みなさんは楽器を演奏することはできますか?楽器が演奏できることは、かっこよくてステキですよね。楽器を演奏できなくても、ライブやコンサートなどで生演奏を聞いたことはあるでしょうか?
わたしはピアノを演奏している人を見ると、ついつい手の動きを目で追ってしまいます。ピアノを弾く女性や男性の指はとてもキレイですよね。今日はピアノの豆知識をご紹介します!ピアノの鍵盤が白と黒なのは、なぜかご存じですか?言われてみると不思議ですよね。
今日はそれだけでなく、ピアノの正式名称にまつわる豆知識もご紹介していきます。知ればきっと誰かに教えたくなる内容ばかりです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ピアノが誕生した当時は白と黒が逆だった!

ピアノが誕生した当時の鍵盤は、白と黒の部分が逆でした。ということは、鍵盤のほとんどが黒だったのです。「黒白」だった当時の鍵盤が、今のような「白黒」の鍵盤へと変化したのは19世紀のことだといわれています。
ピアノが誕生したのは18世紀の始めなので、おおよそ100年後のことでした。黒白から白黒へと変わったのには、いくつかの理由があるといわれています。
- 白を使った鍵盤の方がキレイに見える。
- お金持ちがアピールをするために象牙をたくさん使った。
といわれていますが、本当のことは分かっていません。また、黒白の鍵盤だった理由についてもいくつかの理由があるといいます。
- 象牙の使用を少なくしてコストを減らした。
- 女性の手をより白く見せるため。
- 黒の鍵盤の材料は軽く済むため、鍵盤を軽量化した。
という理由がありました。しかし、ピアノの祖先ともいわれる「クラヴィコード」という楽器は今と同じ「白黒」の鍵盤でした。この時の「白」の部分は象牙ではなく、木を使っていたのです。でも、使っているうちに茶色にくすんでしまいます。くすむのを防ぐために、象牙を使うようになりました。
ピアノの鍵盤に隠された豆知識は面白いですよね。みなさんは「黒白」だった鍵盤があったのをご存じでしたか?
ピアノの鍵盤の数が88鍵の理由とは?

ピアノが誕生した時は54鍵で4オクターブを演奏できるものでした。88鍵まで増えたのは、演奏する人たちの意見を有名な作曲家たちが取り入れたためです。人間は約20~約20,000Hzまで聞くことができるといわれています。しかし、実際に聞こえているのは4,000Hzぐらいまでの音なのです。
ピアノが出せる音は27Hzから4,186Hz。そのため、これ以上鍵盤を増やしても音が伝わりにくく、聞いていてイヤな音になってしまいます。ピアノの音を調整する調律師も、1番低い音と高い音は聞きにくいために、調律が難しいと言います。
鍵盤がたくさんあればあるほど、音楽の幅が広がるような気がするのですが、そういうわけでもないのですね。
ピアノの正式名称とは?

ピアノの正式名称は「Clavicembalo col piano e forte(クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ)」です。「クラヴィチェンバロ」はチェンバロという楽器のことを指しています。「ピアノ・エ・フォルテ」は小さい音と大きい音という意味です。つまり「小さい音も大きい音も出すことができるチェンバロ」を表しています。
クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテはのちに「ピアノフォルテ」や「フォルテピアノ」と呼ばれるようになります。そして、今のように「ピアノ」と省略されるようになりました。
楽譜などでピアノのことを「pf」と書くのは、そのためだったのですね。
日本にピアノがやってきたのは江戸時代!

ピアノが初めて日本にやってきたのは江戸時代のことで、1823年の7月6日でした。オランダ陸軍の医師だったドイツ人のシーボルトという人物が、ピアノを持ち込んだといいます。シーボルトが持ち込んだ日本で1番古いピアノは、山口県萩市にある熊谷美術館で保存されています。
ピアノが日本にやってきた時は鎖国をしていましたが、オランダとは貿易をしていました。
「ピアノ」はどこの国の言葉?

ピアノはイタリア語です。正しくはイタリア語でピアノのことを「pianoforte(ピアノフォルテ)」と呼びます。ちなみに「ドレミファソラシド」という音の名前もイタリア語です。ドイツ語では「Klavier(クラヴィーア)」と呼び、フランス語や英語では「piano(ピアノ)」と呼びます。
まとめ
ピアノにまつわる豆知識はいかがでしたか?ピアノの鍵盤が白黒なのを不思議に思っていた方は、すっきりしたのではないでしょうか?また、ピアノが誕生したころは「黒白」の鍵盤だったといいます。もし現代に黒白の鍵盤があったら、インパクトがあっていいかもしれませんね。
また、ピアノに正式名称があるのを知らない方は多いのではないでしょうか?クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテなんて、ちょっと長すぎますよね。
「ピアノ」はイタリア語でしたが「ドレミファソラシド」もイタリア語でした。ピアノにまつわる豆知識も、きっと誰かに教えたくなる内容だったと思います。ぜひ、お友達や家族に教えてあげてくださいね。