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面白い世界の税金制度を紹介!変わった税金制度は日本にも存在した!

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世界中にはさまざまな形で税金が徴収され、社会の様々な側面に影響を与えています。中には普通の人々にとっては想像もつかないようなユニークな税金制度が存在し、その仕組みや背景には興味深い物語が隠されていることもあります。ちなみに日本も例外ではなく、大昔に変わった税金制度が存在したこともあります。

この記事では、世界各国に見られる面白い税金制度を紹介します。日本にもかつて存在した変わった税金制度も一部紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ソーダ税

ソーダ税は、炭酸飲料や甘い飲料に対して課される税金のことです。この税金は、糖分やカロリーの高い飲料を減らし、健康上の問題や肥満率の増加、糖尿病や心血管疾患などの疾患のリスクを減らすことを目的としています。
ソーダ税はアメリカ、フランスなど各国で導入されています。

多くの有識者がソーダ税の導入により炭酸飲料の消費量が減少したことを示しています。税金が上がることで加糖飲料水の価格が上昇し消費者は健康的な食事へと移行するかと思われましたが、加糖飲料水の代わりにジャンクフードなどの不健康な食事を摂取する傾向が増加している事実もあるようです。

マド

健康促進のための税金としてソーダ税は役に立っているのか、疑問の余地がありますね。

空気税

空気税は、フランスのルイ15世時代に提案された税金です。当時のフランスは戦争に敗北しており財政難に陥っていたため、解決のために税金を増やそうと考えた結果「空気を吸ったら課税する」という発想が生まれました。


もちろん、国民から猛反発を受けたため空器税は導入されませんでした。

マド

国のためとはいえ、国民が納得できる税金でなければいけませんね。

窓税

窓税は、17世紀から18世紀にかけてヨーロッパの一部の国々で実施された税金の一つです。窓税は、建物の窓の数やサイズに基づいて課税されるものでした。建物の所有者や住宅所有者に対して毎年課せられ、窓の数や大きさに応じて税金が異なりました。

窓税の導入により建物所有者は窓の数を減らしたり、窓を小さくしたりすることで税金を節約しようとしました。その結果、一部の建物では窓がほとんどないか非常に小さな窓しかない状態になり、後に疫病などの健康リスクを引き起こしたため、窓税は19世紀には廃止されました。

マド

窓がない部屋に住んでいたら環境も気分も悪化しますね…。

渋滞税

渋滞税は、イギリスのロンドン市内で実施されている税金です。ロンドンでは渋滞が日常茶飯事となっており、都市部の交通渋滞を減らし交通流をスムーズにするために導入されました。ロンドン市内の特定のエリアや交通の混雑が激しい地域において、特定の時間帯に車両が通行する際に課金されます。

渋滞税の導入によりロンドンの渋滞は大きく緩和されたとロンドン交通局は発表しており、この結果を考慮し渋滞税の導入を検討している都市圏は他にもあるようです。

マド

円滑な交通は事故の防止につながるので、いい案かもしれませんね。

脂肪税

脂肪税は、デンマークで実施された高脂肪食品や高カロリーな食品や飲料に課される税金のことです。主な目的は肥満や関連する健康問題の増加を抑制し、健康的な食生活を促進することです。

上記のソーダ税と似た税制度ですが、ソーダ税と違うところは一般的な飲食物を課税対象にしたところです。もちろん国民からの批判や反発は大きく、徴収を逃れるために他国まで食品を購入しに行く人が続出し、結果税収はどんどん減少してしまったため脂肪税は1年程で廃止されました。

マド

健康促進で制約が増えてしまうと、反発も大きくなりますよね。

ひげ税

17世紀末のロシアでは、男性がひげを生やすことに課税するひげ税が存在しました。現在は廃止されています。

当時は先進国ではひげを剃ることが一般的とされており、その文化に追いつくために強制的に実施されました。ですが宗教的な理由からひげを剃ることに抵抗する人も多く、波乱を呼びました。

マド

イングランドでもひげ税の導入の歴史が語り継がれていますが、正式な記録や文書は残っていないそうです。

独身税

独身税は、1968年〜1989年にわたりブルガリアで実施された制度です。少子化による労働力の不足懸念の解決のために導入されたのがきっかけで、独身の人を対象に収入の5%〜10%が徴収されました。

ですが独身税の徴収により結婚資金が貯められなくなり、かえって独身率が増加してしまったため施行から21年で廃止となりました。21年の間の出生率もほとんど変化はなく、良い成果をあげられたとは言えなかったようです。

マド

結婚も出産もお金が必要ですからね…。

うさぎ税

うさぎ税は、明治時代の日本で導入された税制度です。当時のうさぎは海外から輸入された珍しい生き物として人気を博し、大ブームを起こしました。うさぎの繁殖や飼育が容易であるのと、ブームが加速する共にうさぎが高額で取引されるようになるなど様々な社会問題が発生したため、この流れを止めるためにうさぎが課税対象となりました。

うさぎ1羽につき月額1円という当時ではかなり高額な課税対象となり、一気にうさぎブームは沈静化しましたが、一部の愛好家の方はそれでもうさぎを飼い続けたという話もあるようです。もちろん、現在はうさぎ税は廃止されています。

マド

当時の1円はお米30キロ分の値段だったそうです。

犬税

犬税は、ドイツやオランダ、オーストリア、中国などの国々で実施されている税制度です。上記のうさぎ税と似ており、犬に対して課税をするという内容です。日本でも明治時代から昭和50年代にかけて導入されていましたが、現在では廃止されています。

犬税の税額は国によって異なりますが、どの国も高額であることが特徴です。ただし高額であるおかげで犬を安易に飼う人が減少し、同時に犬を手放したり繁殖させたりする事案も減ったため、犬や社会にとっていい方向へ働いているようです。

マド

愛犬たちが悲しい想いをしないための税金でもあるのですね。

入湯税

入湯税は、日本で導入されている温泉地や温泉施設を訪れた際に支払う税金のことです。入湯税は温泉を利用する訪問者に対して徴収されます。税金は温泉施設の入場料や宿泊料金に含まれており、温泉地のインフラ整備や清掃、観光施設の維持管理、地域振興などに使用されます。

一部の地方では入湯税のほかに宿泊税も導入されています。

マド

旅行で宿泊する機会があれば入湯税を勉強するのもいいかもしれませんね。

さいごに

税金は社会のあり方や価値観を反映する重要な仕組みであり、時には独創的な手段が取られることもあります。世界中で様々な税金制度が存在し、時に驚きや面白さを見いだすこともあるでしょう。そして日本の税制においても、過去にはさまざまな変わった税金制度が導入されたことがありました。

これらの税金制度は時代や状況に応じて変化し、我々の社会や文化の一端を物語っています。税金という制度は決して単調なものではなく、私たちの生活や歴史に深く関わっています。これからもさまざまな税金制度が模索され導入されることでしょう。税金に関する議論や研究は今後も続いていきます。

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マド
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