皆さんはどうしても就寝できないとき、どんな行動をしていますか？
- 就寝予定時刻の1時間前には布団に入って、就寝できるまで目をつむり続ける
- 落ち着いた音楽を聞きながら自然に眠れるようにする
- 寝る前にはスマホを観ないようにする。あるいは体が自然と睡眠を求めるようになるまで逆に起きている
- 睡眠導入剤を飲む
などなど、人それぞれさまざまな「就寝するための方法」があると思います。その中の1つとして「寝るときに羊を数えるとよく眠れる」という方法が存在します。なぜ羊を数えるのでしょうか？そしてなぜよく眠れるのでしょうか？今回の記事では「寝るときに羊を数えるとよく眠れる説」の意味や由来について解説していきます。
目次
実は海外発祥？羊を数える由来について！
羊を数えると眠りにつきやすくなるという説は英語圏が発祥といわれています。羊は英語でsheepと言い、sleep（眠る）と音が似ているという点が羊を数える理由となっています。日本で「羊が1匹、羊が2匹」と数えるところが英語圏では「one sheep, two sheep」となっており、そのフレーズを繰り返す際の呼吸のリズムがリラックスしやすいそうです。更に羊を数えるという単調な作業に睡眠導入の効果があります。
羊を数える方法は、実は効果が薄い？
英語圏が発祥と言われている羊を数える方法ですが、実は日本語で数えた場合効果が薄れてしまいます。というのも、日本では牛や豚などと出会う機会はあっても羊にはなく、羊をぱっとイメージすることができず、かえって脳を刺激してしまうからです。日本国内で羊が牧草を食べているような光景を見ることは難しいでしょう。
羊を数えなくてもOK！快適な睡眠をとるために意識するポイント！
羊を数えなくても快適な睡眠を取ることができる方法を紹介していきます！
寝る直前の飲食やお酒を控える
寝る直前の飲食や飲酒は快適な睡眠の妨げになるため、寝る2～3時間前までに済ませておきましょう。食事を摂ることによって、我々の体の中では胃腸に血液が集まります。胃腸に血液が集中することによって、脳への血液量が減少します。その影響もあってか頭がボーッとして眠りには落ちることはできますが、眠りが浅く熟睡ができません。消化にも悪影響です。
また、飲酒はアルコールによって快適な睡眠を妨げます。血中のアルコール濃度が増えると眠りが浅くなり、夜中に目覚めるといったことがあります。
寝る直前のスマホはNG！
寝る直前の飲食やお酒を控えるのはもちろん、寝る直前のスマートフォンやパソコンの画面に使われるLEDライトから発せられるブルーライトは睡眠に悪影響を与えます。ブルーライトを浴びることによって、脳は「朝が来たという信号」を受け取ります。通常睡眠時は脳からメラトニンという物質が分泌され、眠気を感じるようになります。しかし、ブルーライトを浴びることによってメラトニンの分泌が遅れ、睡眠の妨げとなってしまうのです。
適度な運動で体を疲労させ、眠りやすくしよう！
適度な運動を行うことによって、体に疲労感が生まれ、睡眠に入りやすくなります。自分のペース、自分に適した運動量で行いましょう。ただし、寝る直前の激しい運動は避けるべきです。
季節によって温度調節を行い、快適な睡眠を！
日本の四季のうちの2つである「夏」と「冬」。「夏」は暑さで寝苦しい夜、「冬」は身に染みる寒さを感じる夜、どちらも快適な睡眠を妨げる季節であるといえます。そんな季節の中で快適な睡眠を得るためには、寝具や服での体温調節が必須となっています。季節によって毛布の厚さや服などで体温調節をしましょう。
睡眠のリズムが快適な睡眠を作る！
決められた時間に就寝し、決められた時間に起床する、睡眠のリズムが作られた規則正しい睡眠は快適な睡眠に繋がります。成人の場合、大体6～7時間睡眠を取ると良いと言われており、その基準を目安に「何時に就寝し、何時に起床する」と決めて睡眠を取りましょう。仕事などの関係で時間の確保が難しい場合でも、時間を決めて睡眠を取ることは有効です。
昼間どうしても眠いときは30分昼寝しよう！
年齢や世代を問わず、昼間は食後などの影響もあってどうしても眠くなってしまうときがあります。そんなときは我慢せず、30分以内を目安に思い切って昼寝をしましょう。ただし長く寝すぎると夜寝るときに影響が出るので気をつけましょう。
まとめ
- 羊を数える好意は羊（sheep）と眠る（sleep）をかけている。
- 睡眠時に羊を数える方法は日本人には有効ではない。
- 羊に馴染みがない日本人はかえって眠れなくなる可能性がある。
- 快適な睡眠を取る方法として「寝る直前の飲食やお酒を控える」「寝る直前にスマホやPCなどを触らない」「適度に運動をする」「睡眠時の環境をしっかりと作る」「規則正しいリズムで睡眠をとる」などがある。
いかがでしたでしょうか？人によって睡眠時間のリズムや快適な睡眠方法は違いますが、快適な睡眠を取っている人は今回紹介した方法を必ずしています。快適な睡眠を取りたいという方はぜひ意識して実践してみてください。
