野球の本場といえば「アメリカ」ですが、2023年の野球の世界大会「WBC(ワールド ベースボール クラシック)」では日本が優勝しました。では、実際どちらの国が強いのでしょうか?WBCの成績だけをみると優勝回数は日本の方が多いです。しかし、アメリカは野球の発祥国で世界トップクラスの選手が多く活躍しています。
この記事では「日本」と「アメリカ」では、どちらの国が強いのか、野球三大国際大会の成績から解説していきます。
日本のトップ野球選手がアメリカ メジャーリーグを目指す理由をご存知ですか?その理由についても詳しく説明していきます。日本の野球だけではなく、大谷翔平選手が活躍するメジャーリーグも、さらに楽しく観戦できます!
野球三大国際大会の一つ「プレミア12」については下記の記事で解説しているので、そちらの記事もご覧ください。
野球三大国際大会の成績からみる強さ


野球三大国際大会とは「オリンピック」「WBC」「プレミア12」の三大会のことを指します。
オリンピック
オリンピックは2000年のシドニー大会からプロ選手の参加が可能になりました。過去、プロ選手が参加する大会は2024年までで4回しかありません。なお、2004年アテネ大会でアメリカは本大会予選で敗北しているため、出場権を逃しています。
- 2000年 シドニー大会 予選リーグ 日本2-6アメリカ
- 2008年 北京大会 3位決定戦 日本2-4アメリカ
- 2021年 東京大会 準々決勝 ※日本7x-6アメリカ
- 2021年 東京大会 決勝 日本2-0アメリカ
日本は過去に金メダル1個・銀メダル1個・銅メダル2個の合計4個獲得しています。アメリカも同じ数のメダルを獲得しています。
※ 2021年東京大会 準々決勝の「x」は野球用語で「サヨナラ勝ち」を意味します。9回裏で日本が逆転して勝利しました。
オリンピックで最も多く金メダルを獲得している国は、日本でもアメリカでもなくキューバです。過去、3個の金メダルと2個の銀メダルを獲得しています!
WBC
WBCは2006年3月に第1回大会が開催され、2024年春までに5回開催されています。その中で日本とアメリカは4試合対戦しています。
- 2006年 第1回大会 第2ラウンド 日本3-4アメリカ
- 2009年 第2回大会 準々決勝 日本9-4アメリカ
- 2017年 第4回大会 準々決勝 日本1-2アメリカ
- 2023年 第5回大会 決勝 日本3-2アメリカ
2013年の第3回大会はアメリカがベスト8で敗退しているため、対戦はありませんでした。優勝回数は日本が3回、アメリカは1回です。
2006年の第1回大会の第2ラウンドでは日本・アメリカ・メキシコの3か国が1勝2敗でした。しかし、失点率で日本が準々決勝へと進むことができた奇跡が起こったのです。この出来事を「アナハイムの奇跡」と呼ばれ、世間で話題となりました。
プレミア12
プレミア12は2015年11月に第1回大会が開催され、2024年春までに2回開催されました。
- 2012年 第1回大会 オープニングラウンド 日本10-2アメリカ
- 2019年 第2回大会 2次ラウンド 日本3-4アメリカ
優勝回数は日本が1回、アメリカは0回です。
プレミア12の正式名称は「WBSCプレミア12」です。
NPB(日本)とMLB(アメリカ)の違い


NPB(日本野球機構)とMLB(メジャーリーグベースボール)には野球の戦略に大きな違いがあります。そちらについて詳しく説明します。
NPB(日本)
日本の野球は「スモールベースボール」という戦略を立てています。「スモールベースボール」とは分かりやすく、簡潔にいえば「ヒットで点を稼ぐ」という戦略のことです。ホームランで点を取るのではなく、バントでランナーを次の塁に進めるなど、小技を駆使して確実に点を取る野球です。
日本のプロ野球はメジャーほど資金が多くありません。野球は長打力がある選手ほど年俸が高い傾向にあるので、資金が少ない日本の野球にはスモールベースボールが向いているのです。
MLB(アメリカ)
メジャーの野球は、日本の野球の逆で「ビッグベースボール」という戦略をしています。「ビックベースボール」とは、簡単にいえば「塁にランナーをためてホームランで大量得点を稼ぐ」戦略のことです。
大谷翔平選手は2023年シーズンにメジャーリーグでホームラン王に輝きました。これは日本人で初めての快挙です。
まとめ
いかがでしたか?筆者の独断ですが、私は日本が世界で最もレベルが高い国だと思います。日本は、長打力が他国よりもない分、守備のレベルが高いです。守備のレベルが高いほど相手をアウトにできます 。
では、なぜ日本人野球選手はアメリカのメジャーリーグを目指すのでしょうか?最後にご紹介します。1つ目は、世界各国のスター選手が集まっているのがメジャーリーグです。アメリカ人ばかりではありません。世界で野球の実力を磨くため渡米しています。
2つ目は年俸です。アメリカの球団は日本よりも資金力があります。メジャーリーグで成功すれば確実に日本よりも高い年俸がもらえるのです。3月下旬からは本格的に野球のシーズンが始まります。この記事を読んで、野球をご覧になってはいかがでしょうか?