皆さんは、普段どんなキーボードを使っていますか?PC作業に必須のキーボードには、様々な種類があります。人それぞれ、自分に合った使いやすいものを使っていますよね。
ところで、キーボードに記されているアルファベットの配列はちょっと変わっていると思いませんか?アルファベット順でもなく、母音と子音がならんでいるわけでもないです。では、キーボードの配列はどのようにして決められたのでしょうか。
今回は、キーボードの配列の歴史を解説します。キーボードのおすすめ製品も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
キーボードのもとになった「タイプライター」

タイプライターとは?
タイプライターとは、鍵盤を一文字ずつ押すことで印字して文書を作成できる、まさにキーボードの元祖と言える機械です。昔のワープロといったような、レトロなイメージがありますよね。
タイプライターの誕生
タイプライターの誕生についての詳細は少しあやふやです。はっきりと誰が発明したとは言えません。詳細は明らかになっていませんが、1714年にイギリスのヘンリー・ミルという発明家が特許を得たという記録があります。
タイプライターは「およそ52回発明された」と言われていて、さまざまな人物の改良により作り上げられました。
ピアノ型やボール状のキーボードも存在した
皆さんがイメージするタイプライターは、パソコンのキーボードに近い形をしていますよね。しかし、タイプライターには変わった形のものも存在します。
1846年にクリストファー・レイサム・ショールズという人物の開発したタイプライターは、ピアノの鍵盤のような形状です。キーボードにはアルファベットが彫刻されています。
1865年にデンマークのラスマス・マリング・ハンセンによって開発されたタイプライターは、ボール状(半球)でした。「マリング・ハンセン・ライティングボール」と言われています。このタイプライターには、文字をチェックしながら打てないという難点があります。
タイプライターにも歴史がありますね!
キーボード配列の歴史

QWERTY配列の特徴と歴史
初めてキーボードの文字の配列を見たとき「どうしてこんな並び順なの?」と思いませんでしたか?アルファベットは不規則で、順番に並んでいません。この不思議な配列を、QWERTY配列(クワーティはいれつ)と言います。
QWERTY配列が生まれたのは、タイプライターを使っていた時代です。初期のタイプライターのテスターの役割は、電報のオペレーターが担っていました。QWERTY配列は、テスターの要求に合わせて改良されていく過程で出来ました。
QWERTY配列はモールス信号を打つのに適した並びになっているということです。しかし、私たちが利用するキーボードは、当時のタイプライターの文字配列である必要がないように思えますよね。
1882年に提案されたQWERTY配列は、なぜ今も普及率が高いのでしょうか?
様々な改良案が提案された
QWERTY配列よりも使いやすい配列を考案する人物も存在しました。しかし、どれも浸透することはなくQWERTY配列は現在もほとんど独走しています。中でも比較的有名なのは、規格化もされているというDvorak配列(ドヴォラックはいれつ)です。
Dvorak配列は、左側に母音、右側に子音が並んでいます。QWERTY配列よりも、規則性がありわかりやすいですよね。打ちやすそうにも思えますが、やはりQWERTY配列と比較するとユーザーは多くありません。
キーボードの独特の配列は、モールス信号を打つのに適しているものです。しかし、手が覚えてしまうと案外不便なものではありませんよね。世界的に定着したQWERTY配列を変えてしまうほうが難しかったようです。
おすすめのキーボードを紹介

安価なキーボード
次に、比較的安価なキーボードのおすすめ商品を紹介します。
エレコムのベーシックな有線キーボードです。キーは打ちやすい大きさですが、余計な枠は省いてあるのでスペースを取りません。値段も1000円以下と安価で、キーボードへのこだわりがそれほどないという方には非常におすすめの製品です。
ロジクールの小型ワイヤレスキーボードは、スリムで持ち運びに適しています。丸いキーが特徴の、かわいらしいデザインです。接続方法はBluetoothで、様々なデバイスに対応しているため用途によって使い分けることもできます。
5色のカラーバリエーションから選択が可能なので、インテリアに合わせたり、自分の好きな色を選んだりすることも可能です。
ベーシックなスリムタイプの有線キーボードです。キーが平坦で凹凸が少ないため、掃除と収納がしやすいというメリットがあります。平坦なキーの方が打ちやすいと感じる方におすすめできる低価格の製品です。
どの商品も比較的安価なので購入しやすいです。
タイプライター風キーボード
次に、デザインを重視したタイプライター風キーボードのおすすめ商品を紹介します。
OUSEIのタイプライターとゲーミングキーボードが融合したような、個性的なデザインのキーボードです。ライトの切り替え設定を行うことで、好きな色やパターンに変更できます。接続は有線で、タイピングの音が気になりにくい静音タイプです。
Aiwendのレトロなタイプライター風キーボードです。テンキーが省かれているので、あまり使わない人には適しています。タイプライターをかたどった枠に、マットな質感のキーが並んでいる本格的なデザインです。
接続方法はBluetoothと有線の両方に対応しています。レトロなお部屋を作りたい人にぴったりなキーボードです。
こちらもテンキーがないタイプライター風のキーボードです。有線と無線のどちらでも使用ができます。ボードに木材が使われているので、インテリアにマッチしやすそうです。
タイプライターをかたどったキーボードは、レトロでおしゃれな感じがします。おしゃれなだけではなく実用的な商品が多いので、非常におすすめです!
さいごに
以上、キーボードと配列の歴史、おすすめのキーボードを紹介しました。キーボードは、タイプライターをもとにしてできた道具です。あの独特な文字の並びもそのなごりであることがわかります。
もしも、この先誰かが新しいキーボードの配列を提案したらどうなるのでしょうか。これまで通りに、状況はほとんど変わらないのかもしれません。新しい文字配列を自分で考えてみるのも面白いですよね。
皆さんも、ぜひ普段使っている道具の起源について調べてみてください。興味深い歴史が隠れているかもしれません。