みなさんは、ヘアカットしに行くときは美容室ですか？理容室ですか？女性なら美容室で男性なら理容室へ行くイメージがあるのではないのでしょうか？また、「ヘアサロン」といった呼び名もあり、そもそもどちらなのか分からないこともあるかと思います。
最近は、男性も美容室を利用することが多いので、美容室と理容室の違いについては、あまり知られていないことがあると思います。どちらもヘアカットする場所ですね。また、パーマやカラーをする場所ですよね。今回はそんな美容室と理容室の違いとそれぞれの呼び方についてご紹介致します。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
美容室とは
美容室は、おもに女性と男性のヘアカットと美容関連をサービスする場所です。美容関連にはヘアカラーやパーマ、メイクなどのデザインをアドバイス提供します。そして、美容に特化した髪の長さや形状、肌のトーンなど個々の外見やスタイルに合わせてカウンセリングを行います。
カウンセリングの内容によって、「美容師」が個々に合わせた髪型やカラー、パーマを提供するのです。また、髪質や頭皮のケアに重点したトリートメントやヘッドスパも提供します。美容師は資格として国家資格があります。「美容を業とする者」をいい美容師法に基づいたサービスの提供をしています。
美容室はおもに美容をデザインする場所なのですね。
理容室とは
理容室は、おもに顔そりや頭髪の刈込の方法により容姿を整える場所です。理容関連にはシェービングといった顔そりやヘッドスパなどを提供しています。男性向けのヒゲの手入れやヘアカット、スタイリングなどの理容関連のサービスを提供する場所です。
「理容師」も個々にカウンセリングを行い、カラーやパーマなどを提供している場所もあります。理容師にも国家資格があるのです。「理容を業とする者」と理容法に基づいたサービスの提供をしています。最近では、理容室のヘッドスパやサービスの内容によって、男女の区別問わず理容室に訪れる人が増えています。
理容室は顔そりを行ってもらえる場所で有名ですよね。
美容室と理容室の違い
そんな、美容室と理容室の違いはどこにあるのでしょうか？
美容室
「美容師免許」が必要です。顧客に合わせたヘアスタイルやメイクを美容師がカウンセリングを行います。そして、美容師のセンスで容姿をデザインします。美容行為としては、化粧やヘアスタイリング、パーマなどです。容姿を美しくする専門職なのです。
理容室
「理容師免許」が必要です。顧客に合わせたヘアスタイルを理容師がカウンセリングを行います。そして、頭髪の刈込、顔そりなどのシェービングを行います。美容室では顔そりができません。容姿を整える専門職です。
美容室は容姿を美しく、理容室は容姿を整えることが違いなのですね。
美容室と理容室の見分け方
最近では、美容室も理容室もオシャレな外観や内観で一体どちらなのか分からないお店が多くあるかと思います。実は見分け方があるのをご存じでしょうか？
結論から言えば、そのお店にサインポールがあれば「理容室」です。サインポールとは、白・赤・青の3色で円柱の形をした、回転型看板です。サインポールの設置は義務ではありません。戦後に美容室と理容室を分ける法律ができました。
サインポールの由来は諸説ありますが、中世ヨーロッパの外科医が理容室も行っていたことが関係しています。日本では、明治時代の文献に「西洋では理容室の店の前に赤と青の棒の看板がある」と記載されており、その西洋の影響を受けたことになります。
その背景から、「ここは理容室ですよ」とアピールしたことが始まりです。現代でもそのなごりのおかげで見分けることができるのです。美容室ではお店のイメージを優先するためサインポールを設置するところはほとんどありません。
最近では美容師と理容師の両方の免許を取得する方が増えています。
一般的に呼ばれる呼び名一覧
ここまで、美容室と理容室の違いをご紹介させていただきましたが、地域や店舗によって名称がさまざまにあります。
美容室
- ヘアサロン
- 美容院
- 美容所
- ビューティーサロン
- ビューティーパーラー
- ビューティーショップ
- 美容サロン
理容室
- ヘアサロン
- 理容院
- 理容所
- 床屋
- 散髪屋
- バーバー
- バーバーショップ
さまざまな呼称があるので、困惑しますよね。
おわりに
いかがでしたでしょうか？今回は美容室と理容室の違いついてご紹介させていただきました。美容室は容姿を美しくする専門職で、理容室は容姿を整える専門職でした。また、戦後の法律によって美容室と理容室を分けた事は意外と知らない方が多いかと思います。
最近では、美容師と理容師の両方の免許取得をされる方が増えています。そして、個々の顧客に合わせたお店造りで店舗の名称が変わっています。みなさんが通っている場所はどんな名称ですか？ぜひ、ご参考になれば幸いです。
