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近距離切符の時間制限は2時間まで。JRと私鉄の違いと制限時間を超えた時の対処法

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みなさんはJRの近距離切符に制限時間があることをご存じでしょうか?JRの近距離切符の制限時間は2時間です。制限時間がある理由はキセル乗車の防止が目的。紙の切符を自動改札機で通すと「入場から2時間まで有効」と記載されるのは、このような理由があるからです。

中には近距離切符で大回り乗車する人も見えますが、制限時間を超えると自動改札から出ることは不可能。係員に事情を説明する必要があり、結果として非常に面倒です。最終的には滞在時間が長いなら1日乗車券の方が安くて便利だと言えます。

この記事では、

  • 切符に有効時間はあるの?
  • 制限時間は何時間?
  • 私鉄(地下鉄)では何時間?
  • 制限時間を超えるとどうなる?どうやって出る?

について紹介します。

切符に時間制限はあるのか

有効期限が当日のみ有効の乗車券だと、入場してから一定の時間が経過すると自動改札から出ることが不可能。時間制限が設けられている理由は、キセル乗車や不正乗車の防止が目的です。しかし鉄道会社によっては公表していないケースもあるので、1日乗車券などを活用するほうが無難だと言えます。

自動改札機の導入がきっかけ

かつての近距離切符に制限時間はなく、当日有効です。当時は駅の改札に駅員がおり、使用済みの乗車券を手で回収しておりました。この状況では制限時間まで確認することは不可能。結果として、キセル乗車といった不正乗車の確認も駅員の経験が必要です。

自動改札機が導入されることで、確認の手間も必要なくなり、制限時間を設けることが可能となりました。

あきら

自動改札を通した紙の切符には、入場した日付と時間が記載されます。

制限時間は何時間?

JR各社の場合、入場から2時間までと規約に示されています。これはICカードも同じで、入場から2時間経過すると自動改札から通ることが不可能です。ICカードで乗車したとき、乗車時間が2時を超えそうな場合、乗務員等に事情を説明する必要があります。

あきら

2時間を超えた場合、有人駅でICカードに出場処理をしないと次回以降、カードが使えません。

私鉄の場合

私鉄にも切符に制限時間があります。私鉄の場合では入場券が該当し、制限時間は各社ごとに違うので注意が必要です。例えば、営業距離が長い近畿日本鉄道(営業距離508.2㎞)の場合、入場券の制限時間は2時間となっております。

制限時間は鉄道会社によって違い、1時間までと規約に記載されている鉄道会社もあるので確認が必要です。

あきら

制限時間を公表していない私鉄もありますが、基本、営業距離が短いほど制限時間が短い傾向が見られます。

制限時間を超えた場合はどうなる

近距離乗車券や入場券は短時間の利用が目的なので、長時間の利用を想定してない乗車券と言えます。本来は短時間での利用を想定した乗車券です。しかし地域によっては、大回り乗車や駅ナカ施設の充実により2時間を超えることもあります。

2時間という制限時間を超えると、ほとんどの鉄道会社では自動改札が使えません。事情を係員に説明してから改札を出ます。制限時間を超えるケースとして一番多いのが、大回り乗車と駅ナカ施設の長時間滞在です。次に大回り乗車や駅ナカ施設の長時間利用をした場合の対処法を説明します。

大回り乗車をしたケース

2時間の制限時間が過ぎているので自動改札は通れません。有人改札で大回り乗車をした事情を説明することで改札から出ることが可能。しかし大回りした証拠を求められるケースもあるので面倒。大回り乗車は規則上、違反ではないにせよ微妙な部分があるので、1日乗車券を使うのが無難です。

駅ナカ施設を利用していたケース

駅ナカ施設の利用のケースだと利用施設のレシートといった証明を駅係員に提出して、事情を話せば改札の外に出られます。入場券の場合では制限時間が2時間です。超越した時間の料金を支払う必要があるので、長時間利用なら1日乗車券も一つの手段だと言えます。

あきら

入場券の有効時間は2時間それ以上は、追加料金が発生するので長時間の滞在には不向きです。

おわりに

鉄道の利用方法は人によってさまざま。長距離を移動する人もいれば、普段使いで利用する人もいます。乗車券は利用する人によって有効期限が違うのは、

  • 不正利用を防止するため
  • 近距離乗車券は短時間の利用を想定した乗車券

が理由です。

近年では駅ナカ施設の充実により、入場券や近距離乗車券では時間制限を超えるケースもあります。駅ナカでの長時間利用だと、使用した施設の領収書などの証明があれば有人改札機から出ることが可能です。しかし大回り乗車だと本来の利用方法と異なるので、係員の判断次第となります。

余計なトラブルを防ぐために、目的にあった乗車券や1日フリー切符を活用して思い出に残る旅ができるといいですね。

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あきら
趣味:ギター演奏や自身の演奏動画を編集すること。休日はカフェでゆっくり本などを読んで過ごす。だれもが親しみやすい雑学をお届けします。