毎年、冬が見えてくる時期になると冬を知らせる花が咲き始めます。この記事では、冬に咲く花の名前を8種類紹介します。どのような花をつけるのか説明しているので、見かけたときに気づけるようになるでしょう。花の名前や姿かたちを知っていると、家に飾ったときや公園で見かけたときに気づきが得られるのです。
冬の花でも寒さに強いものと弱いものがあります。寒さに強いものは、比較的丈夫なので、自宅で栽培しやすいです。家に花があると気分が明るくなります。また、花の多い公園も冬の装いです。そちらに散歩に出かけるのもおすすめです。その際に、この記事で得た冬に咲く花の名前の知識が役に立てば幸いです。
冬の花の名前:自宅で楽しむ
パンジー
パンジーは、冬の花の代表格の1つです。寒さに強く雪にも耐えるほど丈夫なため、栽培しやすく、ガーデニングでよく見かけます。花の色は紫・黄色・ピンクなど多様です。パンジーはスミレ科で、花びらの形もスミレによく似ています。パンジーは、鉢植えやプランターで簡単に育てられます。
パンジーの花を楽しめる期間は、10月から3月・4月あたりまでと長いです。一度植えたら、肥料と水を定期的に与えるだけで手間は少ないです。ぜひ、ご自宅で栽培してはいかがでしょうか?
筆者の自宅は色とりどりのパンジーがたくさん咲いています。
ウインターコスモス
ウインターコスモスは、名前の通り、コスモスに似た花を咲かせます。直径3cmほどの小ぶりな花で、花びらはコスモスと同様に5枚です。花びらの色は、白色と黄色があります。ウインターコスモスは多年草なので、一度きりではなく、翌年以降も花を楽しむことができます。鉢植えやプランターで育てることが可能です。
ウインターコスモスは、10月から12月あたりまで花を楽しむことができます。寒さに弱く、霜がつく頃までが鑑賞できる時期です。
冬の始まりから年末までが見ごろなので逃さないようにしましょう。
椿(ツバキ)
椿は冬の風物詩として愛されている花です。赤色・白色・ピンクなど様々な色の花が楽しめます。花の形は、一重咲きや八重咲きなどバリエーションに富んでいます。椿はとても丈夫な常緑樹です。世話をすることで、毎年きれいな花を咲かせます。椿は、古くから日本の美の象徴として扱われていて、椿油も女性の美容に人気です。
椿は春を目前にした2月から3月に花を咲かせます。春の訪れを待っている花なのです。そのため漢字に「春」が使われています。
椿は花が丸ごと落ちるのも特徴の1つです。
シクラメン
シクラメンは、冬の花の代名詞です。冬になると生花店に並びます。シクラメンは栽培するよりも、咲いている鉢植えを買ってくることが多いです。色は白を基調に、赤が入ったりピンクがかったりバリエーションが多いです。葉がハートの形をしていて、模様も入っているのも特徴です。シクラメンは贈り物としても喜ばれるでしょう。
シクラメンは多年草で、育てられないことはないです。しかし、日当たりの管理や温度調整など家庭で栽培するにはハードルが高いです。毎年、花を購入して楽しむのが一番です。
12月の年末にかけて手に入ります。冬を彩る花の1つです。
冬の花の名前:庭園で楽しむ
山茶花(サザンカ)
サザンカといえば、童謡「たき火」の冒頭に出てきますよね。ではサザンカが実際にどんな花かというと、赤い花で花びらが幾重にも重なった形です。ぱっと見た印象は色・形ともに椿に似ています。しかし、咲きはじめる時期はサザンカの方が早いです。また、サザンカの花は独特の良い香りがします。
サザンカは、10月から4月の間に花をつけます。サザンカは葉に光沢があり、花を引き立てています。とても美しい花ですので、ご近所で栽培されていたら足を止めて眺めてみてください。
ザンカと椿は花びらが重なっているかどうかでも見分けられます。
フユシラズ
フユシラズは、オレンジで小さくて可憐な花を咲かせます。野菊に似た花ですが、全く別の植物です。耐寒温度が0度以下-15度もあり「冬なんて平気だ」ということでフユシラズと呼ばれています。丈夫な植物で育てやすく栽培しやすいため、ガーデニングに取り入れている人も多いです。一年で枯れてしまいますが、種が取れます。
稀に雑草化して生えていることがあるので、道端で見かけることもあるかもしれません。
それほど丈夫な植物だということが分かります。
フユシラズの花は小ぶりで可愛いので、ぜひ一度見てもらいたい花です。
葉ボタン
葉ボタンは、その名の通り、ボタンのような姿をした葉を楽しむ植物です。お正月の門松や寄せ植えによく使われています。ご存じの方も多いかもしれません。葉ボタンは他の花と組み合わせても綺麗ですが、葉ボタンだけでも十分存在感があり、美しさを楽しむことができます。花に見える部分の形状もバリエーションが多いです。
葉ボタンは、9月から12月までが見ごろです。多年生植物なので、そのまま植えていれば、翌年以降も綺麗な葉ボタンが楽しめます。
厳密には花ではなくて葉を楽しむものですが、とても綺麗なので紹介しました。
クリスマスローズ
クリスマスローズは「冬の花と言えばクリスマスローズだ!」と言われるほど人気がある花です。クリスマスがやってくるとバラに似た花を咲かせることから、クリスマスローズと名付けられました。クリスマスローズは茎がありません。地面から葉と花が生えます。そのため、庭園で広げて栽培されているのを見ると圧巻の景色です。
クリスマスローズが楽しめるのは、12月から4月までです。寒さに強く、冬を越えて春先まで咲きます。品種によっては1月に咲くものもあります。
地を這うように咲き並ぶクリスマスローズは壮観です。
冬の花の名前:さいごに
冬に咲く花は、冬の「しんとした空気」にピッタリの花が多いです。天気は曇りがちでどんよりしますが、紹介した花は色が鮮やかで、見ていて癒されるものばかりです。日常生活に花があることで気分は晴れやかになるでしょう。さらに、花を見に出かけるのも気分転換やリフレッシュに繋がります。
この記事で紹介しきれなかった冬に咲く花が、まだまだたくさんあります。この記事で興味を持たれたら、冬に咲く花をもっと詳しく調べてみるのもよいですね。