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ご当地焼きそば~日本各地に50種類以上あるご当地焼きそば中から特徴ごとにご紹介

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みなさん、焼きそばは好きですか?お祭りや縁日などの露店で売られている焼きそば、鉄板の上で焦げるソースの匂いにそそられてつい買いたくなってしまうのは私だけでしょうか?

今回はそんな焼きそばの話です。と言いましてもただの焼きそばの話ではありません。今や町おこしの1つとなっているB級グルメ「ご当地焼きそば」をいろいろご紹介します。

ご当地焼きそばは私が知っているだけでも50以上あります。今回はそんな日本各地のご当地焼きそばを「具材」、「麺」「味付け」、さらに「○○をかける」といった特徴ごとにわけてご紹介します。

具材が特徴のご当地焼きそば

はじめに特徴ある具材を使うご当地焼きそばです。地域により様々な具材が使われています。ここではそんな具材を魚介類、肉類、野菜系に分けてご紹介します。

魚介類

魚介類を入れるといっても1種類特長あるものを入れる物もあればいろいろ入れるところもあります。

魚介類をいろいろ入れるのは北海道小樽市の「小樽あんかけ焼きそば」、秋田県男鹿市の「男鹿しょっつる焼きそば」などです。男鹿しょっつる焼きそばの麺はわかめの粉末と昆布の出汁が練り込まれているので、薄緑色をしています。さらに味付けもお店により、塩味だったり醤油味だったりします。

北見市の「北見塩焼きそば」にはホタテが入っていますし、静岡市の「桜えび焼きそば」にはその名の通り桜エビが入った焼きそばです。

桜エビと言えばといえば東京都大田区の「東京大田汐焼きそば」にも入っています。この大田汐焼そばにはアサリやノリ、さらにはカリカリ梅やニラも入っています。

新潟市北区には「ござれ焼きそば」というのがあります。この焼きそばには北海道のちゃんちゃん焼きのように鮭を入れ、味噌で味を付けます。

お肉

「焼きそばの具」の定番と言ったら豚肉と野菜だと思います。そんな中でも特徴あるお肉を使うところを3つご紹介します。

秋田県横手市の「ホルモン焼きそば」にはその名の通り豚のホルモンを入れます。長野県伊那市の「ローメン」には羊の肉、岡山県真庭市の「ひるぜん焼そば」には鶏肉が入ります

逆にお肉を全く入れない焼きそばもあります。静岡県藤岡市の「おかべ焼きそば」です。この焼きそばの麺には玉露のパウダーを練り込みます。だから麺は緑色です。この緑色を保つためにウスターソースなどではなく和風だれを使って味付けします。

野菜系

焼きそばの野菜の定番はキャベツだったりもやしだったりすると思います。ここでは特徴ある野菜系の具材をご紹介します。

先ほど紹介した静岡県藤岡市の「おかべ焼きそば」にはタケノコやシイタケを入れます。また、じゃがいもを入れるのが栃木県足利市の「じゃがいも入り焼きそば」や桐生市の「ポテト入り焼きそば」です。

ねぎを入れる焼きそばもいくつかあります。さいたま市の「岩槻ねぎの塩焼きそば」は岩槻ねぎ、石川県小松市の「小松塩焼きそば」はねぎともやし、滋賀県甲賀市の「スヤキ」には青ネギともやしを入れます。

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スヤキは麺をラードで炒めます。塩味なのですが、お好みで醤油やソースをかけて食べます。

さらにトマトを入れるのが岡山県高梁市の「インディアントマト焼そば」です。この焼きそばは地元の学校給食で人気の「カレー味の焼きそば」に地元特産のトマトを加えて炒めた物です。

麺が特徴のご当地焼きそば

ここまで具材の特徴をご紹介しましたが、ここからは特徴ある麺を使う焼きそばをご紹介します。

麺の形状が特徴的なのは福島県双葉郡浪江町の「なみえ焼きそば」の太麺、埼玉県川越市「川越太麺焼きそば」の極太麺太くて平らな麵の青森県黒石市の「つゆ焼きそば」などがありますが、ちょっと驚きなのが兵庫県姫路市の「ちゃんぽん焼き」です。なんと、うどんと中華麺を両方使います。

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まるで焼うどんと焼きそばの一体化ですよね。

また、大分県日田市の「日田やきそば」は少し焦げができるくらい良く焼きます。長野市の「長野あんかけ焼きそば」は「かた焼きそば」のように麺を油で揚げてパリパリの状態にして。その上にあんをかけます。

