みなさん、スイカはお好きですか?暑い日に良く冷えたスイカを食べるのはとてもおいしいですよね。海やバーベキューなどでする、スイカ割りも楽しいイベントです。みんなで食べるとおいしさが増します。ところで、みなさんはスイカを食べる時に塩をかけますか?かけませんか?
塩をかける人と、かけない人はどちらが多いのでしょう?また海外では塩をかけてスイカを食べる人もいるのですが、えっ!と驚くようなものをかけて食べる国もあります。一体、何をかけて食べるのでしょう?スイカを食べることで期待できるメリットもご紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。
目次
スイカに塩をかけるのはなぜ?
たとえば、あんこを作る時にも塩を少し加えますよね。甘いものと塩辛いものを組み合わせることで、甘さが引き立ちます。これは一体なぜなのでしょう?ここからは塩が甘さを引き立てる理由をご紹介します。
舌は5つの味を感じる
舌には味を感じる「味蕾(みらい)」というものがあります。この味蕾には塩味、甘味、酸味、苦味、うま味を感じ取ることができるのです。この5つの味を「基本味」といいます。味蕾は舌だけでなく、咽頭(いんとう)などにもあります。
スイカの甘さを引き立てる塩
スイカに食塩をかけると甘みを強く感じることができます。2つの味を感じた時、どちらか一方の味が強く引き立つのですが、これを「対比効果」といいます。対比効果には、同時に味を感じる「同時対比」と、食べ続けることで感じる「経時対比」があります。
スイカに塩をかけた場合に起こるのは「同時対比」。少量の塩であれば、スイカの甘みが強く引き立ちます。塩を多くかけ過ぎてしまうと、塩辛さが強く出てしまうので気を付けましょう!
塩をかけることで甘さがより強く感じます。でも、かけすぎには注意です!
食べる場所によって甘さが違う
カットがされていない、丸いスイカは手でたたいて食べごろか確かめます。熟しているものは「ボンボン」という音、熟していない場合は「ポンポン」という高い音がします。
カットされたスイカは糖度が書かれている場合が多く、最低でも12度以上あるものがおすすめです。スイカは中央が甘く、皮の近くになるにつれ甘さが弱くなります。
冷やしすぎも良くない
たとえば、ぬるいジュースを飲んだ時、冷たいジュースより甘く感じることはありませんか?甘さを強く感じるのは15~35℃だといいます。しかし、冷やした方が甘く感じる果物もあります。
それは、果物によってショ糖、ブドウ糖、果糖の割合が違うから。果糖が多く含まれる果物は冷やすと甘みが強く感じられます。また、冷やすときは冷蔵庫の野菜室で冷やすのが良いでしょう。
スイカの場合は冷やしすぎると甘さが感じにくくなります。野菜室で冷やすのがおすすめです。
スイカを食べるメリットは?
スイカにはカリウムといって、疲労回復や利尿作用のある成分が含まれています。水分も多く含んでいるため、夏バテ防止、むくみが改善されるというのも期待できます。
また、スイカにはトマトにも含まれるリコピンが1.5倍も含まれているのです。リコピンはシミ、シワの予防が期待できます。他にもマンノシダーゼという糖質分解酵素をたくさん含んでいるため、ダイエット効果もあります。
疲れをやわらげたり、美容にも期待できたりします。積極的に食べたいですね。
相性の良い塩とは?
ナトリウム純度の高いサラサラした塩は相性が良いとされています。食卓塩や精製塩などが良いでしょう。しっとりした粗塩や天日塩ではかたまりでかかってしまうこともあるので、おすすめしません。
どの地域の人がスイカに塩をかけるの?
日本全国のうち12の都道府県で塩をかけます。塩をかける地域は次の通りです。
- 東北→宮城県、福島県
- 関東甲信越→群馬県、長野県、山梨県
- 東海→静岡県、岐阜県、三重県
- 四国→愛媛県、徳島県、高知県
- 九州→宮崎県
北海道、北陸、中部、関西、中国地方、沖縄は塩をかけません。しかし、この地方だけというわけでもなく、全国各地に塩をかける地域があるのが分かります。
塩をかける人は何パーセント?
All About NEWSが500人にアンケートを取ったところ、スイカに塩をかけるのは14.4%でした。塩をかけない人は58.6%。圧倒的に塩をかけない人が多いことが分かります。他の内訳は?というと、どちらかといえば塩をかける人が11.4%、どちらかといえば塩をかけない人が15.6%でした。2つ合わせると塩をかけない人は74.2%もいるのです。
塩をかけない人の方が圧倒的に多いです!あなたは塩をかけますか?
塩をかける派の意見
- 塩をかけることで味に変化をつけられる
- スイカの水分と一緒に塩分を補給するため
- 塩をかけて食べた方が、甘みが引き立つ
などの意見がありました。
塩をかけない派の意見
- スイカ本来の味を失いたくない
- 最近のスイカは塩をかけなくても十分甘い
- 普段から塩をかける習慣がない
などの意見がありました。
海外ではスイカに何をかけて食べるの?
スイカに塩をかけて食べるのは日本だけではありません。日本以外に、インド、アメリカ、ベトナム、エジプト、台湾、オーストラリアなどがスイカに塩をかけて食べる国です。また、フランスではスモークドハムという塩辛いハムをスイカと一緒に食べることがあります。
イタリアでもフランスと似ていてプロシュート・クルードというハムを、オレンジ色のスイカに巻いて食べます。そして、メキシコは塩以外にコショウや、なんとチリパウダーをかけて食べるのです。スイカだけでなく、いろんなフルーツにもチリパウダーをかけます。
スイカにコショウをかけるのも驚きますが、チリパウダーをかけるなんて…。一体どんな味がするのでしょう?
まとめ
スイカに塩をかける理由をご紹介しましたが、いかがでしたか?甘いスイカと塩を同時に食べることで、甘みが引き立つため塩をかけていました。ところが塩をかけて食べる人は14.4%とかなり少数派。
塩をかけない人の方が圧倒的に多かったのです。また、海外ではスイカに何をかけるか?については塩以外に、生ハムやコショウ、チリパウダーをかけて食べる国がありました。みなさんも塩以外に試してみてはいかがでしょうか?