お店側も当日に作れる量に限度があるので、待っていても確実に買えるわけではありません。やっぱり予約をすることをおすすめします。

みき

予約していても並ぶことがあるので、時間に余裕を持った方がいいかもしれません。

クリスマスのケンタッキーの売り上げ

2020年12月末の発表ですが、12月19日~25日の7日間の売り上げは69億円でした。これは1年間の売り上げの約10%に当たります。コロナの影響もあって、家でクリスマスを過ごす人が多かったのもあります。宅配やドライブスルーで気軽に注文できることもありますよね。

みき

外食も良いけど、おうちでクリスマスを過ごすのもいいですよね。

最後に

ケンタッキーについてご紹介しましたが、みなさんいかがでしたか?みなさんはクリスマスにケンタッキーを食べましたか?クリスマスに、ケンタッキーのフライドチキンを食べるようになったきっかけは面白いですよね。

また、鶏肉が和牛よりも高く、高級品だったのは知らない人も多いのではないでしょうか?きっとクリスマスにケンタッキーを食べるのは、これからも続く日本の伝統でしょう!

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。