雑学のあしあと
『今すぐ誰かに教えたくなる豆知識』がコンセプトの雑学サイトです。
障害福祉 PR

雑談が大の苦手!~どうすればうまく溶け込める?~

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

こんにちは!モクレン福祉コラム担当のもち猫です!

今回のテーマは「上手に他人との雑談を楽しむにはどうしたらいいか

仕事の話の様な終わりの見える話はできるけれど、終わりの見えない・目的のない話は苦手!という方もいらっしゃると思います。

ASDやADHD等の発達障害がある人の中には、こだわり、空気を読むのが苦手、衝動的に動いてしまう等の特性があることによって、余計に雑談というものが苦手だと感じられるのかもしれません。

そこで、このコラムでは‶雑談の輪の中で上手く溶け込む方法〟を紹介したいと思います。

■普通に話しているつもりなのに周りが怒る!何故?

自分は普通に会話をしているつもりなのに、何故か相手が怒りだしてしまったり、周りの空気が嫌なものになってしまう……そんな経験はありませんか?

例えばADHDがある人の場合、衝動性という特性によって、思った事をすぐに口に出してしまったり、ASDがある人だと周りの空気を読めないで発言をしてしまったりして、相手を怒らせてしまう事態になることもあります。

しかし、本人は何故相手が怒ってしまったのか、場の空気が悪くなったのか理解できない事が多く、何度も同じことを繰り返してしまうのです。

また、ASDがある人は「こだわり」が強い為、自分の興味のある話なら何時間でもできると思いますが、自分に興味のない話となると、ついつまらなさそうな顔をしてしまったり、ボーッとして相手の話を真剣に聞けず、相手の気持ちを害してしまう事もあります

こちらも「興味の範囲が限られている」といった特性からくるものなので仕方ないと言えば仕方ないのですが、相手には嫌な思いをさせてしまいますよね。

それでは、どのようにしたらもっと円滑に雑談を楽しめるのでしょうか?

■自分から話せなくても「聞き上手」になろう!

筆者も雑談は苦手な方で、仕事の話等「目的のある会話」ならできるのですが、「雑談」といった着地点の見えない会話は苦手で、なかなか仲間の輪に入ることが出来ずに悩んでいます。

自分から話題を振る事等も得意ではありませんが、話しかけられたら応えなければいけません

そういった時にどうするか。

相手を話の主役にする〟のです。相手が話している時は頷き、「聞いていますよ」という事をちゃんと伝えつつ、適宜に質問をしたり、相槌を打ったりします。

そうすれば自分が話さなくても会話は進んでいきますし、相手を怒らせることも滅多にありません。「相手の話を引き出す事」によって、相手には‶話す喜び〟を感じてもらえますし、自分の方は聞き役に回ることによって、無理に話題を絞り出して周りに振る、なんてこともしなくて済みます。

相手にはどんどん喋ってもらって、自分は相槌を打ったり、できそうなときには質問や意見を言ってみる。そうすれば無理なく会話の輪に溶け込むことができます。

相槌を打つタイミングが分からない!という時には

・相手が話すのを一旦やめて、視線がこちらを向いた時。
・相手の言葉の語尾が強めに感じた時 (例:○○でしょ?)
・問いかけられた時にうなずく (例:□□だよね?)

という様な事に気を付けて相手の話を聞いているといいと思います。

話の節目で相槌を打つ行動は、「ここまでの話はちゃんと分かりました(聞いていました)」と相手に伝えるためにあります。

もし相槌もなにも打たず、他の行動をしていながらだったり、ただボーッと話を聞いているだけだったら、相手は「自分の話は伝わっているのだろうか?」と不安になってしまいますよね。

ですから、相槌を打つ」という行動は話をしている相手にとって、安心材料になるわけです。

そして、会話の中でどうしても自分が話さなければならない時には、「自分の事を話すのはあまり得意じゃないけどごめんね」というスタンスで、自分の話はさらっと切り上げて、あとは相手の話から話題を拾って質問したり、相手の話の内容について話を膨らませていけば、そこまで深く考えなくても周りの会話は続いていくと思います。

