道路を歩いていてふと疑問に思うことはありませんか?当たり前の光景ではありますが、なぜだろう?と思う方も多いかもしれません。今日はマンホールがなぜ丸いのか?についてご紹介します。
もしかしたら、お子さんがいる家庭では外で遊んでいた時や散歩に出かけた際に「なんでマンホールは丸いの?」と聞かれたことがあるかもしれませんね。でも、なかなかうまく答えることができない方は多いと思います。
今日はマンホールがなぜ丸いのか?以外にマンホールの名前の由来や、四角や三角ではダメな理由をご紹介します。また、コレクターも多い「マンホールカード」がどんなものなのかもご紹介していますよ!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
マンホールの名前の由来とは?

マンホールとは地下にある下水道や電気、通信に使われるケーブルを管理する出入口のこと。マンホールは「人」を表す「man」と「穴」を表す「hole」が由来で、作業する人の出入り口という意味があります。
アメリカのカリフォルニア州バークレーでは差別のない表現にすることが決まったため、「メンテナンスホール(maintenance hole)」と表現することになりました。
マンホールが丸い理由とは?

ここではマンホールが丸い理由をご紹介していきます。
マンホールが落ちないから
円形のマンホールのフタはどの向きでも落ちることはありません。マンホールのフタの大きさは約60㎝、重さは約40㎏。こんなに重たいものがもし落ちてしまったら…と考えると恐ろしいですよね。大きな事故にもなる可能性があります。
また、落ちた時に拾うのも大変です。そのため、落ちないようにする必要がありました。マンホールのフタが穴に落ちないためには「丸い」ことが重要だったのです。
マンホールの寿命は車道にあるもので15年。歩道にあるものでは30年だといわれています。
マンホールを運ぶ時に転がせるから
マンホールのフタはおよそ40㎏あります。形が四角や三角だと運ぶ時に手で持ち上げて運ぶしかありません。また、転がそうとしても転がしにくいですよね。フタが丸いと転がすのがとても楽です。マンホールのフタが丸いのは運びやすさもあったのです。
四角や三角だと角が欠けてしまうこともあるでしょう。丸いと角が欠けることはありません。
人や物が出入りしやすいから
作業に使う器具や部品、人が入りやすいのは円でしょう。なぜなら、図形の面積が1番大きいのが円だからです。穴が四角や三角では作業をするのが大変そうですよね。器具や部品が出入りしにくかったり、引っかかってしまったりするでしょう。
四角や三角ではダメなの?

四角や三角では角度を変えると、フタが穴に落ちてしまいます。フタが落ちてしまうのは危険ですよね。そのため、四角や三角のマンホールを採用することはありません。でも、たまに四角のマンホールを見かけることはありませんか?
これは「ハンドホール」というもの。ハンドホールは人が穴の中に入って作業をすることはありません。穴に人が入って作業する場合には丸い形をしています。ちなみにNTT東日本のエリアではハンドホールより、マンホールの方が多いです。
ルーローの三角形
実は丸いマンホール以外にも穴に落ちない形があります!それは「ルーローの三角形」。辺に丸みのある三角形で、正三角形の頂点を中心にして一辺が半径になる円をコンパスで3つ引き、結ぶとできます。
この三角形は19世紀にドイツ人のフランツ・ルーローが考えた三角形です。ルーローの三角形を転がしてみると、高さはどの向きも同じになります。これを「定幅(ていふく)図形」といいます。
ちなみに、ルーローの三角形をドリルの刃にすると穴はほぼ正方形になります。これを利用したのが、お掃除ロボットです。部屋のすみまでお掃除できるのはルーローの三角形を利用しているからなのですね。
面接にも採用された「マンホールが丸い理由とは?」はどこの会社が採用した?

この質問はあのグーグルやマイクロソフトが入社試験に採用したといわれています。その後は、いろんな会社が採用し、今では入社試験以外に面接の質問にもなっています。
コレクターもいる!マンホールカードとは?

下水道広報プラットホーム=GKPでは下水道への理解や関心を深めるために、マンホールカードを発行しています。マンホールカードは配布場所が決まっていて、その場所に行かないと手に入れることができません。
また、原則1人1枚を無料でもらうことができます。その土地に行かないともらえない!というのがコレクターの心に火を付けますね。2020年6月の時点でマンホールカードは667種類もあるといいます。
マンホールカード集めの旅に出るのも楽しそうですね。これまでに667種類以上のカードが発行されているので、集めるのに熱が入りそうです!
まとめ
マンホールが丸い理由はいかがでしたか?言われてみると「なぜだろう?」と不思議に思った方もいるかと思いますが、すっきりしたでしょうか?知ると誰かに話したくなる内容でしたね。
面接や入社試験にも採用されている質問なので、これから面接や入社試験を受ける方にも読んでいただきたい記事です。また、マンホールカードというものはご存じでしたか?これから新しい趣味として、マンホールカードを集めてみるのはいかがでしょうか?