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オリンピックの由来について解説! 歴史を知って観戦しよう!

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あなたはオリンピックが開催されたら、テレビ観戦するでしょうか?オリンピックは、活躍する選手たちから感動をもらえ、一瞬でも世界が1つになったと感じられる、とても素晴らしい大会ではないでしょうか?

この記事では、オリンピックの由来について解説しています。古代ギリシャで行われていた古代オリンピックと、現在行われている近代オリンピックはどのように始まったのでしょうか?

また、オリンピックの由来に加えて、オリンピックの歴史にふれるトリビア、雑学を3つ紹介します。紹介する雑学を押さえていると、オリンピックを視聴する際にきっと役に立つでしょう。ぜひ、この記事でオリンピックの由来と歴史に触れてみてください。

新旧2つのオリンピックの由来

古代オリンピック

古代オリンピックは、紀元前8世紀から紀元後4世紀まで行われました。開催地は、ギリシャのエーリス地方にある古代都市オリンピアです。古代オリンピックは神事の側面を持つ重要な祭事でした。

4年に一度開催された古代オリンピックは、はじめは小規模でしたが、徐々に参加国が増え、やがてギリシャ全土から集まって開催するようまでになります。しかし、ギリシャがローマの属国になり、ローマ由来のキリスト教が国教とされたことで、古代オリンピックは廃止されました。

近代オリンピック

近代オリンピックの起源は、1896年のギリシャ大会です。「近代オリンピックの父」と呼ばれる、フランス人のピエール・ド・クーベルタンの発案と尽力により開催されました。その後、戦争による中止や冷戦によるボイコットを経験しながらも、現在まで4年ごとに開催し続けています。

ピエール・ド・ クーベルタンは「オリンピズム」という考え方、哲学を提唱しました。

オリンピズムは以下を理念に持った哲学です。

「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」

そして、オリンピズムを広めるために始められたのが、近代オリンピックです。

オリンピズムに込められた平和への願いを知ると、近代オリンピックは単なるスポーツ大会ではないことがわかります。オリンピックとは、参加者が平和を願い、理念を体現する「祭典」なのです。

オリンピックの正式名称は?

古代オリンピックの正式名称は「オリュンピア大祭」といいます。古代ギリシャの4つの大祭の1つです。

古代ギリシャ四大競技大祭

  • オリュンピア大祭(古代オリンピック)
  • ネメアー大祭
  • イストモス大祭
  • ピューティア大祭

四大大祭はそれぞれ規模や開催期間、規模が異なります。中でもオリュンピア大祭は、古代
ギリシャ随一の規模でした。

では、近代オリンピックの正式名称は何でしょうか?
夏に開催されるオリンピックが「オリンピアード競技大会」です。一方、冬に開催されるオリンピックは「オリンピック冬季大会」といいます。「オリンピアード」とは、オリンピックの開催による四年に一回という周期を表す言葉です。

はち

夏と冬で名前は違いますが、オリンピズムの理念による大会という点は同じです。

オリンピックの由来にまつわるトリビア

近代オリンピックの五輪の由来とは?

近代オリンピックのシンボルといえば、何と言っても五輪(ごりん)です。シンボルとしてあまりに有名なので、オリンピックそのものを五輪と呼ぶこともあります。五輪は、同じ大きさの五つの輪がつながっています。では、なぜ五輪がオリンピックのシンボルになったのでしょうか?また、五輪に込められた意味とは何でしょうか?

五輪は、ピエール・ド・クーベルタン(近代オリンピックの父。オリンピズムの提唱者)が、考えたものです。古代オリンピックの開催地で五輪が描かれたモチーフを見て、引用しています。

五輪のそれぞれの輪は、以下の五大陸を表すものです。

  • ヨーロッパ
  • 南北アメリカ
  • アフリカ
  • アジア
  • オセアニア

輪がつながることで、オリンピズムにもある平和を表現しています。

はち

五輪のうち、どの色がどの大陸という決まりはありません。

近代オリンピックの公用語は英語ではない?

近代オリンピックでは、3つの言語が使われているのをご存じでしょうか?

例えばメダル授与式では、以下の順でアナウンスされます。

  1.  フランス語
  2.  英語
  3.  開催国の言語

第一公用語は、フランス人であるピエール・ド・クーベルタンの業績を称えてフランス語です。
第二公用語は、英語が使われています。
オリンピックを観戦する際に、ぜひ注意して聞いてみてください。

近代オリンピックにあったスポーツ以外の競技とは?

近代オリンピックで実際に行われていた、珍しい競技を紹介します。それはなんと「芸術」です。

芸術の種目は以下の通りです。

  • 音楽
  • 建築
  • 造形
  • 絵画
  • 文学

参加者は、スポーツをモチーフにした作品を作成し、審査を受けて競いました。

では、なぜスポーツの大会であるオリンピックで、芸術が競技になったのでしょうか?その由来は、古代オリンピックにあります。

古代オリンピックが行われていたギリシャでは、スポーツと芸術が強く結びついていました。2つは同じく神を表現する手段だったのです。

一方の近代オリンピックでは、理念として「肉体と精神の向上」を掲げており、肉体と精神とはまさしくスポーツと芸術で表現するものと考えられたのです。

近代オリンピックの芸術競技は、1912年のストックホルム大会から、1948年のロンドン大会まで開催しました。しかし、参加するのがプロの芸術家ばかりになってしまったことから、
オリンピックのアマチュア精神に反するという理由で、競技から外れました。

さいごに

この記事では、4年に一度のオリンピックについて、由来やトリビアを紹介しました。古代オリンピックは、神にささげるためにスポーツを行っていたため、宗教的要素が強い大会でした。近代オリンピックは、宗教を問わず参加できる世界平和を目的とした祭典です。

四年に一度のスポーツと平和の祭典であるオリンピックを、ぜひ観戦してみてください。その時に、この記事の内容を思い出してもらえれば幸いです。

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はち
趣味は音楽鑑賞、新聞に掲載されているパズルを解くこと。身近なものから専門的な雑学まで幅広く執筆。