毎年、春季・夏季・冬季の3回限定で発売される青春18きっぷは、旅行や帰省に便利な乗車券です。お得に旅をすることに便利な青春18きっぷですが、さらに安くなる乗車券をご存じでしょうか？代表的な乗車券としてJR各社が自社エリア限定で設定している各種フリー切符や50歳以上限定の大人の休日倶楽部です。
どちらも利用条件が指定されますが、青春18きっぷでは不可能な新幹線や特急に乗車できます。これらを活用することで長距離の日帰りが可能です。JR線限定の青春１８きっぷですが、JR線から遠く離れるエリアだと私鉄や民間フェリーの割引サービスを活用するのも手です。
この記事では、青春18きっぷよりも安くなるお得な乗車券を紹介します。日本全国、気ままに旅をする手段としてお役立てください。
目次
青春18きっぷって何？
青春18きっぷとは、期間限定で日本全国のJR線の普通、快速列車が1日乗り放題になるきっぷです。青春18きっぷの特徴は、新幹線、特急列車には別途特急券を購入しても乗車できない、子供料金の設定がない、乗車券5回分のセット売りしかないことが注意点だと言えます。
北海道新幹線オプション券を購入することで、奥津軽いまべつ～木古内間の北海道新幹線に乗車できます。
青春18きっぷより安くする方法
大人の休日倶楽部（50歳以上限定）
JR東日本が満50歳以上を対象にした割引サービスです。大人の休日倶楽部は入会する年齢によってミドルとジパングに分けられ、5％～30％割で乗車券を購入できます。他社のエリアの場合、年20回まで20％～30％割で乗車券を購入することが可能です。
JR乗車券の分割購入
JR線の運賃は営業キロによって値段が上がるシステムです。短距離だと3キロから5キロごと、50キロ以上だと10キロごとに運賃が上がります。営業キロが上がる直前の駅で1枚の切符、2枚目も営業キロが上がる直前の駅までの切符を購入する方法です。
この方法はICカードが使えない、乗車券が3枚以上だと自動改札機を通ることができないので、乗り換え時間には余裕をもたせる必要があります。
地域限定、お得な旅に欠かせないきっぷ一覧
北海道＆東日本パス（JR北海道・東日本）
JR北海道とJR東日本の共同で発売中の期間限定きっぷです。連続7日間、北海道と東日本エリアの普通・快速列車が乗り放題で、別途特急券を購入することで新幹線や特急に乗る事が可能となります。対象エリアが首都圏から北海道全域までと非常に広いことがこのきっぷの特徴です。
注意点として、このきっぷは期間限定なので、販売期間のチェックを忘れずに。
ぷらっとこだま（JR東海）
東京～新大阪間の東海道新幹線こだま号の指定席に乗車できるJR東海ツアーズが企画する旅行企画券です。指定席をあらかじめ予約する必要があります。お得な乗車券が繁盛期に販売しないなか、この企画乗車券だけは通年販売しているのが特徴です。
四国フリーきっぷ（JR四国）
JR四国エリア内の普通、快速列車が3日連続、乗り放題になるフリーきっぷです。列車だけでなく、JR四国のバスにも乗車できます。別途、特急券を購入することで特急列車にも乗ることが可能です。
ぐるっと九州きっぷ（JR九州）
JR九州エリア内の普通、快速列車が3日間連続、乗り放題になるフリーきっぷです。別途、特急券を購入することで九州新幹線、西九州新幹線、在来線特急に乗車できます。
エリアによってはJR線以外を利用するほうがお得
青春18きっぷの適応エリアから外れている場合、JR線以外を利用するほうがお得になる場合もあります。
近鉄週末フリーパス
土日を含む連続3日間、近鉄全線が乗り放題の乗車券です。別途、特急券を購入すると特急列車に乗車できます。近鉄の営業エリアは近畿から東海地方まであり、JR線から外れるエリアでもお得に旅をすることが可能と言えます。
近鉄週末フリーパスは販売が乗車日の前日までなので、購入には注意が必要です。
青函フェリー
函館港と青森港間を3時間40分から4時間ほどで津軽海峡を横断するフェリー。青函フェリーの割引サービスとして、「往復割引」「学生割引」「JAF会員割引」があります。
現在はJR線で津軽海峡を渡る手段は北海道新幹線だけで、青春18きっぷのみでこの区間を往復することが不可能です。青函フェリーの割引サービスを活用することで、お得に津軽海峡を横断できます。
まとめ
日本全国を旅するのにふさわしい青春18きっぷですが、JR各社も独自に割引サービスがあることをご存じでしょうか？対象エリアこそ各社の管轄内ですが、別途、特急券を購入することで新幹線や特急列車にも乗車が可能です。
長距離へ移動するならJR各社の割引サービスを活用、近距離を普通、快速列車でのんびりと旅するときは青春18きっぷで、旅の目的によって使い分けるのも一つの手段です。気ままな旅はJRだけでなく、私鉄やフェリーもあります。お出かけの季節には、ぜひ活用してみるのはいかがでしょう？
