雑学のあしあと
『今すぐ誰かに教えたくなる豆知識』がコンセプトの雑学サイトです。
生活 PR

名刺とは。あなたの分身?なぜ名紙ではない?Visiting Card?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

あなたは名刺を持っていますか?どれくらいの頻度で交換しているでしょう?中には儀礼的に交換している方もいるかもしれません。今回は名刺とはどのようなものかについてお伝えします。

はじめに改めて名刺とはどんなものかを紹介します。名刺はあなたの分身です。次に、主に名刺へ載せる事柄、ビジネス用とプライベート用の名刺について。

そして縦書きと横書きの名刺、名刺の歴史についてお伝えします。歴史では、名紙ではなく「名刺」となった理由、英語のvisiting cardについてご紹介。最後に、皆さんも一度はどこかで学んだことがある名刺交換のマナーのお話をします。

これを読めば名刺に詳しくなること間違いなし!です。

改めて名刺とは

名刺とは・あなたの分身

改めて名刺とはどんなものかと聞かれた時あなたはどう答えますか?「初めてあった人との挨拶に使うもの」と答える方も多いと思います。もちろんそうです。出会った記録(記憶)です。しかしもっと深く言いえば「名刺はその人の分身」なのです。出会ったその一時で終わらない、相手の心(記憶)にいつまでも自分を宿すためのカードです。

JIKU

少し重たい表現ですが、これぐらいの気持ちを込め、交換しましょう。

名刺に記載する事柄

ここでは名刺に記載する代表的な事柄を紹介します。

  • 氏名
JIKU

最も大切な項目です。他に何もなくても氏名があることは名刺の必須条件です。また名前にはフリガナやローマ字表記もあると尚良いでしょう。

  • 所属名(会社名や所属部署)とロゴ・肩書
  • 郵便番号・住所
  • 電話番号
JIKU

営業職の方は携帯電話の番号も必ず載せましょう。

  • Fax番号やEmailアドレス
  • (上のデータをまとめた)QRコード
JIKU

QRコードを読み込むことでスマートフォンのアドレス帳に一括入力できるものを載せましょう。

この他に顔写真を載せた物。またプライベート用の名刺にはSNSのアカウントを載せる方も多いです。

プライベート用とビジネス用の名刺

所属に応じて名刺を何種類も持っている方もいるかもしれません。しかし一般的に多いのがビジネス用プライベート用の2つだと思います。ここではこの2つについてご紹介します。

ビジネス用の名刺

ビジネス用は主に(会社など)所属する団体から支給されることが多い名刺です。仕事上、初めて出会った方との挨拶の時に交換し合います。また、所属部署や肩書が変わった時など、記載事項に変更があった場合、同じ人に再び渡すこともあります。

プライベート用の名刺

プライベート用の名刺ももちろん初めて会った方とも交わしますが、引っ越した時などにも渡します。

JIKU

中にはビジネス用の名刺をプライベートにも使う方もいます。

名刺の縦書きと横書き

あなたの名刺は縦書きですか?それとも横書きですか?また、いただく名刺は横書きが多いですか?縦書きが多いですか?

日本語自体、以前は縦書きが一般的でした。そのため名刺も多くが縦書きだったのです。しかし、現在は断然横書きの物が多くなっています。その理由は、アルファベット表記が多くなっていることにあります。

名刺にはメールやホームページのアドレスが記載。また外国の方でもわかるようにローマ字でも名前を記す方が多くなっています。そのため、必然的に横書き名刺が多くなりました。

JIKU

しかし相手の方にインパクトを与えるため、あえて縦書きの名刺を作る方。また紙は縦長で文字は横書きの名刺。さらに表は日本語で縦書き、裏は外国人向けの英語表記(横書き)といった名刺もあります。

名刺の歴史・なぜ名紙ではなく名刺?

中国における名刺の歴史

紀元前・謁(えつ)

中国における名刺の起源は紀元前4世紀ごろまでさかのぼります。当時の、目上の人との面会の際に差し出した謁という木札(長さ24.8×幅9.5×厚さ3.4cm程)が始まりです。これには氏名、出身地、官職、爵位(しゃくい)を書き記していました。

漢末期・刺(し)

漢末期から謁に変わり、より幅が狭く薄い木札(幅3.4×厚さ0.5cm)「刺(し)」が流行ります。

唐・名刺、名帖、名紙

唐の時代に入ると木札から紙へと変わり、名刺や名帖、名紙と書かれるようになります。

宋や元の時代・名刺、名帖

名紙という表記は宋や元の頃には使われなくなりました。そしてこの頃の「名刺」という言葉が日本に伝わったと言われています。

イギリスではvisiting cardと呼ばれる由縁

名刺は英語でbusiness cardといいますが、もう1つvisiting cardともいいます。このvisiting cardは、16世紀のヨーロッパに起源があります。

(現在の郵便物などの不在通知のように)西洋では、訪れたことを不在者に伝えるために名刺が使われていました。そのため名刺はvisiting cardとも呼ばれています。

正しい名刺の渡し方。受け取り方

名刺交換のマナー、一度はどこかで教わったことがあると思いますが、改めて名刺の受け渡し方をご紹介します。

交換する際は立って行う

名刺は会議室など、テーブルや椅子のあるところで交わすことも多いと思います。こういった場所でも椅子から立ち、交換します。渡しに行く時は、相手のそばまで行くので立っています。しかし相手が自分のところまできて交換する時です。その際、椅子に座っていたとしても必ず立って交換しましょう。

渡し方・両手で渡す

名刺を渡すときのポイントを紹介します。

  • 相手の方が読みやすい向きにする。
  • 自分が入れてきた名刺入れの上に載せ、両手で渡す。
  • 自分の所属と氏名を伝えながら差し出す。

受け取り方

名刺を受け取る時も同様、両手で受け取ります。その際、「ちょうだいいたします」と言葉を添えましょう。

いただいた名刺はすぐにしまわず、会議中、机の上に出しておきます。いただいた方が1人の場合は名刺入れの上に乗せ机の左側に、複数人の場合は相手方の座席順に並べておきます。

交換のタイミングが一緒になった場合

これはよくあることですが、お互いに名刺を渡すタイミングが同じになることがあります。このような時は自分の名刺を右手で渡し、相手の方の名刺は左手で受け取ります。

名刺交換の留意点

名刺は自分のことを相手に伝え、また相手のことを知るお互いの分身です。交換の際に文字やロゴに指が乗らないように気を付けましょう。

最後に

いかがでしたか?名刺とはどんなものなのか再認識できたかと思います。

名刺はその人の分身です。貰ってアドレス帳に記入して終わりではなく、記憶に残しておきましょう。また、相手の記憶に残るようなインパクトのある名刺にすることも大切かもしれません。

名刺の整理が苦手の方、名刺の内容が載ったQRコード の話をしましたが、スマートフォンのアプリには名刺の内容をカメラで読み取ることのできるものもあります。

「名刺は財産」ともいいます。出会った人とのつながりを大切にしましょう。

ABOUT ME
アバター画像
JIKU
学問を中心とした、つい続きを読みたくなるような雑学をお届け。