みなさんはドライバーを一度は手に持ったことがあるかと思います。小さな家具の組み立てや電池の交換などで使ったことがあるのではないでしょうか?どのご家庭にもワンセットは置いてあるものだと思います。そんな時にドライバーは、なぜプラス(+)とマイナス(-)の二種類あるのかと思ったことはありませんか?
今回はドライバーのプラスとマイナスの由来についてご紹介します。ネジのプラスとマイナスには理由があることをご存知でしょうか?ネジの歴史についてもご紹介します。おわりにおすすめの商品をご紹介しますので、 ぜひ最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
目次
プラスとマイナスのネジがある理由
「ネジ(screw)」とは、らせん状の溝を設けた固着具(こちゃくぐ)です。おもな種類はプラスネジとマイナスネジがあります。
ネジの歴史は古く、1500年頃ルネッサンス期の産業革命時には存在しておりました。「レオナルド・ダ・ヴィンチ」によってさまざまな装置が開発されたことが始まりです。
その後1935年にアメリカの「フィリップス社」がプラスネジを開発して特許を取得しました。海外ではプラスネジのことを「フィリップス」といいマイナスネジのことを「フラット」と呼びます。
そして、もともとはマイナスネジが主流でした。それは、生産コストに関係しています。マイナスネジの方が「一文字」で加工コストが軽減されるからです。しかし、マイナスネジは固定する力が薄くネジの固定力が足りないことが欠点でした。
現在では主流のプラスネジは、加工コストは上がるものの、その固定力が高くネジの締め付けには適しています。今では9割がプラスネジでの固定を採用しております。
最初はマイナスネジが主流で、次にプラスネジが主流になったのですね。
ドライバーの使い分け
とはいえ、大きく分けるとドライバーは二種類あります。9割がプラスならマイナスはどのように使い分けすればいいのでしょうか?
現代では基本的にはプラスネジが主流です。ほとんどの家庭用品やパソコンなどの周辺機器を見てみるとプラスネジで固定されています。それは固定力があるからです。
しかし、あえてマイナスネジを採用していることもあります。例えば、風呂場や水回り部分・屋外灯などはマイナスネジの方が錆やほこりなどを取り除きやすいからです。あと、頻繁に取り換える電車内の広告看板などはマイナスネジの方が取り外ししやすいからです。
それから腕時計などの小さなネジにはマイナスネジが採用されています。これも同様に、 修理や取り付け作業などでプラスネジよりもマイナスネジの方がほこりなどを取り除きやすく、扱いやすいからです。
プラスネジは「十文字」です。錆やほこりなどで劣化すると、ドライバーの力の入れ方では、その十文字が崩れてしまうことがあります。そんな時はマイナスドライバーをたたきつけることで外せることができるのです。
このように、ドライバーは用途ごとでプラスドライバーとマイナスドライバーの使い分けができるのです。
マイナスドライバーの使い道はプラスチックのツメ部分をあけるときにも役立つことがありますよね。
プラスネジのメリット・デメリット
今では主流のプラスネジにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
メリット
- まっすぐの力によってドライバーが回しやすく、ネジの固定力がある。
- ネジの溝の接地面がずれにくいので、電動ドライバーでの使用もできる。
デメリット
- 劣化するとネジ溝にほこりや水が溜まりやすい。
- 力を入れすぎるとネジの溝が崩れやすくなる。
その他にも変わった形のネジがあるので、遊びの一つとして見つけてみてはいかがでしょうか?
マイナスネジのメリット・デメリット
現在ではあまり使われていないマイナスネジのメリット・デメリットはどこにあるのでしょうか?
メリット
- 水やほこりが溜まりにくいので、簡単に取れる。
- マイナスネジは比較的に力を入れなくて良い。
デメリット
- ネジ溝が一文字なので、力加減では崩れやすい。
- 固定力が少ないので、マイナスネジの需要が少ない。
マイナスネジの多くは取り外しを重視しています。
おすすめの商品
それでは、おすすめの商品(ドライバー)をご紹介いたします。
「ホーザン(HOZAN)」
製品型番D-332-100 電気工事士試験対応
「ベッセル(VESSEL)」
製品番号220w-3 ボールグリップ差替ドライバーセット
「VCELINK」
製品番号GJ751 精密ドライバーセット 25in1 磁器ネジ回し 時計やswitchなどの修理に便利です。
「ベッセル(VESSEL)」
製品番号TD-800 ドライバーセット ファミドラ8 このセットを持って置けば安心です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?ドライバーのプラスとマイナスの由来は分かりましたか?ネジの歴史はレオナルド・ダ・ヴィンチだったことには驚いたのでは?また、海外ではプラスネジをフィリップスと呼び、マイナスネジはフラットと呼ぶことはあまり知られていないことかと思います。現在では、ネジの種類が多種多様で豊富な種類が存在します。
そして、ネジは最初マイナスネジが主流で後にプラスネジが一般的になりました。みなさんのまわりに置いてあるものが一度、プラスネジかマイナスネジを見てみることも、一つの楽しみになればと思います。ぜひ、ご参考になれば幸いです。