みなさん冬の鍋料理といえばなにを思い浮かべますか？たくさんありますよね。すき焼き・しゃぶしゃぶ・もつ鍋・おでんなど、どれも美味しい料理ばかりです。この記事では、その中の「おでん」に焦点を当ててお話しします。
おでんは「関東」と「関西」と違いがあります。では具体的にどんなことが違うのでしょうか？「関東」と「関西」のおでんの違いについてご紹介します。また、日本全国各地には「ご当地おでん」が存在するのをご存知ですか？ご当地おでんについてもご紹介していきます。
おでんが食べたくなるような記事になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
おでんの歴史
おでんの歴史をご存知ですか？おでんのルーツは豆腐田楽からだといわれています。豆腐田楽は室町時代に大流行しました。豆腐田楽が進化して現在の「おでん」となりました。また、語源も田楽からきています。田楽に「お」を付けて略した言葉がおでんです。
おでんには豆腐が入っていないのに、田楽の進化がおでんなんて意外ですよね！
関東と関西の違い
関東と関西のおでんの違いを具体的にご紹介します。
関東
出汁
関東のおでんの出汁はかつおをベースとして濃口しょうゆ・みりん・砂糖などを使っていて甘辛いのが特徴です。濃い口しょうゆを使っているため、出汁の色も濃い色になっています。
具材
定番の大根・ちくわ・こんにゃく・たまごなどは関東も関西も共通しています。しかし、つみれ・ちくわぶ・はんぺんなどは関東のおでんならではの具材です。
特徴
関東のおでんの味の特徴は先ほどもお話ししましたが、かつお出汁をベースに濃口しょうゆ・みりん・砂糖などを使って甘辛くなっています。関東のおでんの大きな特徴は関西のおでんの具材と比べてはんぺんや、ちくわぶなどの練り物が多いということです。
関西
出汁
関西のおでんの出汁は、昆布とかつおをベースとして薄口しょうゆ・塩などを使ったシンプルな出汁となっています。
具材
関西のおでんの具材は、がんもどき・タコ・牛すじなどが入っています。関西ではタコ焼きや明石焼きなどタコを使った料理がたくさんあることから、タコに馴染みが深くおでんにもタコが入っています。
特徴
関西のおでんの特徴は出汁です。関西では出汁の旨味を大事にすることから、薄口しょうゆを使っています。具材も関東では珍しい、クジラの舌や皮が入ることがあります。これは、古くから関東の人より関西の人の方がクジラを食べる機会が多く、その名残が現在にもあるからです。
関西の人は関東のおでんのことを「関東煮（かんとだき）」と呼びます。
ご当地おでん
日本全国のご当地おでん5選ご紹介します。
味噌おでん
名古屋の味噌おでんは全国的にもとても有名ですよね。味噌おでんの特徴は八丁味噌で大根や、こんにゃくなどを煮込むことです。昆布やかつおなどの出汁で具材を煮込み後から、八丁味噌をつけて食べられることもあります。
青森おでん
青森おでんの特徴は「しょうが」を使っていることです。味噌にすりおろししょうがを付けて食べます。これは主に青森市周辺で食べられています。青森おでんは「津軽味噌」というご当地味噌で食べられているのも特徴です。
「津軽味噌」とは青森県の津軽地方で作られている味噌のことです。3年以上の長期熟成をしているため、他の味噌よりも塩分濃度は高いですが口にするとまろやかな味になります。
静岡おでん
静岡おでんは、同じ東海地方の味噌おでんとは全く違います。静岡おでんの特徴は出汁の色と食べ方にあります。出汁の色は濃い口しょうゆと、牛スジや鶏肉からとっているため黒色に近いような色になっています。食べ方は、青のりとだし粉をかけて食べられています。
静岡市青葉区には「青葉おでん街」と「青葉横丁」というグルメスポットがあり、観光客や地元の方で賑わっています。
金沢おでん
金沢は日本海に面していて海の幸が豊富なことから、具材が特徴です。具材は魚肉・赤巻・カニ面・車麩など金沢名物がたくさん入っています。「金沢大野しょうゆ」を使って出汁を作っているお店も多くあります。
「金沢大野しょうゆ」の特徴は関東の濃い口しょうゆと関西の薄口しょうゆの中間の濃さで、甘いしょうゆになっているのが特徴です。
沖縄おでん
沖縄おでんでは、玉子や大根、こんにゃくなど定番具材なども入っていますが、定番具材よりも人気な具材があります。それは「豚肉」です。沖縄では古くから「鳴き声とひづめ以外は食べる」という言い伝えがあるくらい豚肉は親しみが深くあります。
特に人気でインパクトが強いのは、てびちと呼ばれる豚足です。てびちとあっさりとした葉野菜と一緒に食べることが沖縄流です。
みなさんの出身地、住んでいる場所のおでんはどんなおでんですか？
まとめ
関東と関西のおでんの違いについてご紹介しました。関東と関西では入っている具材、出汁も違って面白いですよね。また、ご当地おでんも地域によって食べ方・具材などが異なります。みなさんはどこの地域のご当地おでんが気になりましたか？ご紹介した以外にも日本各地にはご当地おでんがたくさんあります。
現代では、関東のおでん・関西のおでん・ご当地おでんのレシピが簡単にネットで調べられる時代です。この機会にぜひ食べたいおでんを作ってみてくだい。最後までお読みいただきありがとうございました。