しかし、やはり「これも難しい!」という方もいると思います。

筆者もそうです。雑談は大の苦手。その為、「仕事の会話・報連相(報告・連絡・相談)」だけはしっかりしますが、自分からはめったに話題を振れないので、話しかけられたら答えます。勇気を出して話しかける事もありますが、やはり緊張しますね。

たまに、あまりに体調が悪い時などは話す事すらも難しくなるので、報告したい事などを紙に書いて渡したりもします

そのような事がOKなら、話すのが苦手という事であれば‶紙に書いて渡す〟という手を使う事もありでしょう。

また「目を見て話すのは苦手!」という人もいますよね。でも、ずっと相手の目を見て無ければならないわけではないのです。逆にじっと見つめっぱなしだと気まずくなります。その為、相手の顔の口元や鼻を見たり、相槌を打つ時には目線を合わせたりと、工夫する事も大切です。

■雑談に参加するもしないも自由!

雑談の輪ができていて、「自分もあの中に入りたいな…。」と思うなら、もちろん参加してみるのもOK!他の人が話しているのを聞いていたり、一緒に笑い合ったりするだけででも大丈夫。

絶対に発言しなければいけないわけではないので、興味がある話題だったら勇気を出して発言してみるのもいいと思います。

■会話する時に気を付けるポイント!

上にも書きましたが、ADHDがある人は、「衝動性」という特性から、思った事をすぐパッと口に出してしまう事があります。

その為、相手に対して失礼な事を言ってしまったりして、トラブルが起きる可能性もあります。

そこで、頭の中で思った事を一旦頭で考えて、失礼がないか、場違いな事を言っていないか等を考えてから口に出すようにしましょう。

また、ASDがある方は興味のある分野の範囲が狭い為、相手の話が自分の興味に関係のない話だったりすると、その場を離れてしまったり、強引に自分の興味の話題に持っていこうとしてしまう事もあります。しかし、相手の話を遮る事は失礼に当たりますし、嫌な思いをさせてしまいます

ここで気を付ける事は、「相手を尊重した会話をする」事。

ASD又はADHDがある人の中には‶空気が読めない〟‶自分を優先する〟といった特性の為に、難しいと感じる方もいるかもしれません。

しかし、会話をするときは相手の気持ちや意見を尊重しつつ、相手の「話したい」という気持ちを引き出しながら、自分の話をするのを心がけましょう。

自分の意見ばかり言って話を聞かなかったら、相手は閉口してしまいます。

とにかく「相手を尊重する」事。

これを頭に入れておいて、「これは自分の意見を押し付けすぎじゃないかな」「これを言ったら周りはどんな反応をするかな」等と考えてから発言します。

上に挙げたようなちょっとした気遣いで、会話も穏便に進んでいくと思います。

でも、やはり雑談が苦手だと、終わりがない話の輪に入るのは勇気が必要ですよね。筆者がいつも他人を観察していて思う事は、会話の中のまとめ役の人はそれぞれメンバーに話題を振っていく

それぞれ話題を振られたメンバーは、それぞれの意見を言う

そして、次の人にバトンタッチ。もちろん、中には頷いているだけの人もいます

会話の輪を見ていても、それぞれ役割のようなものがあり、それぞれの存在を認め合っている感じです。それぞれメンバーの個性はありますが、誰もその存在を否定したり、仲間外れにしたりはしない

お互いに尊重し合い、存在を認め合っているから、輪が崩れないのだと思います。

あなたが喋れなくても、他のみんながそれをあなたの個性だと思ってくれれば、あなたは安心して輪の中にいることが出来ます。まずは勇気を出して、輪の中に入る事から始められるといいですね

もち猫も何とか社内で気兼ねなく話せる人が出来るよう、一歩一歩努力していきます。

一緒に頑張りましょう!

著者 もち猫
福祉系の大学卒業と同時に社会福祉士、精神保健福祉士資格取得。統合失調症。自分の体験談なども織り交ぜながら、主に福祉系のコラムの執筆を担当。

ABOUT ME
アバター画像
もち猫
福祉系の大学卒業と同時に社会福祉士、精神保健福祉士資格取得。統合失調症。自分の体験談なども織り交ぜながら、主に福祉系のコラムの執筆を担当。