みなさん、お花見はお好きでしょうか?この時期になると桜が開花し、見ごたえがあります。花見をする方も多いでしょう。自分はよく散歩するのですが、散歩する道沿いに桜が大量あります。散る桜の花びらがすごくきれいです。本記事ではより桜を楽しめるように花見文化の始まりについてや、日本での代表的な桜の紹介など、さまざまな雑学を紹介します。
宴会をしながらの花見をする文化ですが、最初に始めたのは豊臣秀吉と言われています。この記事の雑学を知っていれば、花見をより一層楽しめたり、宴会などで自慢できたりします。ぜひ最後までご覧ください。
目次
お花見の起源は奈良時代
お花見は中国から伝わり、奈良時代に貴族が行っていました。最初は梅の花を鑑賞していましたが、平安時代に梅から桜を鑑賞することに移り変わっていきました。農民も花見を行っていましたが、楽しむ目的ではありませんでした。開花の時期を田植えの基準に決めたり、豊穣を願った厄払いをしたりして花見が行われていました。
農業の指標として花見をしていました。
宴会のような花見を行ったのは豊臣秀吉が初!
1598年に醍醐の花見という、豊臣秀吉が行った花見があります。桜の下でお酒を飲んだり、お菓子食べたりする宴会のような花見を行いました。この花見は700本の桜の木を京都の醍醐寺に植え、1300人もの客を集めて行った大規模な花見になります。
この様な宴会形式かつ大規模な花見を行ったのは豊臣秀吉が始めてになります。現在の醍醐寺では豊太閣花見行列という、この醍醐の花見を再現したイベントが行われています。
現在に再現されるなんて、当時の花見の規模の大きさが伺えます。
桜の開花時期
桜の開花時期は地域によってさまざまなシーズンで行われます。早くて1月、遅くて5月にもなります。
一番早く桜は1月に咲く、カンヒザクラ
日本で一番早咲きの桜は、沖縄にあるカンヒザクラです。1月上旬ごろに咲き始めます。カンヒザクラの開花時期は1月から3月までで、色が濃いピンク色の花びらが特徴です。沖縄の八重岳にあるカンヒザクラは有名で、頂上までの道に7000本もの桜が植えられています。
一番遅く桜は北海道のチシマザクラ
日本で遅咲きの桜は、北海道根室市にあるチシマザクラです。5月中旬ごろから咲き始めます。チシマザクラの特徴は背が低く、枝が根本から横に伸びていきます。香りが強いのも特徴で、背が低い分、香りもより楽しめます。
気温差によって、開花時期が変わってくるのですね。
桜の葉には毒がある
桜の葉にはクマリンという成分の毒があります。この成分には強いにおいがあります。桜餅を包むのによく使われており、匂いの元がこの桜の葉といわれております。ただ毒といっても抗菌成分があるレベルの強さなので、1枚程度なら食べても問題ないそうですが、食べ過ぎには注意です。
このクマリンが入っていない桜の葉もあるそうです。
日本でもっとも古い桜は樹齢約2000年!日本3大桜を紹介!
日本で、天然記念物に指定されている桜は28本あります。その中でも日本3大桜は選りすぐられた3つの桜を指します。3つの桜を紹介いたします。
神大桜(じんだいざくら)
日本でもっとも古い桜は、山梨県の実相寺にある神大桜です。樹齢2000越え、大正時代に天然記念物に指定されていました。その登録名は山高神大桜です。日本の3大桜のうちの1本です。高さは10mを超える桜になっています。神話の武将ヤマトタケルノミコトが植えたという伝説が残っています。
三春滝桜(みはるたきざくら)
福島県三春町にある日本3大桜の1つです。樹齢は1000年以上で、枝が大きく、滝のように垂れているのが特徴です。枝が横に長く伸びており、枝張りは20mから25mになります。同じく大正時代に天然記念物に指定されました。
根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)
岐阜県本巣市にある日本3大桜の1つです。樹齢は1500年以上で、この桜の花びらは、つぼみの時にはピンク色で散るときには淡い墨色になるのが特徴です。樹高17mを超えています。こちらも大正時代に天然記念物に指定されました。
西暦にも近い時代を生きてきたと考えるとすごいですね。
土手に桜が多い理由とは
災害対策で植えられたといわれています。江戸時代の話ですが、大雨で川が氾濫することがよくあったそうです。土手を強化する方法として考えられたのが、土手に桜を埋め、桜を見に来た見物客の足踏みを利用することでした。これにより土手が踏みしめられ、地盤が固くなるようにし、増水しても崩れない土壌が作られました。
景観を良くすることと土手を固めることを両立する、アイデアが素晴らしいですね。
3色団子の色の由来
3色団子はピンク、緑、白の3色です。この3色はさまざまな由来があります。
1つはひな祭り説
ピンクは桜を表し、緑はヨモギの色、白は白酒、中国のお酒を表しています。
2つ目は四季を表す説
ピンクは花をイメージし春を、緑は葉っぱで夏、白は雪で冬を表しています。秋がないのはあきがない、飽きないということで洒落を合わせたなんていう話もあります。
ちょっと洒落が効いてるのが面白いですね。
まとめ
花見についてさまざまな雑学を紹介していきました。桜を鑑賞するお花見文化は大昔からありました。桜は昔から神聖な花とされ、日本人に親しまれてきたのですね。一般的には桜は春のイメージがありますが、日本では1月から5月末にかけてさまざまな桜が楽しめます。みなさんも見に出かけてはいかがでしょうか?