突然ですがみなさんに質問です。みなさんが普段口にしている水道水やミネラルウォーターは硬水だと思われますか?軟水だと思われますか?では、その違いはなんでしょうか?水道水・硬水・軟水・ミネラルウォーターには違いがありました。
この記事では水道水・硬水・軟水・ミネラルウォーターの違いをご紹介します。また、水道水・硬水・軟水・ミネラルウォーターにはどんな効果があるのでしょうか?
それぞれの効果についてもお話ししています。これを読めば、普段何気なく購入しているお水も、きっと選ぶのが楽しくなるはずです。よろしければ最後までお読みください。
水道水とは
水道水とは一般的に蛇口から出る水のことをさします。水道水は河川の水や、ダムに溜めている水を元としています。その後浄水場に集められ、不純物を取り除く工程や、殺菌などをして家庭へと運ばれていきます。
簡単ではありますが、これが水道水の仕組みです。
硬水とは
硬水とは硬度が高い水のことです。硬度とは水の中に含まれているマグネシウムイオンとカルシウムイオンを数値化したもののことです。マグネシウムとカルシウムの数値が高いお水が硬水になります。
軟水とは
軟水とはマグネシウムイオンとカルシウムイオンの数値が低いお水のことをさします。硬水と軟水の違いについては、後ほど詳しくお話しします。
水道水・硬水・軟水の違い
水道水・硬水・軟水の違いをご紹介します。
WHO(世界保健機関)で定めている基準
1つ目の違いは「WHO(世界保健機関)で定めている基準」の違いです。WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインで定められている基準は以下になります。
- 水の硬度が120mgから180mg/L未満を「硬水」
- 水の硬度60mg/L未満を「軟水」
- 水の硬度180mg/L以上を「非常に硬い硬水」
- 水の硬度60~120mg/L 未満を「中程度の軟水」
としています。日本の水道水の硬度は地域によって差がありますが、平均すると48.9 mg/Lであり、軟水です。
国の違い
2つ目は国の違いです。上記でお話ししましたが、日本の水道水は一般的に軟水です。世界には国の中でも硬水と軟水が異なることがあります。「アメリカ」「ヨーロッパ」「アジア」に分けてご紹介します。
アメリカ
お水の硬度は、その土地の地形や物質が大きく関わります。国土が広いアメリカでは地域によって水の硬度の差が大きく出るのです。主要都市で例えるならば、ニューヨークが30mg/Lの軟水なのに対して、ラスベガスでは400mg/Lの硬水と、その違いがはっきりと出ています。
ヨーロッパ
ヨーロッパの多くの国では「硬水」や「非常に硬い硬水」になります。その理由はミネラルを多く含んでいる地層を、原水となる雨水や地下水が長い時間をかけて通過するからです。これはお水が地中に溜まっている時間が大きく関係しています。
日本では急こう配な地形が多く、水の地中に溜まっている時間が短いです。それに比べ、ヨーロッパでは平坦な地形が多く、水の地中に溜まっている時間が長いです。水が地中に溜まっている時間が長いほど、ミネラルなどが多くなり、硬水となるのです。
アジア
アジア圏では国によって硬水と軟水が分かれています。たとえば韓国のソウルでは軟水なのに対して、中国の北京では硬水となるのです。しかし日本とある国以外には共通点がありました。それは「水道水が飲めない」ということです。
アジアで水道水を安心して口にすることができる国は日本とアラブ首長国連邦の2か国のみ。と言われています。
日本の水道水はお話しした通り一般的に軟水ですが、平坦な土地が多い沖縄県では硬水になります。
ミネラルウォーターとの違い
水道水・硬水・軟水の違いとミネラルウォーターの違いをご紹介します。ミネラルウォーターとは主に地下水を原水とした水のことをさします。食品衛生法の基準では「水のみを原料とした清涼飲料水」としています。日本のミネラルウォーターは軟水が一般的です。
硬水・軟水の効果
上記でもお話ししましたが、日本の水道水は軟水が一般的です。そのため、水道水は軟水の効果としてご説明します。
硬水
硬水にはカルシウムやマグネシウムが軟水よりも多く含まれているため、腸の活動を活発にし、お通じをよくする効果があります。
また、カルシウムやマグネシウムには血液をサラサラにする効果があるといわれています。血液がサラサラになることによって、心筋梗塞や脳梗塞を予防する効果があります。
軟水
カルシウムやマグネシウムの成分が硬水と比べて少ない軟水は、肌や髪の毛に優しい効果があります。含まれている成分が少ないことで、肌や頭皮の負担が少なくすみます。また成分が少ない軟水は赤ちゃんも安心して使うことができます。
まとめ
水道水・硬水・軟水の違いをご紹介しました。いかがでしたか?水道水・硬水・軟水・ミネラルウォーターの違いを簡単にまとめると「同じ水道水やミネラルウォーターでも水の硬さが違う」ということ「水は主に硬水と軟水に分けられる」ということです。
わたしたちの住んでいる日本は世界でも数が少ない水道水を安心して飲める国です。普通に飲んでいるお水でも国によっては、とても貴重なものになります。
この記事を読んで、水について少しでも今まで以上に詳しくなっていただけたら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。