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実はそんなに寝てない⁉意外な牛にまつわる雑学を紹介!

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みなさんは、牛にどんなイメージを持っていますか?ざっくりと、のんびりしているイメージを持っていたり、牛と関わることが多い人であれば、意外な一面を知っていたりしますよね。筆者の場合、牛は広々とした草原でのびのびと暮らしているイメージがあります。ちょっとだけうらやましいです。

そして、食肉や牛乳のイメージ以外はそれほどパッと浮かびませんが、牛には多くの雑学があることを知っています。牛の雑学は、牛の体の仕組みや人との共存、物語の中での牛についてなど様々です。今回は、牛にまつわる面白い雑学を紹介します。

牛についてちょっと詳しくなりたい人や、話題作りに雑学を知りたいという人は、ぜひ最後までご覧ください。

牛は4つの胃袋をもつ

実は、牛には胃袋が4つあり、それぞれに違った役割があるのです。胃袋の1つ「ミノ」では、草の繊維が分解されます。150ℓもの容量があり、消化しやすくした草を貯めておく役割もある部分です。

牛は食べたものを口に戻して噛みなおす、「反芻(はんすう)」という習性があります。2つ目、3つ目の胃袋「ハチノス」、「センマイ」は、反芻の時にポンプのような役割をする器官です。さらに、センマイには食べたものの量を調節する機能もあります。

4つ目の胃袋「ギアラ」は、消化と吸収をする器官です。つまりこのギアラは、私たち人間の胃袋と同じ役割を果たします。牛の口をモグモグさせる動きは、反芻によるものです。

かとう

焼肉屋さんで牛の胃袋を食べることがありますよね!消化の際に食べたものを反芻する生き物を「反芻動物」と言います。鹿、山羊、羊、キリンなども胃袋が4つある反芻動物ですよ。

牛のゲップで環境破壊が進む!

牛のゲップにはメタンが含まれています。メタンガスは、環境破壊の原因となる可燃性のガスです。地球温暖化の原因は多くありますが、牛のゲップもその原因の一つと言われています。では、牛のゲップにはなぜメタンが含まれているのでしょうか?

前項でも説明したように、牛は4つの胃袋をもつ反芻動物です。食べたものを口に戻して消化しているときに、1つ目の胃袋の中の微生物の働きによってメタンは発生します。ですので、メタンガスが出てしまうことは仕方のないことです。

そのため、工夫をした餌を牛に与えてメタンの量を減少させるなど、環境に配慮した取り組みもされています。

かとう

一頭の牛から、一日300㎖ものメタンが出ているといわれています。環境破壊は完全に防ぐことはできませんが、原因を減らすための取り組みは行っていく必要がありますね。

牛の体内には磁石が入っている⁉

家畜として飼われている牛の体内には磁石が入っています。「カウマグネット」という磁石で、牛が自分で飲み込んだわけではなく、人間が飲み込ませているのです。牛の習性に「キラキラしたものを口に入れて飲み込む」というものがあります。

草ばかり食べている牛は、鉄分が不足しやすい生き物です。そのため、鉄分を求めて結構釘、金属片などのとがっているものも飲み込みます。しかし、本能的なものとはいえ、とがったものを飲み込むと胃が傷ついたり、ケガをしたりしてしまいますよね。これを防ぐのがカウマグネットです。

カウマグネットを牛の胃袋に入れておくと、飲み込んだ釘や金属片をくっつけることができます。これで、とがった金属が牛の胃袋を引っかき回して、傷つけることを防げるのです。牛の体内に入っている磁石は、牛の安全を守るために必要な道具と言えます。

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カウマグネットは、定期的に取り出して交換が必要です。カウマグネットを取り出すのにも磁石が使われています!

牛は意外とショートスリーパーだった

「食べてすぐ寝ると牛になるよ」と、よく言いますよね。そう言われると「牛って寝てばっかりの生き物なのか…」とイメージする人もいるのではないでしょうか?睡眠時間が一番長い動物はコアラで、1日に22時間も寝ると言われています。

ペットとして愛されているハムスターは、12時間程とそれなりに睡眠時間が長いです。そして、牛の睡眠時間はなんと3時間と言われています。3時間の睡眠時間は凄く短いように思えますね。

かとう

牛がよく寝ているというイメージは、正しいものではないことがわかります。私たち人間の睡眠時間は大体8時間といわれています。筆者は、短い睡眠時間で済む生き物がうらやましいです。

鼻のしわは指紋のようなもの

牛、犬、猫などの動物の鼻にあるしわのことを「鼻紋」と言います。人の指紋と同じで、動物の鼻紋に同じものはありません。人間が指紋認証システムを利用するように、和牛の血統の管理には鼻紋が使われます。

ブランド牛の価値を証明するにあたって、個体の血統管理をすることは大切です。血統管理に必要な記録の登録に、個体を識別できる鼻紋が必要になります。

かとう

指紋と鼻紋どちらも、同じものは存在しないという特徴が活かされていますね!

丑年はどうして2番なの?

有名なお話の中での牛(丑)について紹介します。物語の中で、十二支の順番を決めるために神様が動物に競争させました。牛は歩くのが遅いため、前夜に出発します。しかし、牛の背中にはねずみ(子)が乗っていました。

当日、ゴールの直前でねずみは牛を抜いて1番になりました。そのあとに牛がゴールして2番になったということです。牛は自分の歩く遅さを理解し、事前にスタートをしていましたが、ねずみの方が一枚上手だったようです。

かとう

物語の中で、牛はのんびりしたマイペースな性格に描写されることが多いように思います。干支の物語における牛は、しっかりものでもあるようですね!

インドには「野良牛」がいる⁉

今は野良犬がほとんどいないので、日本にいるのは野良猫くらいです。インドには野良犬、野良猫、そして野良牛がいます。通路に当たり前のように牛がいて、現地の人々はそれほど気に留める様子もないです。インドに牛が多いのには理由があります。

インド人は8割ヒンドゥー教徒で、牛を神聖な生き物としています。ヒンドゥー教を崇拝している人は、牛肉を食べません。そのため、インドでは牛の数が非常に多いのです。しかし、あまりにも多くの野良牛がいるので、車にはねられてしまう等の事故もあります。

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実は野良牛の中には、放牧されている家畜であるものも存在します。つまり、インドにいるすべての牛が野良牛ではないということです。

さいごに…

以上、牛の雑学を紹介しました。人間は、牛の体の仕組みや習性について知ることで、様々な問題に対応しています。これは、牛に限らず人間が動物と共存するのに必要不可欠なことです。

日本でも、インドのように牛が放し飼いになっていたら…などと想像を膨らませてみるのも面白いですよね。古くから家畜として人間の近くにいる牛は、雑学の宝庫のような生き物です。牛に関する雑学はまだまだあるので、ぜひ調べてみてください。

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趣味はガジェット集め。ガジェットを中心とした読者のお役に立てる記事を日々執筆。当サイトのイラスト全般も担当している。