既にご紹介した男鹿しょっつる焼きそばにはわかめの粉末や昆布だしが入った薄緑色ですし、おかべ焼そばは玉露が練り込まれた緑色でしたよね。

さらに、米粉で作られた麺を使うところもあります。旭川市の「旭川しょうゆ焼きそば」です。

「米粉麺はもちもちした食感が麺はクセになります。」

また、イカ墨を使った黒い麵の焼きそばもあります。麺を作る時にイカ墨を練り込むのが静岡県西伊豆町のその名も「海賊焼」です。(イカ墨を練りこむのではなくて)麺に絡めるのが東京都東村山市の「東村山黒焼きそば」や新潟県糸魚川市の「糸魚川ブラック焼きそば」です。

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イカ墨パスタもあるくらいだからあってもおかしくないですよね。

味付けが特徴のご当地焼きそば

ウスターソースなどのソース味がメジャーな焼きそばですが、ご当地焼きそばには塩味やしょうゆ味の焼きそばがたくさんあります

そんな中でも、(繰り返しになりますが)先ほどもご紹介したおかべ焼きそばは玉露の緑色を損なわないために「和風だれ」で味付けしていましたよね。

東京大田焼きそばは鳥ガラの出汁が利いた塩味ですし、愛知県瀬戸市の「瀬戸しょうゆ焼きそば」は豚の煮汁が入った醤油ベースの味付けです。

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お肉の出汁が加えられたソース、ぜひご賞味あれ。

豆板醤で味付けをしてあるのがその名も「たんたんたぬきの担々やきそば(神奈川県湯河原町)」です。練ゴマの風味も利いています。「ピリ辛」の「ゴマ風味」と言えば北海道登別市の「登別閻魔やきそばもです。この焼きそばもゴマ風味のピリ辛だれが特徴です。

鶏肉を使うとお伝えしたひるぜん焼そばはジンギスカンのたれや味噌で味付けをします。また、先ほどもお伝えしたインディアントマト焼そばはカレー味で、ござれ焼きそばはちゃんちゃん焼き風の味噌味でしたよね。

上から○○をかけるご当地焼きそば

ここまででも五目あんをかける小樽の「あんかけ焼きそば」などをお伝えしましたが、ここからはこういった「焼きそばに○○をかけた」ものをご紹介します。

小樽のあんかけ焼きそばの他にも
宮城県仙台市には麻婆豆腐をかける「仙台マーボー焼きそば」、
カレーをかける福島県会津若松市の「会津カレー焼きそば」、
カレーミートソースをかける新潟市西浦区の「カリーナ」、
(パスタソースのような)ミートソースをかける新潟県中越~下越地方のチェーン店「みかづき」や「フレンド」で出される「イタリアン」、滋賀県長浜市の「イタリアン焼きそば」、山梨県中央市の「青春のトマト焼きそば」
などがあります。

また振りかける物もかけます。「しそふりかけ」をかける埼玉県春日部市「春日部やきそば」、ちりめんじゃこや鰹節をかける愛媛県松山市の「かめそば」です。

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「ご飯やパスタに合うものをかけちゃいました」といった感じですよね。

さらに、
青森県黒石市の「つゆ焼きそば」は甘辛ソースで味付けした麺を出汁つゆやラーメンの豚骨スープに入れ
栃木県那須塩原市の「スープ入り焼きそば」ソースで炒めた麺に醤油味のスープをかけ
長野県中野市の「信州つけ焼きそば」はつけ麺にしちゃいました。

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でもこれらの焼いた「麵」と「スープ」の組み合わせ、意外とおいしいですよ。

さいごに・・・・

いろんなご当地焼きそばをご紹介しました。ここまでくると「焼きそばの定義は?」と言いたくなってくるかと思います。(あと付けと言われるかもしれませんが)「中華麺が焼いてあればどんな味付けでもO」なのです。

数年前スーパーで「照焼きソース味の焼きそば」が売っていたのでつい買ってしまいました。見た目は普通のソース味の焼きそばと同じなのですが、味はソースとは違う照焼きっぽい味に仕上がり、子供たちにも好評でした。

今回この話を読んで「自分にも新たなオリジナル焼きそばを作れるんじゃないか」と思った方もいらっしゃるでしょう。ぜひ考え出してください。そしておいしい焼きそばができたらご一報ください。お待ちしています。

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