皆さんは「Googleアシスタント」をご存じですか?「知らない」「知っているけど利用したことがない!」や「知ってるけどiPhoneだから」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
知らないという方はテレビコマーシャルなどで「OK グーグル!」という言葉を耳にした記憶はないでしょうか?この「OK グーグル!」で起動するのがGoogleアシスタントです。スマートフォンなどに話しかけて「検索」「スマートフォンを操作」、また尋ねたことに対して音声で返してくれる機能です。
iPhoneをお使いの方はSiriをご存じかと思います。Siriと同じような機能を持ったアプリです。SiriはiPhoneなどのiosのみに対応したアプリですが、Googleアシスタントは(アンドロイドOSはもちろん)iPhoneにもインストール可能です。
今回はそんな「OKグーグル!」で起動させることのできるGoogleアシスタントについてご紹介します。実はスマートフォンだけではない、搭載可能な機器(デバイス)を紹介した後、Googleアシスタントにできることについてご紹介します。
目次
スマートフォンだけじゃない、Googleアシスタント搭載可能なデバイス
はじめにGoogleアシスタント(アプリ)を搭載(インストール)可能なデバイスをご紹介します。
スマートフォン(タブレット)
皆さんスマートフォンやタブレット端末をお持ちかと思います。スマートフォンやタブレット端末で「Googleアシスタント」が利用可能です。
「Google」「スマートフォン」というと「アンドロイド端末」と思われる方が多いと思います。アンドロイドosのスマートフォンやタブレットにはGoogleアシスタントがプリインストールされています(最初から利用可能です)。しかしApple系のiPhone、iPadには搭載されていませんので、App storeからダウンロード、インストールが必要です。
Google Nest(Google Home)
IoT家電の1つであるスマートスピーカーです。IoTとは「Internet of Things」を省略した言葉です。インターネット回線にいろんな家電製品をつなぐことをIoTといいます。スマートスピーカーはAIスピーカーとも言われています。普通のスピーカーと違い「Googleアシスタント」などによる声での操作することができるのです。
Googleアシスタント対応スマートウォッチ
「ウェアラブル端末」という言葉をお聞きしたことはありませんか?体に身に付けるタイプの端末のことを言います。スマートウォッチもそんなウェアラブル端末の1つで、腕時計型の端末です。これにもGoogleアシスタントに対応したものがあります。
Pixel Buds
「Pixel Buds」はワイヤレスイヤホンです。ワイヤレスイヤホンにもGoogleアシスタントが搭載されているものがあります。タップで「再生/一時停止」「早送り/曲戻し」ができます。スワイプで「音量調節」、そして長押しした状態で話をすると「Googleアシスタント」が反応し、声を読み取ります。
「曲戻し」と聞いて一瞬「?」を浮かべた方もいらっしゃるかと思います。昔、カセットテープやビデオテープを使っていた世代の方は「巻き戻し」と呼んでいたと思います。「巻き戻し」は死語となってしまいました。
このほかにもGoogleアシスタントに対応したテレビやスマートディスプレイ、目覚まし時計のような「smart clock」などがあります。
「OK グーグル!」でできること
ここまでGoogleアシスタントを利用できる端末をご紹介しました。ここからはこれらの端末を使ってGoogleアシスタントでどんなことができるかをご紹介します。いずれの場合もGoogleアシスタントを起動して話してみましょう。
周辺情報を入手する
はじめに旅行や出張先、また引越ししたばかりでその地域に詳しくないときなどに便利な質問を集めました。
天気を知りたい時
例「明日の天気は?」などと尋ねると現在地の明日の天気や気温を、
「明日傘は必要?」などと聞くと明日の雨の時間帯を教えてくれます。
近くのお店を探したい時
例「近くのコンビニを教えて。」と話しかけると、近くのコンビニの位置を教えてくれます。
お店の営業時間を知りたいとき
例「ファミレス○○はまだ開いている?」などと聞くと、営業時間を教えてくれます。
移動する際のルートも調べてくれます。
例「○○公園までのルートを教えて。」と頼むと最適ルートと渋滞がない場合の所要時間を教えてくれます。
目的地までの交通情報を知りたい
例「 ○○遊園地までの交通状況を調べて。」と話すと現在の交通量や所要時間を教えてくれます。
時間や予定の管理をする
次に時間や予定に関係した機能です。
アラームやタイマーセット
目覚ましなどのアラームの時刻をセットできます。
例「〇時△分にアラームをセット」
またカップラーメンを作る時など「3分間のタイマー」と伝えるとタイマーがセットされて便利です。
リマインダー機能(予定を忘れないように知らせてくれる機能です)
例「リマインダーを設定、今晩18時からPTAの会議」
「リマインダーを設定、毎週月曜日に子供の塾」などと伝えるとリマインダーの設定できます。
カレンダーの予定を確認する。
例「明日の歯医者は何時から?」などと尋ねると予定を教えてくれます。
カレンダーに予定を追加する
