みなさんパンはお好きですか?私はパンが大好きで朝食は食パンとバナナというこだわりがあるくらいです。世の中にはさまざまなパンがありますよね。食パンや菓子パン、フランスパン、クロワッサンなど数え切れないほどの種類のパンが存在しています。
この記事ではパンに関する「歴史」「パンに関する面白い雑学」「世界の珍しいパン」の3つの項目に分けてお話しをしていきます。私たちは日本人なので主食は「お米」です。「パンよりもお米の方が好き」という方もいると思いますが、そんな方でも楽しく読めるような記事になっていますので、よろしければ最後までご覧ください。
目次
パンの歴史

パンの歴史をご紹介していきます。
パンの原型はシンプル
パンの歴史は諸説ありますが、今から約8000年から9000年前の古代メソポタミアから始まったとされています。パンの原型は小麦粉を水でこねて焼いただけのシンプルな物でした。このシンプルな物がパンの原型という歴史があります。
発酵パンができたのは偶然
パンといえば発酵してできている食べ物ですよね。実は発酵する技術ができたのは「偶然」だといわれているのです。古代メソポタミアから始まり、古代エジプトへ時代へと伝わっていきました。古代エジプト時代で、小麦粉と水をこねた物(パンの種)をたまたま放置していたところ、空気中の酵母菌がパンについたのです。
次の日酵母菌がついたパンの種を焼いて食べてみたら、「ふっくらしていて美味しかった」これが発酵パンのできた歴史です。
日本には鉄砲と一緒にやってきた
日本にパンが伝わったのは1543年です。鹿児島県の種子島に漂着したポルトガル人によって鉄砲と一緒に伝わりました。日本で「パン」と呼ばれているのはポルトガル人が「パン」と呼んでいたからです。「パン」の語源もポルトガル語からきています。
1875年(明治8年)にあんパンが日本中で大ヒット
明治時代に文明開化が起こり、西洋文化が日本にも入り、自然とパンも国民に馴染みのある食べ物になりました。当時の国民はフランスから入ってきた固いフランスパンよりも、イギリスから入ってきた柔らかい丸いパンの方が好まれていたのです。
そこで銀座木村屋の創業者「木村安兵衛氏」は日本人の好みに合わせたパンを開発しました。米こうじ(酒種)を混ぜたパン生地にあんこを包んで焼いた「あんパン」を発売したところ、大ヒット商品となりました。
お米の代用食として「つけ焼きパン」が大流行
890年に日本は大凶作に襲われ、米不足になりました。お米の代わりとなったのがパンです。お米の代用食としてお醤油と砂糖を食パンに付けて焼いた「つけ焼きパン」が大流行しました。
つけ焼きパン。美味しそうなので自宅で作ってみようと思います!
パンに関する面白い雑学

パンに関する面白い雑学をご紹介します。
食パンの厚さには基準がある
食パンには「4枚切り」「6枚切り」「8枚切り」などがスーパーで販売されています。実は枚数には基準があります。
食パンの1斤(きん)の重さは約340グラム以上と定められています。スライスにも基準があり、1枚の厚さは4枚切りが約30ミリ・5枚切りが約24ミリ・6枚切りが約20ミリ・8枚切りが約15ミリとなっています。
メーカーなどによって多少ミリ数は異なりますが、これはメーカーが食感などを考えているからです。
カレーパンが揚げてある理由
カレーパンは揚げてあり、中にはカレーが入っていて日本人が大好きなパンですよね。「カレーパンはなぜ揚げているのか」不思議に思ったことはありませんか?カレーパンが揚げてある理由は、カレーは他の総菜パンのよりも多く水分を含んでいるからです。
そのため上手く焼くことができませんでした。そこで考えたのが揚げる方法だったのです。当時のカレーは高級品でしたが、カレーパンは現在の値段で200円ほどで販売されていて手軽に購入できることと、腹持ちの良さから工場勤務の男性から人気がありました。
アメリカではマーガリンが禁止されている
食パンにはバターかマーガリンが王道ではないでしょうか?しかしアメリカではマーガリンが禁止されています。マーガリンには「トランス脂肪酸」という成分が含まれています。アメリカは2018年以降に「トランス脂肪酸」を含む食品の販売・使用を法律で禁じました。
「トランス脂肪酸」を過剰に摂取すると、悪玉コレステロールを増加させ肥満の原因になります。肥満になると健康被害にも繋がるためアメリカでは禁止されています。
食パンの端を「みみ」と呼ばれている理由
食パンの端を「みみ」と呼んでいますが、これは人間の「耳」と同じように端にあるからです。アメリカでは「the heel of the bread 」日本語に訳すと「かかと」になります。その他にもドイツやフランスなどでは「パンの皮」と表現されています。
あんパンは保存料がいらない
菓子パンの中で唯一保存料が使われていないパンが「あんパン」です。市販の菓子パンのほとんどは保存料が使用されています。なぜ、あんパンだけ保存料がいらないかというと「あんの甘さ」が大きく影響しているからです。
あんパンの「あん」の糖分は約60%から65%もあると言われています。「あん」の糖分が高いと細菌が繁殖しにくくなります。また、糖分が高いことでパンの水分がなくなり、細菌が繁殖できない状況を作り出すことができます。
バターよりお手軽に購入できるマーガリンが食べられないのは悲しいです。
世界の珍しいパン

世界には珍しいパンがたくさんあります。その中でも3つご紹介します。
モロッコ「ホブス」
「ホブス」聞きなれないパンですよね。モロッコでは人気のあるパンです。モロッコでは自宅で生地を作りお店で焼いてもらうスタイルが一般的です。バターや砂糖も入っておらずシンプルな味付けなのでスープに付けてスプーンの代わりとしても食べられています。
リトアニア「黒パン」
「黒パン」とは小麦粉ではなく「ライ麦」で作られたパンのことです。主にヨーロッパなどで食べられており、リトアニアでは主食として食べられています。
イタリア「シュッテル・ブロット」
「シュッテル・ブロット」はイタリアの南チロル地方を中心に食べられているパンです。特徴的なのは見た目で、岩のようにゴツゴツとしています。固いパンなのでスープに付けたり、チーズやソースにディップしたりなどさまざまな食べ方ができます。
シュッテル・ブロット食べてみたいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?普段食べているパンにも雑学がたくさんあります。調べてみると、この記事以上のパンに関する面白いがたくさん出てきます。パンが好きな方も、そうでない方も「面白い!」「パン食べたい!」とパンに興味を持っていただけたら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。