みなさんはブロッコリーとカリフラワーのどちらが好きですか?私はどちらかと言うとブロッコリーが好きで、温野菜のサラダにするのが好きです。ブロッコリーはグラタンやお弁当などに入れると彩りがキレイですよね。茎の部分も美味しくて好きです。また最近では、カリフラワーライスも人気です。
カリフラワーライスとは、ごはんの代わりに細かく切ったカリフラワーを食べるという、ダイエットに人気の置き換え食です。ブロッコリーやカリフラワーは、日本ではいつごろやってきたのでしょう?
また、キャベツの突然変異からブロッコリーが誕生し、ブロッコリーの突然変異からカリフラワーが出来たと言います。今日は、そんなブロッコリーとカリフラワーについてお話します!
ブロッコリーとは?
ブロッコリーの誕生はキャベツの突然変異からでした。キャベツの一種がイタリアで品種改良されて、現在のブロッコリーになりました。ブロッコリーは、アブラナ科の緑黄色野菜で、原産地は地中海沿岸。食用の部分は蕾(つぼみ)の花と茎です。
収穫せずに放っておくと、花が黄色やクリーム色の花が咲きます。英語でも「ブロッコリー」で、日本名は「芽花椰菜(めはなやさい)」、「緑花椰菜(みどりはなやさい)」と呼ばれます。日本では、明治初期に観賞用としてやってきますが、普及はしませんでした。食用としては、昭和50年ごろから広まっていきました。
英語でもブロッコリーです!
ブロッコリートスにも使われる
ブロッコリートスとは結婚式で、「新郎」がブーケではなくブロッコリーを投げます。ブーケトスと同様に、キャッチした人は次に結婚できると言われています。基本的には、ブーケトスの前に行います。
独身の男性に向けたイベントではありますが、最近では既婚男性も参加することもあります。なぜブロッコリーを投げるのかと言うと、ブーケの形に似ているからだと言われています。
また、ブロッコリーには「房(ふさ)」が多いため、子孫繁栄を連想する、縁起の良いものとされています。また他にも体に良い野菜であることから、キャッチした人が健康になるとも言われています。ちなみに、ブロッコリーの花言葉は「小さな幸せ」です。
花言葉がかわいい!
カリフラワーとは?
カリフラワーはブロッコリーの突然変異から誕生しました。カリフラワーもアブラナ科の野菜で、ブロッコリーと同じく原産地は地中海沿岸です。ブロッコリーと同じで観賞用として、地中海沿岸からやってくるのですが、普及しませんでした。
戦後の洋食が広まった昭和30年ごろから食用として普及し始めます。ホワイトアスパラ、セロリと一緒に、「洋菜の三白」として親しまれるようになりました。カリフラワーは白色だけでなく、オレンジ、黄緑、紫のものもあります。
ブロッコリーより先にカリフラワーがやってきたのですね。
ブロッコリーの栄養素
ブロッコリーと他の野菜(もやし、トマト、キャベツ、ニンジン)を100gにして比較してみると、ブロッコリーの栄養素がトップクラスなのが分かります。ブロッコリーのエネルギーは37キロカロリーで、その他のタンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、鉄、葉酸、ビタミンCが、全てトップだったのです!
ブロッコリーが栄養の塊(かたまり)と言われるのが分かりますね。ちなみにカリウムは、高血圧の予防になる栄養素です。また、塩分の摂りすぎから来るむくみにも、カリウムが効くと言われています。鉄は貧血の予防に効果的です。
鉄はヘモグロビンの成分となって、全身に酸素を運んでくれます。鉄が不足して貧血が起きると、動悸、息切れ、疲労感、頭痛も現れることがあります。葉酸は細胞に関わる栄養素で、不足すると貧血を起こしやすくなります。
また妊娠前から摂っておくといい栄養素です。ビタミンCは、コラーゲンを作るのに必要な栄養素で、皮膚や粘膜の健康を維持するのに欠かせません。また、抗酸化作用があるので、動脈硬化やがん、老化、免疫機能の低下を起こす活性酸素を取り除きます。
これからもブロッコリーを進んで食べようと思います!
カリフラワーの栄養素
カリフラワーは、ビオチン・ビタミンC・葉酸などのビタミン、カリウム・モリブデン・亜鉛などのミネラルが摂れます。ビオチンは健康な髪を育て、皮膚や爪を丈夫にする栄養素です。レバーや大豆などにも含まれています。
カリウムは、成人の体内に約200gあります。大部分は細胞の中に存在していて、ナトリウムと一緒に作用し、細胞の浸透圧を維持しています。また、水分を保つのにも重要な栄養素です。モリブデンは、腎臓や肝臓に多く存在しています。体の中に入った有害な物質を分解する酵素の成分です。
わずかではありますが、体に必要な栄養素で鉄分の働きを良くします。亜鉛も微量なミネラルですが、必要な栄養素です。亜鉛が不足すると、毛が抜けやすくなる、皮膚が荒れる、味覚が変になる、舌がピリピリする、貧血になるなどの症状がみられるようになります。カリフラワーを食べて健康を維持しましょう!
いろんな野菜をバランス良く摂りたいですね。
最後に
ブロッコリーとカリフラワーについてはいかがでしたか?元々は食用ではなく、観賞用だった歴史は面白いですね。そして、ブロッコリーより先に日本にやってきたのが、カリフラワーだったのは、知らない人も多いのではないでしょうか?
今ではブロッコリーの流通量は、カリフラワーの5倍です。スーパーなどでも、ブロッコリーの売り場の方が広いですよね。ブロッコリーはトップクラスの栄養が摂れる野菜なので、みなさんも積極的に食べてみてくださいね。