例「カレンダーに〇月△日、子供会の予定を追加して」などと伝えるとカレンダーに予定が追加されます。
Google で検索する
Google検索も普通にブラウザアプリを立ち上げて文字を入力してもいいのですが、Googleアシスタントは声で伝えるだけで検索できますし、声で返答もしてくれます。
現在行われている試合の最新情報を知る
例 試合の途中経過を知りたい時は「今やっているドジャースの試合は、どっちが勝ってる?」などと尋ねてみましょう。
計算をする
例 割り勘をしたいときの計算も「12500円を4人で割り勘」などと言ってみましょう。
辞書機能
例「下剋上の意味は?」などと尋ねると意味を教えてくれます。
翻訳機能
例「英悟で『あの生徒が書いたあの”that”は削除すべきだと思う』は?」などと言うと翻訳してくれます。また、会話を通訳してくれる機能もあります。
為替レートを確認する
為替レートを確認したいときは「現在の為替レート1ドルは何円になってる?」と尋ねてみましょう。為替レートだけじゃなく、株式市場の状況も聞くことができます。
また、「今日の日経平均株価は?」と聞くと現在の株価と昨日との比較(上昇率、または下落率)を教えてくれます。
単位を変換する
単位を変換したいときは「20インチは何センチ?」などと尋ねてみましょう。
そのほか
普通にGoogle検索することも可能です。
例「ダンゴムシの足の数はいくつ?」と尋ねると足の数のみならず、その他ダンゴムシの雑学も教えてくれます。
画像を検索
例「コーヒーの花の写真を検索して。」と頼んでみましょう。画像を表示してくれます。
メディアを再生する
わざわざ聞きたい曲を自分で探す必要はありません。Googleアシスタントが検索して鳴らしてくれます。
音楽を聴く
例 ポップな曲を聞きたいときは「ポップな曲を再生して。」と伝えます。すると探して再生してくれます。
ポッドキャストを聴く
またポッドキャストを聞くときも
例「最新の『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』を再生して。」などと伝えましょう。
ニュース聞きたい
最新のニュースもお手の物、「ニュースを再生して。」と言ってみてください。
Googleアシスタントのことを尋ねる
Googleアシスタントを「人」としていろんな質問をすすると答えてくれます。
例「好きな食べ物は?」
「どこに住んでる?」
「夢は見るの?」
「好きな色は何色?」
「誕生日はいつ?」
また、「あなた、トトロっていうの?」といった問いや、天空の城ラピュタの滅びの言葉「バルス」にも答えてくれます。
さらに「歌って」と言えばレパートリーは少ないものの歌ってくれます。歌と言えば「ハッピーバースデーの歌」や「クリスマスソング」にも応えてくれます。
ゲームをする
「ゲームしよう。」と言うとゲームがいくつか出てきます。中には雑学クイズのゲームもあります。
エンターテインメント
その他「面白いことを言って。」や「ジョークを言って。」というお願いにも応えてくれます。また誰かに話したくなるような豆知識を知りたいときには「豆知識を教えて」と言ってみましょう。さらに「ダジャレ」や「回文」、「間違い探し」やお笑い芸人ねずっちのような「なぞかけ」のレパートリーもあります。
これらエンターテインメントをいろいろランダムに楽しみたい場合は「ランダム」と言えば出てくるジャンルはGoogleアシスタント頼みです。また、もう一度同じジャンルを楽しみたいときは「もう1つ」と言ってください。
「なぞなぞ出して」と言えば問題を出しくれますよ。
スマートフォンの操作
Googleアシスタントを使ってスマートフォンを操作することもできます。
電話をかけたいとき
○○さんに電話をかけたいときに伝えると、電話帳を検索して電話をかける準備をしてくれます。また、「新着メールの確認」と言えばメールも確認してくれます。
マナーモードや機内モードの設定や解除
Googleアシスタントに「機内モードにして。」や「マナーモードを解除。」などと伝えることで設定の変更ができます。
ハリーポッターの呪文が使える!!
ここのタイトルを見て「えっ!」と驚いた方もいらっしゃると思います。実は2つのみですが使えます。それはライトをつける呪文と消す呪文です。
暗いところでスマートフォンのライトを付けたくなることありませんか?そんな時、ハリーポッターの呪文「ルーモス」です。グーグルアシスタントにこの呪文を言うとスマートフォン背面のライトが点灯します。またライトを消すときも呪文「ノックス」と言うとライトが消えます。アンドロイドのみしか使えないのは残念ですが、1度使ってみてください。
最後に
iPhoneのSiriもそうなのですが、AIアシスタントは日々進化しています。今回はご紹介しませんでしたが、スマートフォンにGoogleアシスタントと共にGoogle HomeをインストールするとスマートフォンからもスマートスピーカーのようにIoTの機器を操作することができます。
そういえば、先日小学2年の姪の授業での話。容積の単位について学んでいた時のエピソードを話してくれました。先生がみんなに「デシリットルが10個集まるとどんな単位になる?」といった質問をしたそうです。そしたら先生のスマートフォンのAIアシスタントが起動していたのでしょう。スマートフォンから「それはリットルです」と聞こえてきたのです。教室中が大爆笑!
皆さんも起動しっ放しには注意しましょう。