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すき焼きはなぜ卵を付けて食べる?すき焼きの「すき」とは何を表す?

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みなさん、すき焼きは好きですか?私は今までに、すき焼きが嫌いな人に会ったことがありません。きっとみなさん、すき焼きが好きなのでしょう。すき焼きは、お肉だけでなく野菜や焼き豆腐なども美味しく頂けますよね。ですが、生卵が苦手な方はいるのではないでしょうか?

私の母もすき焼きは大好きなのですが、生卵を付けて食べるのが苦手です。なので、すき焼きを食べ始めてしばらくすると、鍋の中に卵を入れてすき焼き味の目玉焼きを作って食べています。今日はすき焼きの「すき」という言葉が何を表しているか?すき焼きに、生卵を付けるようになったきっかけをお話しようと思います。

すき焼きの「すき」って何?

すき焼きの「すき」は「好き」ではなく、「鋤(すき)」と呼ばれる農具から来ています。江戸時代から鋤は存在していて、形はシャベルのような形をしています。江戸時代には、鍋の代わりに鋤で魚や、野菜などを焼いて食べていました。

その他にも、すき焼きでは薄い肉を使用することから、「剥身(すきみ)」という言葉を使ってすき焼きと呼ばれた説もあります。ちなみに、英語でもすき焼きは「Sukiyaki」と呼ばれています。海外では、生卵が苦手な人が多いため、すき焼きに卵はほとんど付きません。

みき

2つの説があるのですね。

すき焼きに卵をつける理由。いろんな説がある

溶いた卵を付けて食べるのには、いくつかの説があります。すき焼きは、江戸時代からありました。江戸時代では、いろんな料理を卵とじにして、食べていたと言います。なのに、どうしてすき焼きは卵とじではなく、卵をタレのようにして食べるのでしょうか?さっそく、解説していきたいと思います。

説①火傷をしないようにする

鍋はどれも熱いまま食べるのが、当たり前ですよね。すき焼きももちろん、そのままでは熱いです。口の中が火傷しないように、考え出されたのが溶いた卵に付けることだったのです。
確かに鋤で焼いたものは熱そうですよね。みんな食べ方を工夫していたのですね。

みき

あつあつが美味しい気がします…。

説②栄養価の高い卵を付けて高級感を出した

明治時代の文明開化という西洋の文化が広まり始めたころから、すき焼きが庶民の食べ物になりました。牛は農業などで役立っていたため、江戸時代までは食べることは基本的に禁止されていました。明治時代になると、肉を食べる文化も入ってくるようになります。明治天皇が肉を食べたことで、肉食の文化は一気にブームになったのです。

ですが、明治時代も肉はもちろん卵も、貴重なものとされ高価でした。なかなか食べることができなかったのですね。栄養価のある、当時は高価な卵を一緒に食べることで、高級感を出していたと言います。

みき

今でも、すき焼きは誕生日や年末年始に食べる特別なもの!という感じがしますよね。

説③牛肉の臭みを卵で取る

牛肉を食べ始めたころは、肉の臭みが気になったので、卵を付けて食べ始めたという話があります。昔の人は牛肉を食べ慣れていないので、臭みが気になったかもしれませんね。「臭いから食べない」ではなく、「どうやったら食べやすくなるか」だったのですね。

説④早く食べ終わりたい

江戸時代から、鍋料理はたくさんありました。どの鍋も最後の締めには卵でとじていました。今で言う鍋の締めのうどんや雑炊などの代わりが、卵とじだったのですね。最初はすき焼きも卵とじで食べていたのですが、火が通るまで待ちきれなかったため、タレのように付けて食べるようになりました。

みき

いろんな説があって、全部おもしろいです。

ちょっと変わったすき焼きの具材

すき焼きと言えば地域によって、いろんな具材を入れますが、一般的なのは、牛肉、白菜、焼き豆腐、しらたき、しいたけ、ねぎ、春菊あたりでしょうか。そして締めは、うどんが一般的です。ここでは、少し変わったすき焼きの具材をご紹介します。

変わった具材は、高野豆腐、切り干し大根、キャベツ、大根、たけのこ、さつまいも、里芋、にんにく、もやし、なめこ、山芋などがあります。そして締めもうどんだけじゃないのです。ラーメンやそば、餅を入れるという人もいます。

みき

締めにお餅もいいかも!

すきやきの基本!お肉としらたきは離して焼く

すき焼きでは「お肉としらたきは離して焼く」のが基本とされています。どうしてかご存知でしょうか?
これはなぜかと言うと、こんにゃくを固める時に必要な「石灰」が肉を固くしてしまうのです。お肉としらたきを一緒に焼かずに、お肉が鍋に入っていない時に、しらたきを焼くのがいいかもしれません。

また肉は60度から変化し始めます。この温度が肉は柔らかく、旨味が増す温度となります。ですので、それ以上の温度で焼くとタンパク質がぎゅっと収縮をし始め、固くなってしまいます。肉が固くならないように、温度にも気を付けましょう

みき

お肉もしらたきも、入れる順番を考えて焼きましょう!

まとめ

すき焼きについてはいかがでしたか?すき焼きは「鋤」焼き、「剥身」からすき焼きと呼ばれるようになりました。溶き卵を付けるようになったきっかけは、いろんな説がありましたね。変わった具材もご紹介したので、いつもとは違うすき焼きを食べてみるのも良いですね。

また締めについても人によってさまざまです。定番のうどんを入れる人もいれば、中にはラーメンを入れる人もいます。このようにすき焼きと言ってもみんな同じではなく、個性があるというのも面白いものです。よければ、次すき焼きを食べる際にはいつもと違う具材や締めに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。