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しらたきと糸こんにゃくの違いとは?こんにゃくに入っている黒いつぶつぶの正体をご紹介!

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みなさん、こんにゃくはお好きですか?こんにゃくといえば、あのぶにょぶにょとした食感が、なんともいえませんよね。カロリーも低いので、しらたきや糸こんにゃくを麺の代わりにして食べる方も多いのではないでしょうか?

こんにゃくは、おでんなどの煮物にもぴったりの食材です。お出汁がしみ込んだおでんは、とってもおいしいですよね。また、しらたきや糸こんにゃくは、すき焼きや肉じゃがなどにも欠かせません!

ところで、こんにゃくといえば黒っぽい色をしていて、つぶつぶが入っていますよね。これが何なのか、みなさんはご存じですか?また今日はしらたきと糸こんにゃくの違いについてご紹介していきます。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

しらたきとは?

原料のこんにゃく芋をすりおろし、凝固剤の水酸化カルシウムを加えて固めます。そして、専用の穴が開いた筒に入れて、お湯の中へと押し出します。この押し出す様子が白い滝のように見えたことから「白滝(しらたき)」と名付けられました。

糸こんにゃくとは?

糸こんにゃくの材料もしらたきと同じこんにゃく芋です。凝固剤を入れて固めるところまでは作り方が一緒ですが、細い糸のように細く切ったものが糸こんにゃくです。これは昔の作り方であって、現在とは作り方が違うこともあります。

しらたきと糸こんにゃくの違いとは?

昔の作り方では、筒から押し出して作るのがしらたき、細く切ったものが糸こんにゃくというように区別されていました。しかし、今では区別されていません。同じ原料から作られているため、味にもほとんど差がありません。

みき

昔は作り方に違いがありましたが、今現在では違いはほとんどありません。関東では「しらたき」と呼び、関西では「糸こんにゃく」と呼ぶことが多いです。また、東京より西の地域では黒こんにゃく、東北地方では白こんにゃくが好まれています。

こんにゃくとは?

こんにゃくもこんにゃく芋から作られていて、中国からやってきました。当時は医療品としての扱いがされていました。一般的に食べられるようになったのは、鎌倉時代のことです。室町時代には今のような、おでんに入れるなどして食べられていました。

みき

室町時代には今と同じように調理がされていたのですね。

こんにゃくの作り方

こんにゃく芋からこんにゃくが作られるのですが、こんにゃく芋はさといもの仲間です。成長するまでには3年もかかります。原産国は東南アジアで、流通しているのはほとんどが日本。こんにゃく芋の特徴である強いえぐみは、素手でさわるとかぶれてしまうほど強力です。

しかし、熱を加えたり、石灰水を加えたりすると食べることができるようになります。作り方は芋の皮をむいて、切ってからゆでます。粉状にしたものと石灰水を混ぜて加熱し固めて、最後にあくを抜いてできあがりです。生の芋で作ったこんにゃくは薄い灰色をしています。

みき

こんにゃく芋が収穫できるようになるまで、3年もかかります。なんだか、こんにゃくが貴重なものに見えてきますね。

江戸時代のこんにゃく作り

江戸時代になると、こんにゃく作りは進化します。それは、扱いが難しかった芋を粉末にすることができるようになったこと。このこんにゃく粉を使ったこんにゃくは、白いこんにゃくでした。それまで、こんにゃくといえば黒色だったため、受け入れられない人も多かったのです。

みき

今まで黒かったものが、白になってしまうと受け入れがたいのかもしれませんね。

こんにゃくの黒いつぶつぶの正体とは?

製造方法が進化して、こんにゃくは白くなりました。しかし、西日本の地域では白いこんにゃくは人気がありませんでした。そこで考えたのが生芋こんにゃくのように黒色にすること。

つぶつぶの正体である海藻を入れることにしたのです。どんな海藻を入れているのかというと、アラメやヒジキ、カジメという海藻が使われています。このように細かい海藻を入れて黒っぽくしたものを「黒こんにゃく」といいます。

みき

つぶつぶの正体は芋の皮ではなく、ひじきなどの海藻でした!

地域によって好みが変わるこんにゃくの色

こんにゃくは地域によって好きな色が違います。たとえば、関東より西は黒こんにゃくが好まれています。反対に白いこんにゃくは、東北や北海道で好まれているのです。

また、こんにゃくには赤色をしたものもあります。この赤こんにゃくは滋賀県でよく食べられていて、近江八幡の名物でもあります。こんにゃくを作る時に三二酸化鉄を加えることで、赤いこんにゃくができるのです。

まとめ

しらたきと糸こんにゃくの違いはいかがでしたか?昔の作り方で筒から押し出して作るものが「しらたき」糸のように細く切ったものを「糸こんにゃく」と呼んでいました。しかし、今現在ではしらたきと糸こんにゃくに違いは見られません。

地域によって呼び方が変わり、関東ではしらたき、関西では糸こんにゃくと呼ばれています。そして、こんにゃくに入っているつぶつぶの正体は海藻でした。こんにゃくはカロリーも低く、食物繊維が豊富な食べ物です。ぜひ毎日の食事に取り入れてみてくださいね。

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。