2005年頃の日本では、ある曲がネット上で話題になります。その曲名は「もすかう」で、Flashムービーの空耳曲です。歌詞内容も日本語で聴いてみるとネタしかなく、当時のネタの代表曲となりました。
しかし「もすかう」の原曲は誰が歌ったのかご存じでしょうか?「もすかう」を歌ったのは、1979年に結成された音楽グループ「ジンギスカン」。原曲のタイトルは「モスクワ」で、1980年開催のモスクワオリンピックに先駆けてリリースした曲です。
本来は空耳ソングではなく1980年開催のモスクワオリンピックに関連する曲なのが「モスクワ」。約20年後、日本で空耳ソング「もすかう」としてヒットし、CDデビューするとは当時は思いもしなかったはず。
この記事では、2005年にネット上でヒットした「もすかう」とは何か?歌詞内容と原曲が制作された目的を説明します。
目次
空耳ソング「もすかう」とは

2005年にネット上でヒットした空耳ソング。当時はFlashを活用した動画サイトが流行しており「もすかう」はその中の一曲です。当時、話題となったキャラや出来事を取り入れ、コメディ化したのが「もすかう」。今も「もすかう」の動画をみると、当時の社会情勢を見ることが出来ます。
原曲は音楽グループ「ジンギスカン」の曲「モスクワ」
西ドイツの音楽グループ「ジンギスカン」がリリースした曲「モスクワ」が「もすかう」の原曲です。この曲は1979年リリースした曲で、翌年に開催されるモスクワオリンピックに先駆けてリリースしました。
原曲「モスクワ」は1980年開催のモスクワオリンピックを意識した曲です。
ネタだらけの「もすかう」

原曲の欠片もない歌詞内容「もすかう」
原曲「モスクワ」の空耳ソングとして登場したのが「もすかう」。原曲はドイツ語ですが、空耳ソングにするとネタだらけの曲になります。「もすかう」の歌詞内容すべてを紹介することは出来ませんが、ここでは歌詞の一部を抜粋して紹介します。
いげん崇拝
インゲン豆を崇拝するシーンです。本来はインゲン豆ではないのですが、空耳だとインゲン。なぜインゲン豆を崇拝するのか誰にもわかりません。
べじょ戦争決戦だ
今でも最大のピンチに先客がいると決戦です。この問題は「もすかう」が登場した約20年前から変わらない課題。ここで決戦するより、ほかの場所を探すことをオススメします。
ピザ実質3000円
当時のピザLサイズが大体この値段。Lサイズのピザということはパーティーでも開く予定だったのか気になります。
今は物価の高騰により3000円ジャストで買うことは不可能です。
著作権ガン無視のFlashムービー
登場キャラも、ムスカ大佐に芸能人のイラストと無駄にクオリティが高いのが特徴のFlash動画です。もはや著作権って何?の状態ですが、当時はそこまで騒がれない時代。当時のネット社会がわかる動画だと言えます。
無駄にクオリティが高いので、才能の無駄使いだと当時は言われた動画です。
原曲を歌うのは、西ドイツの音楽グループ「ジンギスカン」

歌わないのに一番目立つセンターポジション
この「モスクワ」を歌う音楽グループ「ジンギスカン」ですが、現在ではあり得ない「センターが一番目立つ場所で踊っているだけ」の曲です。
通常、ステージのセンターは一番目立つポジションなのでボーカルが努めます。しかし「モスクワ」の場合、センターが歌わずにステージ中央で踊るだけ。何のためにいるのか分からないのもネタ扱いの要因となっております。
センターが一番目立つ場所で、歌わずに踊っているシーンは意味不明です。
※音量に注意してください。
ロシア民族衣装で歌う西ドイツ人
原曲「モスクワ」はロシアをイメージした曲ですが、「ジンギスカン」のメンバーは全員、西ドイツ出身。ロシアと何も関係がないことやグループ名「ジンギスカン」も西ドイツと関係がない点がネタにされます。
ロシアにモンゴルの料理名と、組み合わせの意味が不明のグループです。
おわりに
2005年にネット上で話題となった「もすかう」ですが話題が話題を呼び、後日CDデビューした曲です。当時の動画も著名人や有名なアニメキャラを使ったFlashパロディは注目されました。
「もすかう」がネタの曲でしたが、原曲では、
- グループメンバー全員が西ドイツ出身
- グループ名がなぜかモンゴルの郷土料理
- 一番目立つセンターが歌わずに踊っているだけ
など、ロシアと何も関係がなく意味不明のステージでは原曲もネタ扱いされるのは仕方がない。本来は1980 年開催のモスクワオリンピックを意識した「モスクワ」ですが、結果はネタだらけの曲として後世に残る結果になります。
時代背景があったとはいえ、ネタ曲の「もすかう」と原曲「モスクワ」。どちらも共通して言えるのは、やっぱりネタが豊富だと言えます。忙しい毎日を送る日々の中で、たまには「もすかう」のような笑える曲で気分を和ませてみるのはいかがでしょう。
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