みなさんパイナップルはお好きですか？最近では、スーパーやコンビニでカットされたものが販売されていて、手軽に食べられるフルーツですよね。果物の売り場に行くと、ついついカットされたパイナップルを買ってしまいます。また、缶詰のパイナップルを、好んで食べる方も多いのではないでしょうか？
きれいにカットされていて、シロップ漬けなのが美味しいですよね。パイナップルですが、食べていると舌がピリピリと痺れる（しびれる）感覚になった方は、たくさんいるのではないでしょうか？
いつもピリピリするわけではないのですが、たまに舌がピリピリするパイナップルに当たります。このピリピリは一体、何なのでしょう。今日はパイナップルによる、舌がピリピリする謎について解説していきます！対処法も書いていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
パイナップルとはどんな果物？
年中いつでも果物売り場にならんでいるパイナップルですが、実は旬があります。それは、5月～7月です。原産地は熱帯アメリカ。1年中、温かい気候の地域では生産が可能で、日本では温室をのぞくと、沖縄で生産されています。
輸入品などに頼っているので、価格も安定して、年中スーパーなどに並んでいます。ちなみに、8月1日は「パインの日」、「8月17日」はパイナップルの日とされています。何が違うかと言うと、パインの日はJA沖縄が、パイナップルの日はドールという会社が制定しました。
また、パイナップルは食物繊維とビタミンが豊富な果物です。ビタミンCは100ｇあたりで27ｍｇが摂れます。食物繊維は100ｇあたり1.5ｇが含まれています。レタスの食物繊維は100ｇあたり1.1ｇなので、どれだけ多いか分かりますよね。
食物繊維、ビタミンCが豊富と聞くと、食べる頻度が増えそうです！
なぜ舌がピリピリするの？
このピリピリする原因は、タンパク質を分解する酵素の「ブロメライン」が原因です。ただ、一時的なものなので、安心して大丈夫です。他にも果物で言うと、イチジクの「フィシン」、キウイの「アクチニジン」、メロンの「ククミシン」、パパイヤの「パパイン」なども、タンパク質を分解する酵素を持つフルーツです。
人の唾液（だえき）には、タンパク質が含まれていて、舌の表面を覆って（おおって）います。生のパイナップルを食べると、この表面を覆っているタンパク質が分解されます。タンパク質が無くなった舌に、ブロメラインが付くと酸味の刺激を受けて、ピリピリするのです。南国のフルーツは、タンパク質を分解する酵素を持っているものが多いです。
舌がピリピリする原因が分かりましたね！
対処法は？
ここからは対処法をご紹介していきます。完熟のパイナップルは舌がピリピリしません。
缶詰のパイナップルを食べる
缶詰のパイナップルは、舌が痺れないのでおすすめです。舌をピリピリさせるブロメラインの酵素は、壊れているのでピリピリせずに食べられます。また、キレイにカットされているので、食べやすいのも良いですよね。
ヨーグルトや牛乳を混ぜて食べる
ヨーグルトや牛乳のタンパク質を分解するので、舌に乗せた時にはピリピリしません。栄養も取れるのでおすすめの食べ方です。
レンジで加熱する
熱を加えると、タンパク質を分解させる働きが無くなります。目安は1分～2分ほど温めます。冷たいパイナップルが好きな方は、レンジで加熱した後に冷やして食べましょう！
ヨーグルトに混ぜて食べるのは美味しいですよね。
パイナップルアレルギー
パイナップルを食べて舌がピリピリするのは、ブロメラインが舌のタンパク質を分解するからでした。この症状とは違う違和感を、口の中やのどに感じたり、じんましんやお腹が痛くなったりするのは、パイナップルのアレルギーかもしれません。
アレルギーを持っている方の症状は、じんましんや皮膚のかゆみを訴える方が多いです。こういった症状は食後2時間以内に起こります。他にも、消化器系のアレルギー反応では、吐き気や嘔吐、お腹が痛いなどの症状があります。口や舌、のどなどの口周辺に現れる症状は、「口腔アレルギー症候群」と言われています。
この口腔アレルギー症候群がみられる方は、花粉症の方に多くみられます。また、天然ゴムによる「ラテックスアレルギー」の方は、パイナップルによるアレルギー症状が起こりやすいです。アナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、自己判断はせずに気になる症状が出たら、病院で診察してもらいましょう。
アナフィラキシーショックは怖いです。
まとめ
この記事で、パイナップルを食べることによる、舌のピリピリの原因が分かりました。また、この舌がピリピリする対処法も分かったので、安心しておいしいパイナップルが食べられますね。それでも、口や皮膚などに違和感を感じたら、アレルギーかもしれないので、ぜひ病院に行って診てもらってくださいね。
