小学生の時に使っていたランドセル…。小学生のどんな扱いでも、6年間耐えてくれました。かつて、ランドセルと言えば「男の子は黒」「女の子は赤」なんていう時がありましたが、今ではいろんな色から選べるようになりましたね。
でも、なぜ赤と黒だったのでしょう?たくさんの色が選べるようになったのは、まだわりと最近のことです。諸説ありますが、ランドセルが赤と黒だったのには理由がありました。また、今では日本のランドセルが海外で人気のアイテムになっていると言います。
なぜ、海外で流行したのでしょう?その理由もあわせてご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
ランドセルが使われるようになった歴史
ランドセルが使われるようになったのは江戸時代のことで、オランダからやってきました。当時は軍隊が使っていて「背嚢(はいのう)」と呼ばれるバックパックでした。これがランドセルの始まりです。オランダ語では「ランセル」ですが、なまって「ランドセル」と名前が変わりました。
ランドセルが通学かばんになったのは、明治時代に入ってからのことです。1877年に今で言う学校の学習院が開校します。馬車や人力車に乗って通学することが禁止となり、徒歩で通学することが義務化されました。通学する際に荷物を持っても両手があくようにと、軍事用だったランドセルを使うことが義務付けられました。
この時代のランドセルは、バックパックのような物でした。今のような、箱の形をしたランドセルが誕生したのは1887年です。大正天皇の入学祝いに、伊藤博文が特注でランドセルを作らせ送りました。これが現在のような、箱型のランドセルの始まりだったのです。
江戸時代からランドセルがあるのですね。
なぜ赤と黒?
昔のランドセルと言えば、「男の子は黒」「女の子は赤」でした。なぜ、このようになったのでしょう?当時のランドセルは牛皮革(ぎゅうひかく)を使って作っていました。
ムラなく皮に色を付けることはとても難しく、比較的キレイに色を付けられるのが黒と赤だったのです。この色問題には諸説あるのですが、一目で「男の子」「女の子」が分かるようにしたという話もあります。
ランドセルに革命が起きました!
黒と赤のランドセルがメインであったランドセルに革命が起きます。それは、2001年のことでした。大手のイオンが、プライベートブランドで24色もあるランドセルを販売したのです。色展開が豊富で、発売されてから大人気となりました。
そして、このランドセルの良いところは、色展開が豊富なだけでなく980グラムとかなり軽いこと。また、ランドセルの価格と言えば高いものでは10万以上するものも!このイオンのランドセルは税込みで30,800円からとお手頃なお値段なのです。
安くて、軽くて、色もたくさん!良いことだらけです。
海外でも大人気!
日本でランドセルと言えば、小学生の通学かばんですが海外では違うようです。海外ではお洒落アイテムとして人気です。海外でのランドセルに対しての反応を見てみましょう!
日本のアニメ文化
日本のドラマや特にアニメは、海外にたくさんのファンがいることはご存じでしょう!日本のドラマやアニメを見て、ランドセルに憧れる方が多いのです。
日本のアニメ文化も海外では大人気です!
欧米では大人に人気
ランドセルは欧米で大人に大人気です。書類などを折らずに収納できることから、スーツにランドセルを背負う大人が増えています。また、2014年にニューヨークでハリウッド女優のズーイー・デシャネルさんが、トレンチコートにランドセルを合わせてコーディネートして人気になりました。
トレンチコートにランドセルなんて新鮮ですね。
お土産としても喜ばれています。
海外のニュースで、ランドセルが紹介されランドセルは大人気に!空港のお土産売り場では、ランドセルを取り扱っている所もあります。
ランドセルを寄付してほしい国はたくさんある
丈夫であることから、寄付を求める国がたくさんあります。途上国の子供たちにもランドセルは大人気!通学かばんとして使うだけでなく、マイバッグとしても使われています。ランドセルを使い終わったあとも、年下の兄弟が使ったり、ランドセルが必要な子供に引き継がれたりと長く使われます。
ランドセルが長く使われることはとても嬉しいです。
まとめ
ランドセルの歴史についてはいかがでしたか?ランドセルのモデルは江戸時代から存在していました。元々は軍隊が使っていましたが、学習院が出来て通学かばんとなりました。今の箱型ランドセルができあがったのは明治時代のことです。
また、日本のアニメやドラマでランドセルを使うシーンがあったり、アメリカのハリウッド女優が使っていたりと、海外でも人気になりました。
日本だけでなく、海外でも使われているのはとても嬉しいですよね。役目を終えたランドセルを、ミニチュアサイズに仕立て直してくれるサービスもあると言います。素敵な思い出作りにいかがでしょうか?