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夫、旦那、主人の呼び方はどれが正しいの?それぞれの由来と妻にまつわる言葉もご紹介!

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みなさんは自分のパートナーを誰かに紹介するとき、どのように呼んでいますか?また、あなたのお父さんやお母さんは、お互いのことをどうやって紹介していますか?例えば「旦那さん」であったり「奥さん」であったりすると思います。

男性のことは「夫、旦那、主人」の3つの言葉であるのに対して、女性のことは「妻、嫁、女房、奥さん、家内、かみさん」と呼び方が豊富です。

それぞれに一体どんな意味があるのでしょう?今日はパートナーを表す言葉の由来をご紹介しています。また正しい呼び方もご紹介するので、間違った呼び方をしている方はこれを機に直してみましょう!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

夫の由来

夫はもともと「男人(をひと)」と読んでいました。「ひ」がなまって「をっと」と読むようになり「おっと」となりました。この言葉は平安時代初期から存在していることが分かっています。

「夫、俗に呼比止(をひと)と云ふ」という言葉が令集解(りょうのしゅうげ)で載っていて、夫が「をひと」であったことが分かります。今のように「おっと」と読むようになったのは、室町時代のことでした。

みき

「おっと」は「をひと」が由来で平安時代から存在する言葉でした。

旦那の由来

サンスクリット語で「布施やほどこし」を意味する「ダーナ」が由来です。元は「檀那」と書いていました。檀那という言葉は僧侶が使う言葉でした。

寺院や僧侶にお布施をする人のことや、檀家と呼ばれる寺院の財政を助ける家庭のことを意味しています。のちに「旦那」と一般にも広まり、生活の面倒を見る人、お金を出してくれる人のことを表すようになりました。

主人の由来

一家のあるじ、自分の仕える人、店のあるじなどという意味があります。

夫、旦那、主人のうち正しい呼び方は?

夫は公的な場で使う言葉です。たとえば市役所などでも「夫」と表記されています。しかし「あなたの夫は~」というと違和感がありますよね。こういう場合には「あなたのご主人は~」と使いましょう!

ちなみに主人という言葉は友人~目上の人にまで使えます。そして旦那という言葉は、友人の間でだけ使うのが良いとされています。どの場面でも使えるのは「主人」で、市役所などの公的な場面では「夫」を使いましょう!

みき

今まで旦那と呼んでいた方は、ぜひ主人と言い換えてみましょう!パートナーを立てるって大事だと思います。

妻の由来

女性の配偶者を表す言葉の中で1番古い言葉。奈良時代の古事記にも載っています。しかし奈良時代には婚姻制度というものはありませんでした。当時の妻といえば、親が認めた一緒に生活する女性のことを妻と呼んでいました。今のような婚姻制度は明治時代から始まり、正式に妻と呼ぶようになったのです。

嫁の由来

嫁という言葉は鎌倉時代の辞書「名語記(みょうごき)」に載っています。この辞書では「息子の妻を嫁とする」という内容が書かれています。息子と一緒に住むようになった女性を近所に紹介するとき「良い女(よいめ)」と紹介していました。それが省略され「嫁」となったのです。ちなみに対義語は「婿(むこ)」です。

みき

よくパートナーのことを「嫁」と紹介している方がいますが、これは男性の父と母が使える言葉です。間違えないようにしましょう!

女房の由来

もともとは女性の使用人の意味。平安時代の貴族は妻以外に、身の回りの世話をする使用人を家に住ませていました。女性の使用人が住んでいる部屋のことを「女房」と呼んでいましたが、のちに女性の使用人のことも女房と呼ぶようになりました。

奥さんの由来

室町時代の「北条幻庵覚書(ほうじょうげんあんおぼえがき)」に「おくがた」という奥さんの由来になった言葉が載っています。身分の高い屋敷では配偶者の女性を奥の方の部屋、つまり「おくがた」に住ませていたのです。そこから奥方と呼ぶようになり、それが奥様、奥さんへと変化していきました。

家内の由来

明治時代に会社の制度ができ、男性は外へ仕事をしに行くようになります。反対に女性は専業主婦として、家の中の仕事をする人が増えました。家の中を守っている人として「家内」と呼ぶようになりました。

かみさんの由来

もともと、かみさんは目上の人を表す「上様(かみさま)」という言葉が由来でした。商人や職人の配偶者のことを「かみさん」と呼び、その家庭の女主人のことを「おかみさん」という呼び方をすることもあります。

妻、嫁、女房、奥さん、家内、かみさんのうち正しい呼び方は?

嫁という言葉は「息子の妻」を表しているため、嫁という言葉を使えるのは男性の父、母です。妻というのは夫と婚姻関係のある女性のことをいいます。奥さんは他人の妻を呼ぶときに使う言葉です。そのため「僕の奥さんは~」というのは間違いなのです。正しい呼び方は「妻」を使うのが良いでしょう!

まとめ

夫、旦那、主人の呼び方はいかがでしたか?使い分けが難しい言葉ですが自分のパートナーを紹介するときは「主人」「妻」を使うのが良いでしょう!今まで「旦那」「嫁」などを使っていた方はこれを機に変えてみませんか?

もしかしたら「旦那」や「嫁」と紹介されてイヤだったという方もいるかもしれません。ちょっとしたことかもしれませんが、相手を立てることでパートナーとの関係もよくなるかもしれません。ぜひ今日から主人、妻を使ってみてくださいね。

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みき
趣味は毎週の競馬と月1の乗馬(外乗)。女性ならではの視点からユニークな雑学を多数執筆。