みなさんは普段お酒を飲みますか? そして、どんな時に飲みますか?お仕事のお付き合いや親睦会・自宅での晩酌と、それぞれにあるかと思います。お酒の歴史は古く、その種類は、現代ではたくさんあります。ビール・ワイン・焼酎・日本酒とジャンルが分かれ、その豊富さは豊かですよね。みなさんのお好きなお酒は何ですか?
筆者はウイスキーを好んで飲んでいます。そして、今回はウイスキーとブランデーについての雑学をご紹介させていただきます。ウイスキーとブランデーは違うことはわかっていても、具体的な違いはあまり知られていないことが多いです。ぜひ、最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
ウイスキーとは?ブランデーとは?

ウイスキーの歴史
ウイスキーの作られた歴史は、スコットランドとアイルランドで、どちらが最初に作ったかた分かっていません。しかし、どちらもウイスキーの生産が盛んに行われています。
約15世紀頃、大麦を栽培し、それを醸造してビールを作っていました。しかし 、ビールの保存方法の問題により、アルコールの濃度の高い液体を作りだすことに成功しました。それが、ウイスキーの始まりです。
ブランデーの歴史
ブランデーの産地はフランスのコニャック地方とアルマニャック地方で、もともとワインを中心として作られていました。しかし、気候が悪い年の影響で保存方法の改良がされたのです。
ワインを貯蔵していた木樽が蒸発による損失を防いだ結果、アルコールの濃度が高くなりました。その後、薬用酒として広く用いられ、病気の治療に使われたのがブランデーの始まりです。
ウイスキーもブランデーも保存方法の改良によって生まれたのですね。
ウイスキーとブランデーの違い

とはいえ、ウイスキーとブランデーって同じ色や、同じ度数で分かりづらいかと思います。違いはどこにあるのでしょうか?
ウイスキー
おもに穀物を原料とし、大麦、トウモロコシ、ライ麦などを含めて作る蒸留酒です。穀物のでんぷんとアルコールを樽の中に詰めて熟成させます。ウイスキーは複数回蒸留することが一般的で、樽の中で長期間熟成させるのです。ウイスキーのアルコール度数は40~45度ほどあります。
樽の中で3年~10年以上熟成させることで、芳醇で香り深い味わいが楽しめるのが特徴的です。この時の製造方法によって名称が変わることがあります。
熟成期間が長いほど、より樽の香りや味が変わるため、とても人気なのです。
ブランデー
ブドウを原料として作られた蒸留酒の一種です。ブドウ以外にも、りんごや洋梨、サクランボなどを原料にしたものもあります。果実の種類によっては名称が変わることがあります。
ブドウなどを発酵させ、蒸留してアルコール度数を上げて、熟成させることで作られるのです。ブランデーも樽の中で3年~10年熟成させます。ブランデーのアルコール度数は40~50度ほどです。
ブドウやリンゴなどは、ワインの原料で有名ですよね。原料の違いなのですね。
製造方法とは

ウイスキーやブランデーの違いは原料にありましたが、どうやって作られるのでしょうか?
ウイスキーの製造方法
ウイスキーは大きく分けると、以下4つの工程で作られます。
- 麦芽の製造 大麦を水に浸して発酵させます。
- 醸造 麦芽を原料として水と酵母を加えて発酵させるのです。
- 蒸留 醸造が終って得られた原液を蒸留器にかけて濃縮させることで原酒ができます。
- 熟成 最後に原酒をオークなどの木樽に入れて熟成して完成です。
ブランデーの製造方法
ブランデーは大きく分けると、以下4つの工程で作られます。
- 収穫と醸造 ブドウをつぶして、発酵させてベースとなるワインを利用します。
- 蒸留 ベースワインを蒸留器で蒸発させてアルコールを濃縮させるのです。
- 熟成 蒸留したものを木樽の中で熟成させます。
- 調合 熟成が終わったら製造者ごとのブレンドをして完成です。
ウイスキーやブランデーは長い間、熟成せることが重要なのですね。また、ブランデーは焼いたワインとして有名で親しまれています。
ウイスキーとブランデーの種類

そんな、ウイスキーとブランデーは製造方法で名称が変わることがあります。どんな種類があるのでしょうか?
代表的なウイスキー
スコッチ・ウイスキー
スコットランドで製造されるウイスキーです。おもに大麦を使います。
アイリッシュ・ウィスキー
アイルランドで製造されるウイスキーです。麦芽と他の穀物を使っています。
アメリカン・ウイスキー
アメリカで作られるウイスキーです。アメリカン・ウイスキーには、バーボン、コーンなどアメリカでの製造方法や地名によって名称が変わるのです。
ジャパニーズ・ウィスキー
日本で作られるウイスキーです。竹鶴や山崎などが世界的に有名です。
代表的なブランデー
コニャック
フランスのコニャック地方で生産されるブランデーです。おもに白ブドウを使います。
アルマニャック
フランスの南西部のアルマニャック地方で生産されるブランデーです。
カルフォルニア・ブランデー
アメリカで生産されるブランデーです。おもにカルフォルニア産のブドウを使います。
ブランデー・デ・ハラ
スペインのハラ地方で生産されるブランデーです。
その地域・原料・製造方法によって名称が変わり、種類は無数にあります。
おすすめのウイスキーとブランデー

そんな、おすすめのウイスキーとブランデーをご紹介します。
ウイスキー
- サントリー角 700㎖ ¥1800
- バランタイン12年 350㎖ ¥1600
- タリスカー10年 700㎖ ¥4500
- ラフロイグ 750㎖ ¥9000
ブランデー
- ヘネシー VS 700㎖ ¥3000
- V.S.O.P 700㎖ ¥3000
- コルベールナポレオン 700㎖ ¥1600
- カルヴァドス20年 700㎖ ¥9800
おわりに
いかがでしたでしょうか?ウイスキーとブランデーの違いは分かりましたか?原料と製造方法のちがいで、種類が違うのですね。また、ウイスキーとブランデーはビールとワインの保存方法の改良で偶発的にできたことは驚きではないでしょうか?そして製造方法によっては名称が変わることがあるので、難しいところです。
ウイスキーやブランデーは熟成期間が長いほど人気です。ワインのようにオークションで取引されることもあります。日本では山崎などのウイスキーは世界的に人気で、今は入手が困難になっています。珍しいウイスキーやブランデーを見かけたら一度チェックしてみてはいかがでしょうか?ぜひ、ご参考になれば幸いです。