皆さんは、音楽プレイヤーを持っていますか?スマホの所持率が高い現在は、スピーカーやイヤホンを接続して音楽を再生する人も多いのではないでしょうか。ガラケーが主流の時代は、持ち運びができる音楽プレイヤーを持っている人もいました。
音楽プレイヤーには、私たちが思うよりも長い進化の歴史があります。現在の音楽プレイヤーのスタイルは、時代の変化や技術の発達によって生まれたものです。今回は、音楽プレイヤーの歴史を紹介します。
音楽プレイヤーのルーツや便利なガジェットも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ポータブル音楽プレイヤーの歴史
ポータブルカセットプレイヤー
SONYのウォークマンは、現在も多くの人に利用されている国産のポータブル音楽プレイヤーです。初代ウォークマンは、ポータブルカセットプレイヤーでした。当時の人々にとって、好きな場所で音楽が楽しめる小型の再生機器は新鮮なものです。
初代ウォークマンは若い世代から多くの支持を得ました。これが、ウォークマンの始まりと言えます。
ポータブルMDプレイヤー
MDプレイヤーは、スリムなMDを持ち運んで音楽を楽しめます。カセットを入れるボディに、操作用のリモコンがつながっているような形状です。音飛び防止機能など、MDプレイヤーならではの機能がついていました。
iPod、ウォークマン
iPodは、2001年に発表されたポータブル音楽プレイヤーです。既存の音楽プレイヤーは転送時間が長いことが問題点でした。しかし、初代iPodは本来数時間かかる処理を10分でこなします。ストレージは5GBで、1000曲の音楽を保存することが可能です。
メモリータイプのウォークマンは、形を変えて進化してきました。過去には、スティックタイプのものもありましたが、近年はディスプレイが大きめの物やタッチパネルで操作する物が主流です。
iPhone、スマホ
iPodやウォークマンでの音楽再生をする人も多い中、スマホで音楽を聴く人も増えていきました。機種によっては、音楽プレイヤーと比較しても音質が劣っていません。そして、現在は月額を払って音楽を視聴する方法も主流です。
スマホは常にインターネットにつながっているので、ストリーミングサービスに適しています。
筆者はポータブルMDプレイヤーを持っていました。初めて聞いた時は、思ったよりも音質が良くて感動したのを覚えています。
オーディオ機器のルーツ
エジソンが蓄音機フォノグラフを発明
1877年にアメリカの発明家エジソンは、世界で初めて音楽を録音、再生できる機器を生み出しました。これが初代蓄音機「フォノグラフ」です。音を録音、再生できる時間はわずか数十秒程度でした。
このフォノグラフが、音楽産業発展のきっかけを作ったと言っても過言ではありません。
レコードの原型グラモフォン誕生
フォノグラフが発明により音楽産業が発展した10年後に、円盤式蓄音機「グラモフォン」が誕生しました。これがレコードの原型となる道具です。グラモフォンは、録音できる時間が長く、生産も難しくないことから音楽再生機器として標準規格化されました。
ちなみに、音楽の祭典「グラミー賞」の名前の由来はこのグラモフォンです。
音楽の自販機ジュークボックス
1895年、イタリアの発明家マルコーニがラジオを作りました。ラジオが普及したことにより、人々はラジオ番組で流れる音楽を聴くようになります。手軽に音楽が聴けるようになったことで、レコードの需要がなくなってしまいました。
売れなくなったレコードを救ったのが1940年頃から普及した「ジュークボックス」です。ジュークボックスは酒場などに配置されていて、硬貨を入れると音楽を流すことができます。
ジュークボックスには複数枚のレコードが入っていて、中から好きなものを選んで再生できるというシステムでした。ジュークボックスの普及により、再度レコードの需要は高まったと言われています。
コンパクトなカセットテープの誕生
磁気テープという道具の原型は、1900年前から存在したといわれています。最初は巨大だった機器は、徐々にコンパクトになっていきました。1964年に、オランダでコンパクトカセットが発売されます。
カセットテープの標準規格を作ったのは、現在も電動歯ブラシや電気シェーバーで有名なPHILIPS社です。カセットテープのシェアは、一時期レコードよりも高くなりました。
CDはSONYとPHILIPSによって共同開発された
1982年、SONYとPHILIPSがデジタルオーディオディスクを共同開発しました。これが、レーザー光を利用した「CD」です。
ジュークボックスは、居酒屋にあっても面白そうですね。次に、ちょっとレトロなデザインのガジェットを紹介します。
レトロクラシック風ガジェットを紹介
温かみのある木製のラジオ付き小型スピーカーです。省スペースなので、配置がしやすいですよね。
音楽プレイヤーのルーツである蓄音機をモチーフにスピーカーです。レトロなお部屋に置くと統一感が出ていいかもしれませんね。
コーヒーのようなカラーの有線イヤホンです。低価格ですが、音質にこだわって作られています。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください!
さいごに
以上、音楽プレイヤーの歴史を紹介しました。音楽プレイヤーが生まれた当初から、時代とともに技術が進化していったことがわかります。再生機器やディスクが小さくなると、持ち運びが可能な音楽プレイヤーも誕生しました。
現在もこうした技術は進化を続けていて、新しい物も生まれます。スマホが普及して、音楽プレイヤーを持ち歩かなくなった人もいるのではないでしょうか。人によって、楽しみ方は様々です。人によっては、あえてカセットプレーヤーでざらついた音を楽しむ人もいます。
音楽も自分らしく楽しむと面白いかもしれませんね。